スペインでバードウォッチング!-ガリシア州

9月上旬にガリシア州バイヨーナからアメリカ海岸、そしてパンションに行き、野鳥観察を楽しんできました。この辺りは海鳥も多く、遊歩道には海鳥を観察できる場所も作られていました。遊歩道は、散歩する人やジョギングを楽しむ人のための歩道と自転車道の両方があり、お天気も良かったこともあり家族連れやお年寄り、カップルや若者など多くの人たちが思い思いの方法で遊歩道を楽しんでいました。。

ア・ラマジョサ特別自然保護区

ミニョール川河口地帯と海岸近くの沼地には、様々な鳥たちが生息しています。引き潮時には、忙しそうにお食事中の鳥たちが、そのユーモラスな姿を見せてくれます。沼地のほうに行くと、沢山のカモメとともにアオサギやコサギなども結構見られますよ。今回は、飛んでいるカワセミも見ることができました。今回の散歩で見れた鳥たちは、以下の通り。

・サンドイッチアジサシ(学名:Thalasseus sandvicensis / 西:Charrán Patinegro)

・ユリカモメ(学名:Larus ridibundus / 西:Gaviota Reidora)

ユリカモメ(学名:Larus ridibundus / 西:Gaviota Reidora)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・キアシセグロカモメ(学名:Larus michahellis / 西:Gaviota Patiamarilla) 

キアシセグロカモメ(学名:Larus michahellis / 西:Gaviota Patiamarilla)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・オオカモメ(学名:Larus marinus / 西:Gavión Atlántico) 

オオカモメ(学名:Larus marinus / 西:Gavión Atlántico) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

・ヨーロッパヒメウ(学名: Phalacrocorax aristotelis / 西:Cormorán moñudo)

ヨーロッパヒメウ(学名: Phalacrocorax aristotelis / 西:Cormorán moñudo)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・キョウジョシギ(学名: Arenaria interpres / 西:Vuelvepiedras)

キョウジョシギ(学名: Arenaria interpres / 西:Vuelvepiedras)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・ミヤコドリ(学名: Haematopus ostralegus / 西:Ostrero)

ミヤコドリ(学名: Haematopus ostralegus / 西:Ostrero)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・ハマシギ(学名:Calidris alpina / 西:Correlimos común)

ハマシギ(学名:Calidris alpina / 西:Correlimos común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・チョウシャクシギ(学名:Numenius phaeopus / 西:Zarapito trinador)

チョウシャクシギ(学名:Numenius phaeopus / 西:Zarapito trinador)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・アカアシシギ(学名:Tringa totanus / 西:Archibebe Común)

アカアシシギ(学名:Tringa totanus / 西:Archibebe Común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・アオアシシギ(学名:Tringa nebularia / 西:Archibebe Claro)

アオアシシギ(学名: Tringa nebularia / 西:Archibebe Claro))/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・イソシギ(学名: Actitis hypoleucos / 西:Andarríos Chico)

イソシギ(学名: Actitis hypoleucos / 西:Andarríos Chico)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・ハジロコチドリ(学名: Charadrius hiaticula / 西:Cholitejo grande)

ハジロコチドリ(学名: Charadrius hiaticula / 西:Cholitejo grande)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・カワセミ(学名: Alcedo atthis / 西:Martín Pescador)

・タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)

タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・ヨーロッパセリン(学名: Serinus serinus / 西:Serín Verdecillo)

ヨーロッパセリン(学名: Serinus serinus/ 西:Serín Verdecillo) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

・マダラヒタキ(学名: Ficedula hypoleuca / 西:Papamoscas cerrojillo)

マダラヒタキ(学名:Ficedula hypoleuca / 西:Papamoscas cerrojillo) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

・キタヤナギムシクイ(学名: Phylloscopus trochilus / 西:Mosquitero musical)

キタヤナギムシクイ(学名: Phylloscopus trochilus / 西:Mosquitero musical)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza Real)

アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza Real)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・コサギ(学名: Egretta garzetta / 西:Garceta Común)

コサギ(学名: Egretta garzetta / 西:Garceta Común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・マガモ(学名: Anas platyrhynchos / 西:Ánade Azulón)

マガモ(学名: Anas platyrhynchos / 西:Ánade Azulón)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo)

クロウタドリ(学名:Turdus merula / 西:Mirlo)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero Común)

シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero Común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・ヒガラ(学名:Periparus ater / 西:Carbonero Garrapinos)

ヒガラ(学名:Periparus ater / 西:Carbonero Garrapinos)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión Común)

イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión Común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・セッカ(学名:Cisticola juncidis / 西:Cistícola buitrón)

セッカ(学名:Cisticola juncidis / 西:Cistícola buitrón)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma Torcaz)

モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma Torcaz)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

・カワラバト(学名:Columba livia / 西:Paloma Bravia)

・ハシボソガラス(学名:Corvus corone / 西:Corneja negra)

ハシボソガラス(学名:Corvus corone / 西:Corneja negra)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ
遊歩道から見える沼地

スペインでも双眼鏡を首から下げて野鳥観察をしてみませんか?               日本には生息していない珍しい鳥たちに出会えるかもしれません。きっとまた違った角度からスペインの旅の楽しみを味わえると思いますよ。

スペインで家庭菜園!日本の野菜もスペインの野菜もなんでも作っちゃえ!

元気いっぱいの野菜たち

私が住む村では、村の役場が希望者に家庭菜園用の土地を貸し出してくれるサービスがあります。一区画約200平方メートルの広さで、貸し出し料金は水道料金込みで年間50ユーロ(約6000円)。友人から誘われてこの広い土地に野菜を植え始めてから早6年目。今では、夫と2人で毎年奮闘中です。

ここカスティーリャ・イ・レオン州は、地形がメセタ(台地)と呼ばれる広大な乾燥高原。年間平均降水量は、サラマンカ県では408㎜、平均気温は12,1℃。ちなみに日本は約1700mm、東京の年間平均気温は15,4℃。夏は比較的暑いけれど、冬は結構寒い地方です。ただ、乾燥しているので体感温度は低く、夏はクーラー無しでも十分暮らしていけます。冬は寒いので、セントラルヒーティング完備の家が一般的です。毎月の平均日照時間は230時間、日本は154時間。太陽の光をたっぷり浴びた、おいしい野菜がたくさん収穫できます。

せっかくなので、できれば八百屋さんに売っていない野菜や品種を植えたいと思い、サラマンカでは見かけない日本の野菜なども作って楽しんでいます。また、お店ではあまりお目にかけない種類のトマトやトウモロコシなども植えています。

茄子、青ピーマン、黄色いパプリカ、ミニトマト、トマト、ルバーブ

日本の野菜は、かぼちゃ、枝豆、水菜、スナップエンドウなど。カボチャは、スペインのカボチャとハロウィーン用のカボチャを植えています。トマトは、熟れると実が柔らかくなるので殆んど市場には出回っていないけれど、畑仲間の中では有名な黒トマトや2年ほど前から見かけるようになった青トマトも仲間入り。実がしっかりしたトマトを日本人は好みますが、この黒トマトは実が柔らかく、塩をちょっと振ってエキストラ・バージン・オリーブオイルをかけて食べると、しっかりしたトマトの味とオリーブオイルがその味を引き立てて最高の味です。赤トマトはそのままも美味しいですが、トマトソースにしても絶品。スペインはトマトの種類も豊富です。

青トマトが熟す前はまるで茄子のような色
黒トマト、青トマト、ピンクトマト、赤いトマト
ズッキーニの花は天ぷらに
左からかぼちゃ、ズッキーニの花、インゲン、ズッキーニ、ピミエントス・デ・パドロン(獅子唐)の天ぷら
茹でたジャガイモ、茹でたインゲンにオリーブオイルで炒めた長ネギのみじん切りをのせ、最後に自家製トマトソースをかけて
日本のかぼちゃとスペインのカボチャ

毎年、新しい品種の野菜を作って、自分たちの好みの野菜を発見するのは楽しいものです。それに、同じように村の土地を借りて野菜作りを楽しんでいるスペインの人たちとの交流も野菜作りの醍醐味のひとつでしょう。枝豆や日本のかぼちゃを畑のお隣さんたちにお裾分けし、食べ方やレシピを教えたり、逆に私たちが作っていない野菜を頂いたり・・・。枝豆は、こちらの和食レストランでも付け出しで食べたことがあり知っているというスペイン人も多く、人気があります。日本のかぼちゃは皮が硬くて切りにくいということもあり、残念ながらイマイチ不人気です。

皆口をそろえて言いますが、一番おいしい野菜はトマトです。お店で売っているトマトは殆んど匂いもしませんが、一個一個はさみで切るごとにプーンとトマトの匂いがして、幸せな気持ちにしてくれます。皆、トマトを食べたいばっかりに一生懸命畑に精出しているといっても過言ではありません。トマトは、前述したようにそのまま塩とオリーブオイルをかけて食べたり、ガスパッチョにしたり、トマトソースを作ったり。また、洗ってそのまま丸ごと冷凍して料理に使ったりでき、とても便利です。トマトジャムにして、カナッペ用にクラッカーにトマトジャムを塗りオイルサーディンをのせて食べるのもお薦めの食べ方のひとつです。

