スペインのイースターのお菓子「トリハス(Torrijas)」

スペインのイースターでは欠かせない揚げ菓子「トリハス(Torrijas)」

先週は、イースター(聖週間)に当たりました。イースター(聖週間)にはスペイン中でこの「トリハス(Torrijas)」を食べます。特に今年のセマナ・サンタ(Semana Santa-スペイン語でいう聖週間です)は、新型肺炎コロナウイルスが猛威を振るっているスペインでは外出禁止令の真っ最中。いつもだったら旅行に出かけたり、里帰りしている人達も、皆大人しく自宅で監禁状態です。普段は忙しくてゆっくり料理する時間がない人も今は時間に余裕があるので、「トリハス(Torrijas)」でも作ろう!と張り切っていました。まるで、スペイン中がマスターシェフになった感じです。

今日は、我が家の「トリハス(Torrijas)」のレシピを公開します。

トリハス(Torrijas)

材料:4人分

(漬け汁A)

A. 牛乳                        1/2L

A. 卵                         1個

A. 砂糖                        大さじ4杯

A. シナモン                      大さじ1杯

・厚切りフランスパン                 8切れ

・オリーブオイル                   100㎖

・シナモンシュガー (砂糖とシナモンを混ぜたもの)  適宜

作り方

(前日)1.漬け汁用の材料 A 全部をハンドミキサーにかけてよく混ぜ合わせる。

    2.厚切りフランスパンを容器に並べ、1 の漬け汁 A を上からまんべんなくかけて、パンに十分漬け汁がしみこむように一晩冷蔵庫に入れておく。 

漬け汁をよーく染み込ませて!

(当日)1.フライパンにオリーブオイルを入れて、漬け汁を吸い切ったフランスパンをきつね色になるまで揚げる。

    2.揚げたら、シナモンシュガーをかける。

砂糖とシナモンでシナモンシュガーを作ります

一見、フレンチトーストのようですが、漬け汁をたっぷり吸いこんでいるので、外側はカリッとして、口の中に入れるとトロッと柔らかい、とても美味しいお菓子です。パン、牛乳、卵が入り栄養満点!子供やお年寄りの方にもおすすめの「トリハス(Torrijas)」、どうぞ作ってみてください。

表面はサクッと、そして中身はトロッと!

ちょっとスペイン語 -2- (Confinamiento – 監禁、拘禁、幽閉)

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

Confinamiento – 監禁、拘禁、幽閉

4月に入りました。ここスペインでは新型肺炎コロナウイルスによる出禁止令が出て4週間目になります。この罰則を設けた外出禁止令は、都市封鎖(ロックダウン)により新たな感染者を抑え込もうというもの。丸3週間を超え、やっと死亡者の数も新しい感染者の数も減少傾向になってきました。

さて、この外出禁止令により都市封鎖が実施され、スペイン中の国民が自宅に閉じこもることを余儀なくされましたが、スペイン語では Confinamiento (コンフィナミエント)といい、辞書を見てみると「監禁、拘禁、幽閉」という何ともまるで犯罪者にでもなったような気にさせられる訳が出てきました。動詞は Confinar (コンフィナール)。これは他動詞で、「閉じ込める、監禁する」という意味

Ya estamos confinados más de 3 semanas. Pero el Gobierno quiere alargar 2 semanas del confinamiento. ¡Ojala que termine cuanto antes!

家から出れなくなってもう3週間以上経つよ。でも政府はさらに2週間延ばす気だって。あー、一刻も早く終わってほしいよ!

本当に心から一刻も早くこの”幽閉、監禁”状況から脱出し、自由に街中を闊歩できる日が待ち遠しい毎日です。そして、スペインの人たちの気さくな両頬に軽くキスする挨拶や、ハグできる日が一日でも早く訪れることを願わずにはいられません。