ちょっとスペイン語 -26-  (Que sueñes con los angelitos.-いい夢みてね。おやすみなさい。)

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

Que sueñes con los angelitos.-いい夢みてね。おやすみなさい。

スペイン語には、小さいものや親愛の情を表す示小語または縮小辞(diminutivo)と呼ばれる「-ito」「-illo」がありますが、この「angelitos」は「ángel」の示小語または縮小辞(diminutivo)に当たります。「ángel」の意味は「天使」で、「angelitos」は「小さな天使たち」という意味です。

「sueñes 」は動詞「soñar」の2人称で、この動詞の後に前置詞「con」を付けて「夢をみる」という意味になります。

「Que sueñes con los angelitos」の意味を直訳すると「小さな天使たちの夢をみてね」ということです。つまり、「いい夢見てね」「よく眠ってね」という意味なのです。

スペインでは、親が子供に寝る前に言う言葉の一つでよく使われているようです。

Mamá, estoy muy cansado.

ママ、ぼく疲れちゃった。

Vete a la cama pronto y que descanses bien.

早く寝て休んだら。

Sí, creo que me voy a la cama ya.

うん、もう寝るよ。

Que sueñes con los angelitos.

いい夢みてね。

Gracias, mamá.

ママ、ありがとう。

スペイン王立アカデミーのスペイン語辞書には載っていない言い回しですが、日常の会話では、特に親が子供に寝る前によく使う言い回しです。小さな可愛らしい天使たちの夢をみている小さな愛らしい子供たちの情景が目に見えてくるような言い回しで、私も寝る前の自分の子供たちによく言っていました。この言い回しは、別に子供相手限定というものではないので、気軽に恋人や仲の良い友人に対して使っても問題はありませんので、使ってみてくださいね。

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(サケイ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

シロハラサケイ (Ganga ibérica) /(写真: ウィキペディアドメイン)

Gangas = サケイ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Ganga ortegaクロハラサケイPterocles orientalis常駐
Ganga ibericaシロハラサケイPterocles alchata常駐

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(ウミスズメ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

ハジロウミバト (Arao aliblanco) /(写真: アルベルト・F・メダルデ)

Alcas, araos, etc. = ウミスズメ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Mérgulo atlánticoヒメウミスズメAlle alle
Frailecillo atlánticoパフィンFratercula arctica
Arao aliblancoハジロウミバトCepphus grylle偶然
Arao comúnウミカラスUria aalge
Alca comúnオオハシウミガラスAlca torda
オオハシウミガラス(Alca común) /(写真: アルベルト・F・メダルデ)

ちょっとスペイン語 -25-  (¡Oído cocina!-了解!)

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

マドリードの生ハムが食べれる有名なバル。店内につるされている生ハムは圧巻です!(写真: 筆者撮影)

¡Oído cocina!-了解!

スペイン王立アカデミー編纂の西西辞典(Real Academia Española)には載っていませんがスペインの日常生活で使う言葉に、「¡Oído cocina!」があります。これは、日本語に訳すと「了解!」という意味で使われています。

「Oído」は「耳、聴覚、音感」等の意味があり、「cocina」には「台所、料理台、料理」等の意味がありますが、「¡Oído cocina!」はどうやらレストラン等の厨房や、飲み物や食べ物を提供する所で使われていた言葉が一般的にも使われるようになったようです。注文が殺到する時間帯の厨房は大変ですが、料理人たちが「厨房でも聞こえたよ!注文了解!」とでも威勢のいい声が返ってきている状況が想像できます。

この厨房等で使われていた言葉は、スペインの日常生活でも、「伝言を正しく受け取ったよ!」「ちゃんと理解したよ!」「了解!」というときに使われています。

1.Mañana a las 17h en la sala de reunión del instituto hay una reunión de los alumnos de segundo. ¡No te olvides de acudirlo!

明日の17時、高校の会議室で2年生のミーティングがあるよ。忘れずに行ってね!

  ¡Oído cocina! Gracias. No te preocupes que no me lo olvido.

了解!サンキュー。忘れないから心配しなくてもいいよ。

2.Si recibe este correo, por favor contéstame aunque sea sólo ¡Oído cocina!