今回は、トマトソースとトマトジャムのレシピを紹介します。

基本のトマトソース

材料:完熟トマト 1㎏

   玉葱    100g

   ニンニク  2片

   エクストラ・バージン・オリーブオイル   50g

   黒砂糖(白砂糖でもよい)   30g

   塩

作り方

1. ニンニクと玉葱はみじん切り、トマトはざく切りにする。

2. 鍋にオリーブオイルを入れ火にかけ、1のニンニクと玉葱を気長に弱火で10分ほど炒める。

3. トマト、黒砂糖、塩を入れて火を強めて中火で水分が飛び約半分の量になるまで炒める。

*この基本のトマトソースに人参、ピーマン、セロリ、バジルなどを加えても美味。

*基本のトマトソースは、肉、魚、野菜料理に使ったり応用が利きます。バジル入りのトマトソースは、我が家のパスタ用ソースの定番です。

トマトジャム

材料:トマト   1㎏

   白砂糖   500g

   レモン汁  1/2個(好みで)

作り方

  1. トマトの皮をむいてざく切りにする。(皮が剥きにくいときは、十字の切り込みを入れ熱湯につけて皮を剥くと剥きやすくなる。)
  2. 鍋にトマト、白砂糖、好みでレモン汁を入れて30分~1時間ほど置く。
  3. 最初は強火で、沸騰したら弱火で灰汁を取りながら木べらで気長に時々かき混ぜながら45分位煮る。(少し緩めで火を止め、
  4. ハンドミキサー(ブレンダー)にかける。

フライパンで焼いた鶏肉や豚肉に、トマトジャムを付けて食べてもおいしい。

新鮮なトマトが手に入ったら、是非試して食べてみてくださいね。

新世界発見ニュース第一報をもたらされた町バイヨーナ(Baiona)

ガリシア州のポンテべドラ県にあるバイヨーナは、大西洋に面する港町。この町は人口1万2千人(2018年統計)ほどですが、夏にはスペイン国中から避暑に来る人達でにぎわいます。海辺の散歩道を歩くと、魚介類満載のレストランやバル、観光客用のお店、お洒落なマリンウエアのお店などが並んでいて、ぶらぶら散歩するだけでも楽しい町です。

海沿いのこじんまりとした町バイヨーナ

この町は、現在パラドール(国立ホテル/4つ星)として使われているモンテレアル城またはバイヨーナ城で有名です。この大西洋に突き出したモンテレアル半島に、12世紀から16世紀にかけて要塞として建設されました。16世紀から17世紀にかけて作られた周囲約2㎞にわたる城壁に沿って遊歩道が作られていて、外洋からの風に当たりながら散歩するのはとても気持ちいいものです。特に私が訪ねた2019年9月上旬は、まだ夏のバカンスを楽しむ人たちがいるものの、7月8月に比べグッと観光客も減り落ち着いた雰囲気。それに日差しも真夏のようには強くなく、でも海風は心地よい、という丁度良い季節です。

ここからパラドールへ

このバイヨーナ、実は歴史的には重要な町で、欧州の中で一番最初に新大陸発見ニュースがもたらされた町なのです。1493年3月1日、コロンブス第1回目航海の際、マルティン・アロンソ・ピンソンに率いられたピンタ号がスペインへの帰還で最初に寄港した港、それがバイヨーナ港でした。

その歴史的出来事を記念し、毎年3月1日には「ラ・アリバーダ」(La Arribada/入港・到着という意味)と呼ばれる中世のお祭りが催されるとか。

www.baiona.org より

ちなみに、バイヨーナとアンダルシア地方ウエルバ県にある町パロス・デ・ラ・フロンテーラ(Palos de la Frontera)は姉妹都市ですが、これは、パロス・デ・ラ・フロンテーラがコロンブス第1回目航海の際、1492年8月3日にスペインを出港した時の町だったからです。

さて、バイヨーナは魚介類料理がおいしいことで有名なので、地元の人がお薦めのレストランに行きました。「カサ・リタ」(Casa Rita)というレストラン。決して安いレストランではないけれど、キビキビとしたプロのウエイターとそのサービスは確かなものでした。そして2時間以上かけてのんびりと食事をするこの至福の時間は、今どきの日本の食べ物屋さんで2時間限定です、などど時間を気にしながら食べるところでは味わえない、充実した食事の時間となりました。

