ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

5月も後半となり、もうすぐ6月になろうとしています。
今年のサラマンカは、例年になく2月頃からずっと雨の多い天気が続いてきました。通常、スペインは秋と4月に雨が多く降ります。ところが、今年に入って2月頃から雨が多いなと思っているうちに、3月に入ると本格的に雨が降り出し、まるで日本の梅雨のようでした。4月は通常通り雨が多い1ヵ月でしたが、5月に入っても一向に雨が止む気配がなく中旬辺りまでずっと雨の毎日。流石に皆、長雨にはうんざりさせられ、「鱗が生えそうだよ!」とか「今年のイースターの山車はゴンドラ式にしないといけないね!」等ど色んなジョークが飛び交っていました。(笑)
さて、雨が多かったのは普通ではなかったのですが、スペインは結構朝晩の気温差が激しい国です。お昼に25℃を超す日でも朝晩は5℃程というのは普通です。スペインの人は、この時期はまるで玉ねぎのように重ね着をして温度調節をし、体調管理に気を付けています。
この時期にテレビの天気予報等でよく聞くことわざがあります。このことわざを今日は紹介します。
Hasta cuarenta de mayo no te quites el sayo-5月40日まではコートを脱ぐな
直訳を挙げていますが、「6月上旬までは寒い日もあるので、暖かくして過ごすことをおすすめする、寒さのぶり返しに気を付けて」、という意味を含んでいます。
Mañana va a hacer calor. Dicen que sube la temperatura hasta los 30 grados de máximo.
明日は暑くなるってよ。最高気温は30℃まで上がるって言ってた。
¿De verdad? Entonces, ya voy a guardar la ropa de invierno.
本当⁈ じゃ、冬服はもう片付けてしまおう。
Espera una semana más. Ya sabes aquí “Hasta cuarenta de mayo no te quites el sayo“, puede que vuelve el frio de nuevo.
あと1週間位待ったほうがいいよ。スペインでは「5月40日まではコートを脱ぐな」って言って、寒さがぶり返すかもしれないから。
¡Es verdad! La guardaré después de cuarenta de mayo.
そうだね!じゃ、5月40日になってから片付けるよ。
今日は5月28日。サラマンカは、先週まで朝晩10℃以下で肌寒い毎日でしたが、今日は最低気温15℃、最高気温は32℃まで上がるようです。本当に、寒暖差が激しく体調管理が大変です。どうぞ皆様もお体に気を付けて下さいね。