  このメールを受け取ったら、「受け取ったよ!」の一言でもいいから返事をしてね。

街中に沢山の美味しいバルやレストランがある美食の国スペイン。そして、元気の良いスペイン人たち。この言葉は、そんなスペインを彷彿させる表現の一つです。スペインにいらしたら、是非使ってみてください。スペイン文化に溶け込んでいる感覚を味わうことができるかもしれません。

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(カモメ科 アジサシ類)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

 サンドウィッチアジサシ(Charrán patinegro) /(写真: アルベルト・F・メダルデ)

Charranes y pagazass = カモメ科 アジサシ類

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Charrancito comúnコアジサシSternula albifrons
Charrán patinegroサンドイッチアジサシSterna sandvicensis常駐
Pagaza piconegraハシブトアジサシGelochelidon nilotica
Charrán comúnアジサシSterna hirundo
Charrán árticoキョクアジサシSterna paradisaea偶然
Charrán rosadoベニアジサシSterna dougallii偶然
Pagaza piquirrojaオニアジサシHydroprogne caspia偶然
Charrán realアメリカオオアジサシSterna maxima偶然
Charrán bengalíベンガルアジサシSterna bengalensis偶然
Charrán sombríoセグロアジサシOnychoprion anaethetus偶然
Charrán de ForsterメリケンアジサシSterna forsteri偶然
Fumarel comúnハシグロクロハラアジサシChlidonias niger
Fumarel cariblancoクロハラアジサシChlidonias hybrida
アジサシ(Charrán común) /(写真: アルベルト・F・メダルデ)

ちょっとスペイン語 -24-  (Trueque) 物々交換

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

Trueque(トゥルエケ)というスペイン語を知っていますか?

スペイン語王立アカデミー編纂の西西辞典(Real Academia Española)によると、「金銭を介さない産物やサービスの直接交換」と意味が出ています。いわゆる「物々交換」ですね。

先日私の畑で、畑のお隣さんとこんな会話をしました。

¿Qué es eso?

それは何?

Es una calabaza japonesa.

日本のカボチャだよ。

Pues, es la primera vez que he visto una calabaza japonesa. ¿Está rica?

へー、日本のカボチャって初めて見た。美味しいの?

Está muy rica. Es distinto a la de la española, se come con piel. Te doy una y ¡pruébala!

とっても美味しいよ。スペインのカボチャと違って、皮も食べるんだよ。1個あげるから、食べてみて!

¿De verdad? Pues, gracias. Entonces, te doy la española. Es un trueque.

えっ、いいの?ありがとう。じゃ、スペインのカボチャあげる。物々交換だね。

Vale, gracias. Luego, te mandaré una receta de la calabaza japonesa.

ありがとう。後で日本のカボチャレシピを送ってあげるね。

Sí, por favor.

うん、お願い。

ちなみに動詞は、Trocar (トロカール)です。前置詞「por」と一緒に使い、「~と物々交換する、取り換える」という意味になります。

¿Vamos a trocar mi chaqueta por tu bolso?

私のジャケットとあなたのバッグを取り換えない

今回は、ちょっと珍しい単語Trueque(トゥルエケ)について紹介しました。機会があれば使ってみてくださいね!

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(カモメ科 カモメ類)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

キアシセグロカモメ(Gaviota patiamarilla)  /(写真: アルベルト・F・メダルデ)

Gaviotas = カモメ科 カモメ類

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Gaviota reidoraユリカモメChroicocephalus ridibundus常駐
Gaviota picofinaハシボノカモメChroicocephalus genei
Gaviota de BonaparteボナパルトカモメChroicocephalus philadelphia偶然
Gaviota canaカモメLarus canus
Gaviota de DelawareクロワカモメLarus delawarensis
Gaviota cabecinegraニシズグロカモメLarus melanocephalus常駐
Gaviota argénteaセグロカモメLarus argentatus
Gaviota patiamarillaキアシセグロカモメLarus michahellis常駐
Gaviota de AudouinアカハシカモメLarus audouinii常駐
Gavión altánticoオオカモメLarus marinus
Gaviota sombríaニシセグロカモメLarus fuscus常駐
Gaviota rosadaヒメクビワカモメRhodostethia rosea偶然
Gaviota enanaヒメカモメHydrocoloeus minutus
Gaviota tridáctilaミツユビカモメRissa tridactyla
Gaviota de SabineクビワカモメXema sabini偶然
Gavión hiperbóreoシロカモメLarus hyperboreus偶然
Gaviota groenlandesaアイスランドカモメLarus glaucoides偶然
Gaviota guanaguanareワライカモメLarus atricilla偶然
Gaviota pipizcanアメリカズグロカモメLarus pipixcan偶然
ユリカモメ(Gaviota reidora)  /(写真: アルベルト・F・メダルデ)

