スペインで家庭菜園!日本の野菜もスペインの野菜もなんでも作っちゃえ!

元気いっぱいの野菜たち

私が住む村では、村の役場が希望者に家庭菜園用の土地を貸し出してくれるサービスがあります。一区画約200平方メートルの広さで、貸し出し料金は水道料金込みで年間50ユーロ(約6000円)。友人から誘われてこの広い土地に野菜を植え始めてから早6年目。今では、夫と2人で毎年奮闘中です。

ここカスティーリャ・イ・レオン州は、地形がメセタ(台地)と呼ばれる広大な乾燥高原。年間平均降水量は、サラマンカ県では408㎜、平均気温は12,1℃。ちなみに日本は約1700mm、東京の年間平均気温は15,4℃。夏は比較的暑いけれど、冬は結構寒い地方です。ただ、乾燥しているので体感温度は低く、夏はクーラー無しでも十分暮らしていけます。冬は寒いので、セントラルヒーティング完備の家が一般的です。毎月の平均日照時間は230時間、日本は154時間。太陽の光をたっぷり浴びた、おいしい野菜がたくさん収穫できます。

せっかくなので、できれば八百屋さんに売っていない野菜や品種を植えたいと思い、サラマンカでは見かけない日本の野菜なども作って楽しんでいます。また、お店ではあまりお目にかけない種類のトマトやトウモロコシなども植えています。

茄子、青ピーマン、黄色いパプリカ、ミニトマト、トマト、ルバーブ

日本の野菜は、かぼちゃ、枝豆、水菜、スナップエンドウなど。カボチャは、スペインのカボチャとハロウィーン用のカボチャを植えています。トマトは、熟れると実が柔らかくなるので殆んど市場には出回っていないけれど、畑仲間の中では有名な黒トマトや2年ほど前から見かけるようになった青トマトも仲間入り。実がしっかりしたトマトを日本人は好みますが、この黒トマトは実が柔らかく、塩をちょっと振ってエキストラ・バージン・オリーブオイルをかけて食べると、しっかりしたトマトの味とオリーブオイルがその味を引き立てて最高の味です。赤トマトはそのままも美味しいですが、トマトソースにしても絶品。スペインはトマトの種類も豊富です。

青トマトが熟す前はまるで茄子のような色
黒トマト、青トマト、ピンクトマト、赤いトマト
ズッキーニの花は天ぷらに
左からかぼちゃ、ズッキーニの花、インゲン、ズッキーニ、ピミエントス・デ・パドロン(獅子唐)の天ぷら
茹でたジャガイモ、茹でたインゲンにオリーブオイルで炒めた長ネギのみじん切りをのせ、最後に自家製トマトソースをかけて
日本のかぼちゃとスペインのカボチャ

毎年、新しい品種の野菜を作って、自分たちの好みの野菜を発見するのは楽しいものです。それに、同じように村の土地を借りて野菜作りを楽しんでいるスペインの人たちとの交流も野菜作りの醍醐味のひとつでしょう。枝豆や日本のかぼちゃを畑のお隣さんたちにお裾分けし、食べ方やレシピを教えたり、逆に私たちが作っていない野菜を頂いたり・・・。枝豆は、こちらの和食レストランでも付け出しで食べたことがあり知っているというスペイン人も多く、人気があります。日本のかぼちゃは皮が硬くて切りにくいということもあり、残念ながらイマイチ不人気です。

皆口をそろえて言いますが、一番おいしい野菜はトマトです。お店で売っているトマトは殆んど匂いもしませんが、一個一個はさみで切るごとにプーンとトマトの匂いがして、幸せな気持ちにしてくれます。皆、トマトを食べたいばっかりに一生懸命畑に精出しているといっても過言ではありません。トマトは、前述したようにそのまま塩とオリーブオイルをかけて食べたり、ガスパッチョにしたり、トマトソースを作ったり。また、洗ってそのまま丸ごと冷凍して料理に使ったりでき、とても便利です。トマトジャムにして、カナッペ用にクラッカーにトマトジャムを塗りオイルサーディンをのせて食べるのもお薦めの食べ方のひとつです。

今回は、トマトソースとトマトジャムのレシピを紹介します。

基本のトマトソース

材料:完熟トマト 1㎏

   玉葱    100g

   ニンニク  2片

   エクストラ・バージン・オリーブオイル   50g

   黒砂糖(白砂糖でもよい)   30g

   塩

作り方

1. ニンニクと玉葱はみじん切り、トマトはざく切りにする。

2. 鍋にオリーブオイルを入れ火にかけ、1のニンニクと玉葱を気長に弱火で10分ほど炒める。

3. トマト、黒砂糖、塩を入れて火を強めて中火で水分が飛び約半分の量になるまで炒める。

*この基本のトマトソースに人参、ピーマン、セロリ、バジルなどを加えても美味。

*基本のトマトソースは、肉、魚、野菜料理に使ったり応用が利きます。バジル入りのトマトソースは、我が家のパスタ用ソースの定番です。

トマトジャム

材料:トマト   1㎏

   白砂糖   500g

   レモン汁  1/2個(好みで)

作り方

  1. トマトの皮をむいてざく切りにする。(皮が剥きにくいときは、十字の切り込みを入れ熱湯につけて皮を剥くと剥きやすくなる。)
  2. 鍋にトマト、白砂糖、好みでレモン汁を入れて30分~1時間ほど置く。
  3. 最初は強火で、沸騰したら弱火で灰汁を取りながら木べらで気長に時々かき混ぜながら45分位煮る。(少し緩めで火を止め、
  4. ハンドミキサー(ブレンダー)にかける。

フライパンで焼いた鶏肉や豚肉に、トマトジャムを付けて食べてもおいしい。

新鮮なトマトが手に入ったら、是非試して食べてみてくださいね。


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