観察日:2025年7月24日

観察した鳥の種類:種類

今年の夏は3年ぶりに日本に帰省したので、もう一度行きたかった石垣島に行ってきました。二つの台風接近で心配しましたが、あまり悪影響も受けずにバードウォッチングを楽しめました。番外編として、石垣島の鳥たちを紹介します。

美しい海、豊かな自然が残る石垣島(写真: 筆者撮影)

石垣島のバードウォッチングのプロと一緒に

今回は、バードウォッチングツアーに参加して楽しんできました。流石プロ!ツアーに参加しなければ絶対見れないような鳥たちにも会えて大満足でした。石垣島にもしこれから行かれる方がいらっしゃったら、この「石垣島バードウォッチングガイド SeaBeans」は一押しです。ガイドの小林さんは石垣島の鳥たちを知り尽くしていて、1日ツアーに参加してみてとても楽しいものでした。参加されていた他の方たちもとても気さくなバードウオッチャーばかりで、会話も弾み約8時間のツアーもあっという間に時間が過ぎてしまいました。

リベンジ!リュウキュウアカショウビン!

初めて石垣島に行ったとき、リュウキュウアカショウビンを見てみたいなと思い、子供たちと一緒に「アカショウビン探し」をしましたが、車の中から飛び去るアカショウビンをチラッと見ただけで終わりました。それで、今回こそは是非じっくりその美しい姿を見てみたいと切望していたのですが、ツアーでは何回も見ることができ、更には、ツアー以外でも滞在中毎日のように見ることができました。これだけで私にとっては石垣島行きの目標達成でした!(笑)

赤い体と赤い嘴が特徴的なリュウキュウアカショウビン(学名:Halcyon coromanda / 西:Alción rojizo)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

やっぱり可愛いシロハラクイナ

石垣島の道を車で走っていると、時々シロハラクイナ達がウロウロしています。でも、とてもすばしっこくて、なかなか良い写真が撮りにくかったのですが、プロと一緒だと良い写真も撮れました。

スペイン語でも「胸が白いクイナ」という名前が付いています。シロハラクイナ(学名:Amaurornis phoenicurus / 西:Gallineta pechiblanca)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

感謝!流石プロ!

カンムリワシにも会えました。台風の余波で雨が降ったり風が強かったりした1日でしたが、1本の木に泊っているカンムリワシをじっくり観察することができ、大満足でした。それにしたも、プロのバードウォッチングツアーに参加しないと、自分たちだけでは絶対見れなかった鳥だろうなと思います。「SeaBeans」の小林さんは毎日鳥の観察を続けられていて、石垣島のどの辺りに行けばどんな鳥に会えるかを完全に把握されているようです。私が思っていた「偶然の賜物」ではないようです。

カンムリワシ(学名:Spilornis cheela / 西:Culebrera chiíla)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

我が物顔のインドクジャク

約15年前に石垣島を訪れた際には全く見なかったのですが、今回は本当に多くのインドクジャクを見かけました。畑に、道路沿いにと、本当に我が物顔で歩き回っていてビックリしました。尋ねてみると、随分以前に(1994年から石垣島では目撃されている「沖縄県立博物館・美術館」より)観光目的で入って来たものが野生化しているとのこと。もともと島固有の鳥ではないので、固有種等を脅かす害鳥扱いされているようですね。また、畑を荒らしたりもして、農家の方からも嫌われているようです。インドクジャクには罪は無いので可哀そうですが、確かに色んな所で沢山のインドクジャクを見かけたので、駆除も必要なんだろうなと思いました。

インドクジャク(学名:Pavo ristatus / 西:Pavo real)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

えっ⁈ こんなところに居るの⁈

これまた、プロのガイドさんしか知らない場所に連れて行ってもらい、牛たちの山の様な糞の上にインドハッカがいました。滞在中、他の場所では見ることができなかったので、彼らのお気に入りの場所みたいでした。それにしても、えっ、こんなところに居るの⁈って感じでしたね。

インドハッカ(学名:Acridotheres tristis / 西:Miná común)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

その他の鳥たち

ツアー中に見れた他の鳥たちも紹介します。私にとっては初めて見る鳥たちも多くて、わくわくドキドキの連続でした。ツバメチドリやセッカのように、スペインでも何度か見たことがある鳥も勿論いましたが、リュウキュウヨシゴイやズアカアオバトのように沖縄県ならではの鳥も見れました。

リュウキュウヨシゴイ(学名:Ixobrychus cinnamomeus / 西:Avetorillo canelo)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
キジバト(学名:Streptopelia orientalis / 西:Tórtola oriental)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
ズアカアオバト(学名:Treron formosae / 西:Vinago de Formosa)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

ツバメチドリ(学名:Glareola maldivarum / 西:Canastera oriental)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
ベニアジサシ(学名:Sterna dougallii / 西:Charrán rosado)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
セッカ(学名:Cisticola juncidis / 西:Cistícola buitrón)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
カタグロトビ(学名:Elanus caeruleus / 西:Elanio común)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
ダイサギ(学名:Ardea alba / 西:Garceta grande)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
アマサギ(学名:Ardea coromanda / 西:Garcilla bueyera oriental)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
ムラサキサギ(学名:Ardea purpurea / 西:Garza imperial)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)
ズグロミゾゴイ(学名:Gorsachius melanolophus / 西:Martinete malayo)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

最後に

ツアーは殆どの時間を車の中から鳥を見るので、雨が降っても風が吹いてもあまり関係なく楽しめました。それに、車だと鳥たちがあまり警戒しないので、かなり近くから観察したり写真を撮ったりもできました。スペインでは、バードウォッチングツアーに参加したことがなかったので、初体験は新鮮で楽しい時間をSeaBeans の小林さんや他のバードウオッチャーの方たちと過ごすことができました!

参考

・石垣島バードウォッチングガイド SeaBeans 公式サイト

カテゴリー: 自然