ちょっとスペイン語 -23-  (Onomatopeya) 擬音語・擬声語-人の動作や声 編

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

早速ですが、下記の擬音語・擬声語は一体何を表現しているのでしょうか。

  1. ¡Plas, plas! (プラス、プラス!)
  2. Mua(ムア)、Moac(モアッ)
  3. ¡Ejem, ejem!(エヘン、エヘン!)  
  4. ¡Achís!(アチス!)
  5. ¡Bua, bua!(ブア、ブア!)
  6. ¡Catapumba!(カタプンバ!) ¡Pumba!(プンバ!)
  7. ¡Zas!(サス!) ¡Zasca!(サスカ!) ¡Paf!(パフ!)
  8. Ñam, ñam(ニャム、ニャム)
  9. ¡Toc, toc!(トック、トック!) ¡Pon, pon!(ポン、ポン)
  10. ¡Ja, ja, ja!(ハ、ハ、ハ!) ¡Ji, ji, ji!(ヒ、ヒ、ヒ!)

正解は次の通りです。結構難しかったのではないでしょうか。

  1. ¡Plas, plas! (プラス、プラス!)   拍手の音  パチパチ、パンパン                                  スペイン語も日本語の「パチパチ」もあまり拍手の音っぽくないですね。(笑)                                 
  2. Mua(ムア)、Moac(モアッ)   (頬などに)キスする音  チュ            友達同士でふざけながら両頬に挨拶のキスをするとき「Mua Mua」と2回言ったりしてます。(笑) コロナで挨拶のキスができなかった時期は、この言葉を言って挨拶をしていました。
  3. ¡Ejem, ejem!(エヘン、エヘン!)  咳払いの音  ウォッホンエヘン              これは、日本語もスペイン語も同じ「エヘン」を使いますね。
  4. ¡Achís!(アチス!)    くしゃみの音  ハクシュン                    日本語もスペイン語もどちらもありそうな音です。
  5. ¡Bua, bua!(ブア、ブア!)   赤ちゃんの泣き声  オギャー、オギャー          うーん、やっぱり赤ちゃんはオギャー、オギャーですよね。「ブア、ブア!」ではピンときませんね。
  6. ¡Catapumba!(カタプンバ!) ¡Pumba!(プンバ!)  落下音や転倒した時の音  ドスン、バタリ、バタッ                                      この言葉を使うときは、「pu」を強調して発音するとかなり状況にあった表現になります。
  7. ¡Zas!(サス!) ¡Zasca!(サスカ!) ¡Paf!(パフ!) 平手打ちの音、衝撃音、落ちる音等  バシッ、パチン、ピシャ、パン、ドスン、バタン                         この ¡Zas!(サス!) ¡Zasca!(サスカ!)は、何かすかさず行う・言う時などにも使われています。                                           
  8. Ñam, ñam(ニャム、ニャム) (おいしく)食べる音  ムシャムシャ、パクパク         スペイン語は、日本語の眠い時の擬音語に似ています。(笑)
  9. ¡Toc, toc!(トック、トック!) ¡Pon, pon!(ポン、ポン)  ドアをノックする音  トントン
  10. ¡Ja, ja, ja!(ハ、ハ、ハ!) ¡Ji, ji, ji!(ヒ、ヒ、ヒ!)  笑い声   ハ、ハ、ハ!、ワッハッハ、フフフ                                      ¡Ji, ji, ji!(ヒ、ヒ、ヒ!)は日本語では意地悪そうな、腹に一物持つような笑いですが、スペイン語では喜びを表し、明るい笑い声として使われています。  

