観察日:2025年5月1日
観察した鳥の種類:35種類
以前にも紹介したことのあるエストレマドゥーラ州にある「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」は、ヨーロッパ中からバードウォッチャーたちが訪れるバードウォッチングの聖地です。去年は訪れることができなかったので、今年こそは!と行ってきました。(笑)
モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)で誰もがお目当てにしている鳥は、絶滅の危機にあるイベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)でしょうか。他にも、ナベコウ(Cigüeña negra)をお目当てにして来るバードウオッチャーも多いですね。私は、今回はまだ実際には見たことのないワシミミズク(Búho real)をどうしても見たくて、頑張っていつもより早起きして行ってきました。

やっと会えたワシミミズク(Búho real)
どんよりと曇った朝9時半頃着くと、既に望遠鏡を設置してバードウォッチングをしている人がいました。そして、私達が着くとすぐ、「ワシミミズク(Búho real)が見えるよ」と教えてくれました。早速私たちも望遠鏡を設置して見てみると、巣の中にワシミミズク(Búho real)が!! いきなり到着早々にワシミミズク(Búho real)が見えるなんて、なんてラッキー!更に、30分後くらいには、巣の中に居た雛の姿も見れました!! ポヨポヨした灰色がかった毛と大きな丸い目が見えています。なんと可愛らしい姿でしょう。時々、首を動かしています。そのしぐさがまた可愛らしくて、巣の中に隠れてしまうまで約2時間程ずっと観察し続けていました。

見たかった鳥たちのオンパレード
その間に、イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)やナベコウ(Cigüeña negra)、クロハゲワシ(Buitre negro)やエジプトハゲワシ(Alimoche)が飛んでいるのも見えました。そして、数えきれないほどの数のシロエリハゲワシ(Buitre leonado)が岩山の上に止まっている姿も勿論見えました。
この国立公園では、無数のシロエリハゲワシ(Buitre leonado)が生息していて、そのあまりの数の多さにシロエリハゲワシ(Buitre leonado)を見てもありがたみがないほどです。(笑)
-イベリアカタシロワシ(学名:Neophron percnopterus / 西:Águila imperial ibérica)

-ナベコウ(学名:Ciconia nigra / 西:Cigüeña negra)

– クロハゲワシ(学名:Aquila adalberti / 西:Buitre negro)

-シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre leonado)

卵を抱いていたエジプトハゲワシ(Alimoche)
他のポイントに移り、今度はエジプトハゲワシ(Alimoche)を見ました。こちらは、まだ雛はかえっていないようで、じっと巣の中に座って卵を抱いている様子でした。
– エジプトハゲワシ(学名: / 西:Alimoche)

アオサギ(Garza real)の巣
モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)は何度も訪れたことはありましたが、今回初めて巣に居るアオサギ(Garza real)の姿も目撃することができました。
– アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)

色んな鳥たちに出会え、お目当てのワシミミズク(Búho real)とおまけにその雛まで見れて、大満足の1日でした。その他の鳥たちも紹介します。
今回見れた鳥たち
ワシミミズク(Búho real)、イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)、ナベコウ(Cigüeña negra)、クロハゲワシ(Buitre negro)、エジプトハゲワシ(Alimoche)、シロエリハゲワシ(Buitre leonado)、アオサギ(Garza real)の他に見た鳥たちは次の通りです。
-トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)

– シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigueña blanca)

– チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)

– ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)

– ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)

-コシアカツバメ(学名:Cecropis daurica / 西:Golondrina dáurica)

– クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)

– カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)

– ワタリガラス(学名:Corvus corax / 西:Cuervo grande)

– シラヒゲムシクイ(学名:Sylvia cantillans / 西:Curruca carrasqueña)

– シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)

– アオガラ(学名: Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo común)

– ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)

-イソヒヨドリ(学名:Monticola solitarius / 西:roquero solitario)
