ちょっとスペイン語 -3- (Enero nevado, ferbrero alocado, marzo ventoso, abril lluvioso, traen a mayo florido y hermoso ー 1月雪降り、2月は気まぐれ、3月風吹きゃ、4月にゃ雨降る、そうすりゃ花咲き きれいな5月)

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

Enero nevado, ferbrero alocado, marzo ventoso, abril lluvioso, traen a mayo florido y hermoso ー 1月雪降り、2月は気まぐれ、3月風吹きゃ、4月にゃ雨降る、そうすりゃ花咲き きれいな5月                         (筆者訳)

もうすぐ5月も終わりです。ここカスティーリャ・イ・レオン州の今年の5月は、例年より更に美しい5月となりました。

この諺はスペインのカスティーリャ・イ・レオン州でよく知られているものです。人や場所によっては、「Enero nevado 」を「Enero helado(1月霜降り)」、「Febrero alocado」を「Febrero revuelto(2月は気まぐれ)」、「Marzo ventoso」を「Marzo airoso(3月風吹く)」等、別の言い方で表すこともあります。また、1月と2月を外して単に、「Marzo ventoso, abril lluvioso, trae a mayo florido y hermoso」ということも多いですね。

「nevado」は「雪に覆われた」という意味。「alocado」は、「loco」から派生した単語で、「気が変になったような、思慮(分別)のない」という意味です。「ventoso」は「風の強い」、「lluvioso」は「雨の多い」という意味。そして、「traer」は「連れてくる、もたらす」という意味で、「florido」は「花の咲いている」、「hermoso」は「美しい」という意味です。

本当に、昔の人たちはよく言ったものだと思います。振り返ってみると、1月は地球温暖化の影響のためか暖冬、更に2月は記録的な暖冬でまるで5月くらいの気候となり、半袖で過ごす人も多かったほどです。でも、3月はこの諺のように風の強い日が多く、4月はまるで日本の梅雨かと思うほど雨の毎日でした。そして5月に入ると雨は止み、一気に気温も30℃まで上がり、この諺の通り花いっぱいのきれいな5月がやってきました。生活体験に基づく、昔から言い伝えられてきた諺の魅力を実感しています。