日本語とスペイン語、ずいぶん違いますね!日本人にとっては、スペイン語の音の響きとその意味があまりピンとこないものも多くありますが、比較しながら聞いたり読んだりするものまた楽しいものです。スペイン語を聞いたり、読んだりする機会があれば気を付けてみてください。

動物の鳴き声編の擬音語・擬態語に興味がある方はこちらもどうぞ。

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(トウゾクカモメ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

キアシセグロカモメ (Gaviota patiamarilla) /(写真: アルベルト・F・メダルデ)

Gaviotas = カモメ科 カモメ類

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Gaviota reidoraユリカモメChroicocephalus ridibundus常駐
Gaviota picofinaハシボノカモメChroicocephalus genei
Gaviota de BonaparteボナパルトカモメChroicocephalus philadelphia偶然
Gaviota canaカモメLarus canus
Gaviota de DelawareクロワカモメLarus delawarensis
Gaviota cabecinegraニシズグロカモメLarus melanocephalus常駐
Gaviota argénteaセグロカモメLarus argentatus
Gaviota patiamarillaキアシセグロカモメLarus michahellis常駐
Gaviota de AudouinアカハシカモメLarus audouinii常駐
Gavión altánticoオオカモメLarus marinus
Gaviota sombríaニシセグロカモメLarus fuscus常駐
Gaviota rosadaヒメクビワカモメRhodostethia rosea偶然
Gaviota enanaヒメカモメHydrocoloeus minutus
Gaviota tridáctilaミツユビカモメRissa tridactyla
Gaviota de SabineクビワカモメXema sabini偶然
Gavión hiperbóreoシロカモメLarus hyperboreus偶然
Gaviota groenlandesaアイスランドカモメLarus glaucoides偶然
Gaviota guanaguanareワライカモメLarus atricilla偶然
Gaviota pipizcanアメリカズグロカモメLarus pipixcan偶然
ユリカモメ (Gaviota reidora) /(写真: アルベルト・F・メダルデ)

パスクワ(Pascua)はイースター?それともクリスマス?

今年ももうすぐ聖週間(Semana Santa)が始まります。今年2023年は、4月2日(日)から4月9日(日)の1週間です。スペインに旅行される方に気を付けてほしいのは、4月6日(木)の聖木曜日、7日(金)聖金曜日、8日(聖土曜日)そして9日(復活祭、イースター)の4日間は殆どの職場で休みとなるので、観光地やレストラン、ホテル等混雑することです。また、レンタカーなどで旅行しようとされている方も、交通量がかなり増加するのでご注意くださいね。

アストゥリアス地方ビジャビシオサ(Villaviciosa)の「サンタ・マリア・デ・ラ・オリーバ教会(Iglesia de Santa María de la Oliva)」にある十字架にかけられるキリスト(写真:筆者撮影)

パスクワ(Pascua)はイースター?それともクリスマス?

知人から「Pascua」って「イースター」のことだと思っていたけど、クリスマスでも使うの?という疑問を投げかけられ、うーん、そういえば「ナビダ(Navidad)」以外で「パスクワ(Pascua)」も耳にすることがあるな、と今更ながら気づきました。(笑) それ以来、色々調べてみると興味深い内容のことが分かってきたので共有したいと思います。

調べてみると、クリスマスのことも「パスクワ・デ・ナビダ(Pascua de Navidad)」と言うし、主の御公現の祝日(1月6日の三賢王の日)のことも「パスクワ・デ・ロス・レージェス・マゴス(Pascua de Los Reyes Magos)」聖霊降臨の大祝日-復活祭後の第7日曜日-のことも、「パスクワ・デ・ペンテコステス(Pascua de Pentecostés)」と言います。

色んな場面で「パスクワ(Pascua)」という言葉は使われています。

¡Feliz Pascuta!¡Felices Pascuas!は、単数形と複数形の違いですが、意味はかなり異なります。

単数形の場合は、復活祭(イースター)のことを表し、「ご復活おめでとうございます!」という意味です。キリストが復活したという聖日曜日(イースター)のミサの後などで使われる挨拶です。複数形の場合は、クリスマスのことを表し、「クリスマスおめでとう!」という意味で使われています。これは、クリスマスの当日だけに使われる言葉ではなく、クリスマス期間中(スペインでは12月24日のイブから1月6日の三賢王の日までずっとクリスマス期間です)には、いつでも使える挨拶です。

以上の通り、パスクワ(Pascua)はイースターでもあり、クリスマスでもあるのです。

サラマンカ新大聖堂にある東方三博士の礼拝(写真:筆者撮影)

パスクワ(Pascua)の語源は?