サンブリーニャ(Zamburiña)と呼ばれるホタテ貝に似た二枚貝のこの貝、今まで白っぽい色のサンブリーニャ貝しか食べたことがなかったけれど、ここ「カサ・リタ」で出たのはこの辺り特産のサンブリーニャで、黒っぽい貝でした。普通のに比べて一回り位大きく、身がしまって弾力があって食べ応えがあり、味も濃厚でとても美味しかったです。オリーブオイルを好みでかけても美味しく、貝独自の味を消すことなく貝そのものの味を引き立てるのに相性の良いアルベキーナ(arbequina)というオリーブの種類のオイルを選んであったのも納得でした。

サンブリーニャ貝(Zamburiña)

もちろん食事と一緒に飲むのは地元ガリシア州の白ワイン、リアス・バイシャス(Rías Baixas)のワイナリー、テラス・ガウダ(Terras Gauda)。その上質な果実味の飲みやすいワインは私もお気に入りのひとつ。日本で地産地消を奨励していますが、ここガリシアに来たら地元でとれた魚介類と地元で作る白ワインのコンビネーションに勝るものはないでしょう

さて、バイヨーナから約5,5㎞ほど海沿いの遊歩道に沿って歩いていくと、1時間ちょっとでアメリカ海岸(Playa América)と呼ばれるビーチに着きます。アメリカ大陸で一旗揚げて帰ってきたスペイン人の人たちが多く住み始めたことがその名の由来とか。私が最初に訪れた25年前は、本当に真夏でもビーチにいる人は少なかったのですが、今では、場所を探すのにも苦労するほど人気のビーチになっています。大西洋は地中海とは比べ物にならないほど海水が冷たいにもかかわらず、9月だというのにかなりの人が泳いでいました。

サンダルを脱いで、チョットひんやりする海水に足を入れながらビーチが終わるパンション(Panxon)の町まで散歩してみるのも一興。私以外にはアジア人に出会うこともなく、海に夕日が沈む時間(ちょうど9時ぐらいでした)までゆっくり過ごしました。パンションに着いて、海に面したバルに立ち寄り、ちょっと白ワインとマテ貝(navajas)をたのみバルにいる他のスペインの人たちを見ると、みなそれぞれが楽しそうに友人や恋人、または家族とおしゃべりしながらビールやワインを飲んでいます。ああ、これがスペイン的な人生の楽しみ方だなと実感しました。

アメリカ海岸から見えた夕日

どこへ行っても観光客だらけ、特にスペイン人以外の観光客が多いマドリッドやバルセロナに比べ、ここバイヨーナやパンションの町はほとんどが地元の人かスペイン人観光客という町なので、遠い異国に来たという気分に浸れるかも。なにより、スペイン的な人生の楽しみ方をあなたも味わえることでしょう。

バイヨーナのパラドール 情報(英語・スペイン語・フランス語等)

https://www.parador.es/es/paradores/parador-de-baiona?gclid=EAIaIQobChMI1PaH3cXH5AIVSUHTCh0KwQGMEAAYASAAEgJ-NfD_BwE&gclsrc=aw.ds

バイヨーナ 観光情報(英語・スペイン語・フランス語等)

http://www.baiona.org/web/turismo/inicio

スペインを車でまわる!レンタカーでスペインを周る方、必見!

日本の約1,3倍の国土面積を持つスペイン。でも、高速道路は南北東西に延びていてとても便利です。車での移動は時間の節約にもなり、また公共交通機関では訪ねることができない小さい村などにも立ち寄ることができ、スペイン観光にお薦めの交通手段です。

そこで、スペインを車で観光するために事前に知っておいた方が良い情報を提供します。

1. 運転に当たっての注意点

交通安全規則

禁止事項運転中の携帯電話の使用。ただし、ハンズフリーの電話に関しては使用しても大丈夫です。                                          義務付け事項シートベルトの着用。これは、運転者のみではなく、乗車している全員のシートベルト着用が義務付けられています。                            黄色の反射ベストの着用。高速道路に限らず、車道や路肩に車を止めて車の外に出る場合は、黄色の反射ベストの着用が義務付けられています。                       三角停止板(三角表示板)の設置。一定の時間車を車道や路肩に止める必要がある場合は、三角停止板(三角表示板)の設置が義務付けられています。

制限速度に注意

制限速度は日本より早く、高速道路の制限速度は時速120キロ。また、細かく道路の広さなどにより制限速度が異なります。一般的な制限速度は次の通りですが、通りの右側にある制限速度標識に注意しながら運転した方が無難です。実際、同じ道でも、学校の前などに差し掛かるといきなり時速50キロ制限から30キロ制限となったりして、慌ててブレーキをかけ速度を落とさなければならない場面も。

