暑くなったらガスパチョを!

6月に入り、一気に気温が上昇して暑い日が続いています。スペイン人にとって暑くなるとまず最初に食べたくなる料理は、冷たいトマトのスープ、ガスパチョでしょうか。いつも行く村の八百屋さんでも、お客さんが「こんなに暑い日はやっぱりガスパチョにかぎるね~」なんて話しています。このトマトがたっぷり入ったヘルシーなスペイン料理は、日本でも知らない人はいないくらい有名ですよね。

今日は、基本のガスパチョと、ちょっとお洒落な果物入りガスパチョのレシピを紹介します。

基本のガスパチョ

材料:4人分(1リットル)

・完熟トマト  1㎏                                  

・パプリカ  1/2個  

・ニンニク  1片  

・エクストラ・バージン・オリーブオイル  60ml  

・バルサミコ酢  大匙2杯  

・バゲットパン  2~3切れ(約50g)  

・塩  適宜  

(好みで タマネギ 50g、キュウリ 50g)

作り方

1.バゲットパンをひたひたの水につけておく。

2.完熟トマト、赤パプリカを適当な大きさに切る。ニンニクも小さめに切っておく。

3.全ての材料を大きめの鍋に入れ、ハンドミキサーでブレンダーしていく。

4.水分が少ないようであれば、水を足す。

5.冷蔵庫で冷やして召し上がれ!

トッピングには刻んだ生ハムとバジルで

イチゴのガスパチョ

材料:4人分(1リットル)

・完熟トマト 1/2kg

・イチゴ  1/2㎏ 

・パプリカ  1/2個 

・ニンニク  1片  

・エクストラ・バージン・オリーブオイル  60ml  

・バルサミコ酢  大匙3杯

・バゲットパン  2~3切れ(約50g)  

・塩  適宜  

(好みで タマネギ 50g、キュウリ 50g)

作り方

1.バゲットパンをひたひたの水につけておく。

2.完熟トマト、イチゴ、赤パプリカを適当な大きさに切る。ニンニクも小さめに切っておく。

3.全ての材料を大きめの鍋に入れ、ハンドミキサーでブレンダーしていく。

4.水分が少ないようであれば、水を足す。

5.冷蔵庫で冷やして召し上がれ!

イチゴとミントの葉で飾って

スイカのガスパチョ

材料:4人分(1リットル)

・完熟トマト 1/2kg

・スイカ  1/2㎏

・パプリカ  1/2個 

・ニンニク  1片  

・エクストラ・バージン・オリーブオイル  60ml  

・バルサミコ酢  大匙3杯

・バゲットパン  2~3切れ(約50g)  

・塩  適宜  

(好みで タマネギ 50g、キュウリ 50g)

作り方

1.バゲットパンをひたひたの水につけておく。

2.完熟トマト、すいか、赤パプリカを適当な大きさに切る。ニンニクも小さめに切っておく。

3.全ての材料を大きめの鍋に入れ、ハンドミキサーでブレンダーしていく。

4.水分が少ないようであれば、水を足す。

5.冷蔵庫で冷やして召し上がれ!

このレシピを教えてくれたスペイン人のお友達はセビーリャ出身のコックさんで、「胃にもたれないサッパリしたガスパッチョ」と言っていましたが、生のタマネギときゅうりが入っていないので食べやすく、私も私の家族もみんな大好きです。水の量、暑くて食欲がないときは水の量を多めにしてサラッとのど越しよく作り、しっかり食べたいときは、水の量を少し少なめにして食べたりしています。どうぞ、お好みに合わせて調節してみてくださいね。

スペインには色んな種類のトマトが一杯!

6月にスペインを訪れる方必見!「光とアバンギャルドフェスティバル」

サラマンカ新大聖堂(左部分)と旧大聖堂(右側部分)/ フォト: Alberto F. Medarde

開催期間と場所

第4回「光とアバンギャルド フェスティバル」がスペインのサラマンカ市で6月13日から16日まで開催されます。

「光とアバンギャルド フェスティバル」とは

サラマンカの中心にある世界遺産に指定されているモニュメントをスクリーンに見立てて、最新のトレンドである前衛芸術(アバンギャルド)、光による美しく幻想的なプロジェクションマッピングショーが繰り広げられます。

初めて見たのは第2回目のフェスティバルでしたが、スクリーンとなるモニュメントの形なども計算された素晴らしい光の芸術に目を見張りました。そして、ビジュアル効果だけではなくそのショーに適した音楽の効果も手伝い、まるで、建物自体に生命が吹き込まれたかのような自由自在の動きに目が釘付けになりました。

ここスペインでは、約6~7年前からこういった前衛芸術の一つとしての、建物などに光を当てて様々なテーマを演出するプロジェクションマッピングショーが盛んにおこなわれています。(本日6月2日時点ではまだ日程がはっきり決まっていませんが、9月の週末にはトレドで、「ルクス・グレコ」祭りと呼ばれる画家エル・グレコの作品をベースにしてモニュメントをキャンパスに見立てた光の祭典が行われる予定です。)

コンクールの参加国と賞

サラマンカ市役所がこのフェスティバルを、世界の”サラマンカ・ブランド”に位置付けるものにするため強い後押しをしていることもあり、2016年の第1回当時は参加国が2ヵ国だけだったこのフェスティバル、4回目となる今年は、このフェスティバルのためのコンクールに14ヵ国からの参加がありました。参加国の顔ぶれもスペイン国内だけではなく、ヨーロッパ(イタリア、イギリス、ウクライナ、ドイツ、ハンガリー、ブルガリア)や南米(コロンビア、チリ、ブラジル、メキシコ)そしてアジア(中国、タイ、日本)と世界中から参加しています。日本からも参加があり嬉しい限りですね。

審査員賞受賞者には賞金15,000ユーロが、また、一般の見学者からの投票で選ばれる観客賞には、3,000ユーロの賞金が授与されます。この観客賞は、6月13日の開会式が始まってから6月17日午前1時までの間に、ウエッブサイト https://luzyvanguardias.com 宛に自分が好きな作品に投票するというシステムで、フェスティバル終了直後に結果が発表されます。

今年の新しいニュース

今年の新しいニュースとして、「Joven Talento (若き才能)」と銘打った、サラマンカ大学芸術・視聴覚コミュニケーション学部とサラマンカ・ポンティフィシア大学視聴覚コミュニケーション学部の学生制作のプロジェクションマッピングが、多くの人に見てもらう機会を得るという目的で、披露されることです。また、このフェスティバルに招待されたアーティストの一人が、トルメス川にかかるエンリケ・エステバン橋にプロジェクションマッピングを投影します。

学生たちの若い感性をもって作られた作品や、川にかかる橋をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングがどんなものか、今から興味がそそられます。

プロジェクションマッピングが行われる建物

フェスティバル期間中、次の4か所の建物でプロジェクションマッピングが繰り広げられます。

1、マヨール広場にあるサラマンカ市役所

2、アナヤ広場にある新大聖堂

3、パティオ・デ・エスクエラにある歴史的建造物サラマンカ大学

4、トルメス川にかかるエンリケ・エステバン橋

さいごに

日が沈み暗くなってから始まるこのフェスティバルは、昼間の暑さからも解放され、若者はもちろん、子供もお年寄りもみんな街に繰り出して気軽に楽しめるものです。夜ご飯を食べた後、散歩がてらに街をぶらぶら歩き、4か所で行われている光のショーを楽しみ、好きな作品に投票し参加してみてはいかがでしょうか。きっと素敵な旅の思い出になること間違いなしですよ。

公式サイトは、https://luzyvanguardias.com/ です。英語版もあります。