こんなにいろんな場面でパスクワ(Pascua)という言葉が使われていますが、語源は何でしょうか?

手元にある「Breve Diccionario Etimológico de la Lengua Castellana」というカスティジャー語の簡易語源辞典には、『ヘブライ語のPESACHA ído.、propte.の変形に由来し、ギリシャ語を経て、ラテン語のPASCHAから。【通過、移動】、ユダヤ人がエジプトからの脱出を記念する祭事である。スペイン語では、ラテン語のPASCUA、PASCUUM「動物の食べ物」の複数形(イースターの断食が終わったことによる混乱)の影響を受けて、この言葉が変化した。』と書かれています。

Pascua, 1090. Del latin, PASCHA, que por conducto del griego, procede de una variante del hebreo PESACHA ído., propte. “paso, tránsito”, fiesta con que los judíos conmemoraban la salida de Egípto. En castellano el vocablo se alteró por influjo del latin, PASCUA, plural de PASCUUM “alimento de los animales” (confisión sugerida por la terminación de los ayunos en Pascua).

旧約聖書の「出エジプト記」の中に、預言者モーセが、エジプトで奴隷として虐げられていたユダヤの民を脱出させたことが書かれています。エジプトのファラオが、脱出中のモーセとユダヤ人たちを捕えるために大軍を送りますが、モーセが海を割って道を作り無事脱出します。追ってきたエジプトの軍隊も道を通って海を渡ろうとしますが、再び海水が戻りエジプトの軍隊は海に飲み込まれてしまいます。これが有名な「モーセの海割り」の場面です。本や映画などで見聞きしている方も多いかと思います。このエジプト脱出をお祝いした祭りのことを指しています。

それにしても、このユダヤ教のお祭りが起源の言葉「パスクワ(Pascua)」が何故キリスト教で「クリスマス」や「復活祭」、そして「三賢王の日」や「聖霊降臨」の日にも使われるようになったのかは、まだ理解できませんよね。

カスティージャ・イ・レオン地方ブルゴス県のサント・ドミンゴ・デ・シロス修道院にある
聖霊降臨(Pentecostés)の浅浮彫り (写真: アルベルト・F・メダルデ)

納得できたパスクワ(Pascua)の語源はこれ!

どうも納得できない私は、高名な神父(レオン大聖堂の前オルガン奏者のサムエル神父)にパスクワ(Pascua)の意味を尋ねてみました。すると、次のような答えが返ってきました。

パスクワ(Pascua)には、もともと食事、食べ物、宴会などの意味があった。祭事に欠かせないのは食事、宴会。それが「お祝い事」という意味に発展していき、キリスト教の中でのお祝い事に使われる言葉となった。だから、おめでたい事のみに使われる言葉で、例えば、キリストが死んだ聖金曜日などは、Pascua とは呼ばない。

確かに、前述したパスクワ(Pascua)の意味をもう一度見てみると、全てキリスト教にとっておめでたいことに使われ、「クリスマスのお祝い」「主の御公現(三賢王)のお祝い」「聖霊降臨のお祝い」、「復活のお祝い」という意味でパスクワ(Pascua)が使われていることが分かります。

クリスマス-「パスクワ・デ・ナビダ(Pascua de Navidad)」

復活祭-パスクワ・デ・レスレクシオン (Pascua de Resurrección)

主の御公現の祝日(1月6日の三賢王の日)-「パスクワ・デ・ロス・レージェス・マゴス(Pascua de Los Reyes Magos)

聖霊降臨の大祝日(復活祭後の第7日曜日)-「パスクワ・デ・ペンテコステス(Pascua de Pentecostés)

これで、私もすっきりと納得できました!

2000年以上前の言葉の語源になるのでどこまで真実かはわかりませんが、この理由が一番しっくりする語源でした。それにしても、ユダヤ教とキリスト教の切っても切れない繋がりを感じさせられた一語でした。

レオン大聖堂(写真:筆者撮影)