ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。
Estar gafado/gafada – 運が悪い、ついてない
動詞の gafar は、(人に)悪運をもたらすと、スペイン語辞書にでていますが、話し言葉でよく聞かれるものがこの Estar gafado/gafada です。
¡Qué gafado estoy! Esta mañana he ido de compras y me he torcido el tobillo derecho porque había un escalón que no me había dado cuenta. Luego, lo que quería comprar ya estaba agotado. Para colmo, he vuelto a casa y me he dado cuenta de que me había perdido mi monedero.
ついてないよ、全く! 今朝、買い物に行ったとき、右足首を捻挫しちゃった。段差があったのに気づかなかったんだ。その上、買いたかったものはもう売り切れちゃってたし。更に悪いことには、家に帰ったら財布を無くしたことに気づいたんだ。
ついていない時や、運が悪い時に、友人同士の会話ではよく使われる言葉です。
また、gafe という名詞&形容詞もよく聞かれます。ついてない(人)、ツキを失くしてしまう(人)、悪運をもたらす(人)という意味で使われます。
Soy gafe. En cuando toco el ordenador tengo probrema.
参ったよ。パソコン触っただけで問題が起こるんだ。
この場合は、estar 動詞ではなく、ser 動詞を使うことに注意してください。
日本語では、「僕は悪運をもたらすんだ」とか「僕は縁起の悪やつなんだ」というような言い方はしないので、ここでは軽く「参ったよ」という意訳にしています。こういう言い回しは、日本語にはない言い回しですが、慣れてくると面白い表現方法で、ネイティブ表現となります。友人同士の会話で、グッと滑らかで自然な会話となり、スペイン人の友人からみると外国人と話しているという気持ちの垣根を取り去ってくれる役目も果たしてくれますよ。
ただ、この表現はスペインでよく使われる表現で、南米ではあまり使われていないようです。
ところで、「縁起が悪い」という意味でも勿論使われています。
Antiguamente las mujeres eran gafes en los barcos, porque se consideraba que traían mala suerte.
かつて、航海では女性は悪運をもたらすと考えられ、縁起が悪いものとされていました。
女性を船に乗せるのは「縁起が悪い」「悪運をもたらす」ものとして考えられてきましたが、西洋の船には昔から女性の名前が多く付けられてきたのは面白いですね。
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