  • 高速道路:120 Km/h
  • 国道:100 Km/h (片側2車線以上の道路、および緊急自動車用の専用車線または幅広車線を有する道路)
  • 一般道路:90 Km/h 
  • 市街地:50 Km/h (スクールゾーンでは、30 Km/h)

街中は一方通行が多い

スペインの街中、特に歴史のある街では一方通行が多いことにも注意が必要です。日本のように超狭い道路の離合に悩まされることは少ないという利点はありますが。また、目的地に着くのに結構時間がかかるので、時間には余裕をもったほうがよいでしょう。

信号機ついて

街中では、もし車用の信号が青でもそれなりに注意する必要があります。というのも、歩行者が赤信号でも平気で渡っているからです。どうかすると、大通りで車の量が多いところでも平気で横断しています。お年寄りで走ったりできないにもかかわらず、強引に点滅信号で横断歩道を渡ろうとする人や、小さな子供連れで手を引きながら走ってわたる親子も多々見かけます。ただ田舎に行くとほとんど信号機はなく、ラウンドアバウト(ロータリーのような円形交差点)が多いです。このラウンドアバウトでは左優先ということをお忘れなく。また村の入口に赤信号があるときは、車の速度を落とすと黄色の点滅に代わりそのまま通り抜けることができます。

速度レーダー

スペイン国内では速度レーダーが数多く設置されています。そして、かなり厳しく取り締まりが行われているので、制限速度10キロ未満のオーバーでも罰金の対象になります。この速度レーダーのカメラによって写真を撮られ、スペイン旅行から帰ってしばらくしたら日本にまで罰金支払い請求書が送ってきた!という事例もあるようなので、スピード違反には十分気を付けた方が良いよいでしょう。

2. 駐車について

スペインの路上有料駐車は、青色区、緑色区、オレンジ色区の色分けがしてあります。各都市により多少の違いはありますが、一般的には次のような決まりがあります。

  • 青色区(Zona Azul)-有料駐車場で、その近辺に自動券売機があります。駐車制限時間は、都市により異なり2時間から4時間くらいです。
  • 緑色区(Zona Verde)-住民のための制限時間のない有料駐車場で、住民ではない人が駐車する場合は、各都市によって2時間ほどの時間制限があります。また、この区の特徴としては、住民でない人の駐車料金が割高になっていることです。
  • オレンジ色区 (Zona Naranja)-各都市によって異なり(オレンジ色区が無い街も多いです)、住民のみが駐車できる街もあれば、住民以外も駐車できる街もあり、注意が必要です。

この路上有料駐車場を利用する場合は、有料駐車場近辺に自動券売機があるので、停める時間分だけお金を投入し、レシートが出てきたらそのレシートを外から見えるようにダッシュボードの上に置いてから車を出ます。駐車違反を取り締まる人が一日中チェックしてまわっていて、レシートのない車や、時間超過の車には罰金の切符を切っているので、くれぐれも時間超過などには気を付けて下さい。

その他、白色や黄色の線が引いてあるところもありますが、白色は無料駐車可能区で、誰でも時間制限無しで駐車できます黄色は駐車禁止区です。黄色で車線やバッテンが書かれていることが多いのでわかりやすいでしょう。

3. チャイルドシート

基本的に、136cm以下の子供は、認証されたチャイルドシートが必要です。また、チャイルドシートを使用していても、前方の座席に136㎝以下の子供を載せることは禁じられています。また、赤ちゃんを抱っこして載せることも禁じられています。赤ちゃん用の認証されたチャイルドシートが必要となります。

4. 注意事項

もし、車内に荷物を残していく場合は、路上駐車場ではなくいわゆる管理人のいる駐車場(Parking)を利用した方が賢明でしょう。というのも、窓から見えるところに荷物を残すと窓ガラスを割られて盗難に遭う危険性が高いからです。カーステレオやナビなどもダッシュボードの中に収納して下さい。後ろのトランクに荷物を入れておく場合は、駐車場に着いた時点でのトランクの開け閉めも避けた方が安全です。

5. レンタカー

スペインでレンタカーを借りるには、年齢が21歳以上でなければいけません。また、ほとんどのレンタカー会社にて、運転者は運転歴1~2年以上を求められます。レンタカーを借りるにはクレジットカードが必要なので、なので、この点も注意が必要です。

6. 情報

スペイン観光公式サイト

https://www.spain.info/ja/informacion-practica/consejos-viaje/consejos-practicos/conducir_en_espana/