日本の約1,3倍の国土面積を持つスペイン。でも、高速道路は南北東西に延びていてとても便利です。車での移動は時間の節約にもなり、また公共交通機関では訪ねることができない小さい村などにも立ち寄ることができ、スペイン観光にお薦めの交通手段です。
そこで、スペインを車で観光するために事前に知っておいた方が良い情報を提供します。
1. 運転に当たっての注意点
交通安全規則
禁止事項ー運転中の携帯電話の使用。ただし、ハンズフリーの電話に関しては使用しても大丈夫です。 義務付け事項ーシートベルトの着用。これは、運転者のみではなく、乗車している全員のシートベルト着用が義務付けられています。 黄色の反射ベストの着用。高速道路に限らず、車道や路肩に車を止めて車の外に出る場合は、黄色の反射ベストの着用が義務付けられています。 三角停止板(三角表示板)の設置。一定の時間車を車道や路肩に止める必要がある場合は、三角停止板(三角表示板)の設置が義務付けられています。
制限速度に注意
制限速度は日本より早く、高速道路の制限速度は時速120キロ。また、細かく道路の広さなどにより制限速度が異なります。一般的な制限速度は次の通りですが、通りの右側にある制限速度標識に注意しながら運転した方が無難です。実際、同じ道でも、学校の前などに差し掛かるといきなり時速50キロ制限から30キロ制限となったりして、慌ててブレーキをかけ速度を落とさなければならない場面も。
- 高速道路:120 Km/h
- 国道:100 Km/h (片側2車線以上の道路、および緊急自動車用の専用車線または幅広車線を有する道路)
- 一般道路:90 Km/h
- 市街地:50 Km/h (スクールゾーンでは、30 Km/h)
街中は一方通行が多い
スペインの街中、特に歴史のある街では一方通行が多いことにも注意が必要です。日本のように超狭い道路の離合に悩まされることは少ないという利点はありますが。また、目的地に着くのに結構時間がかかるので、時間には余裕をもったほうがよいでしょう。
信号機について
街中では、もし車用の信号が青でもそれなりに注意する必要があります。というのも、歩行者が赤信号でも平気で渡っているからです。どうかすると、大通りで車の量が多いところでも平気で横断しています。お年寄りで走ったりできないにもかかわらず、強引に点滅信号で横断歩道を渡ろうとする人や、小さな子供連れで手を引きながら走ってわたる親子も多々見かけます。ただ田舎に行くとほとんど信号機はなく、ラウンドアバウト(ロータリーのような円形交差点)が多いです。このラウンドアバウトでは左優先ということをお忘れなく。また村の入口に赤信号があるときは、車の速度を落とすと黄色の点滅に代わりそのまま通り抜けることができます。
速度レーダー
スペイン国内では速度レーダーが数多く設置されています。そして、かなり厳しく取り締まりが行われているので、制限速度10キロ未満のオーバーでも罰金の対象になります。この速度レーダーのカメラによって写真を撮られ、スペイン旅行から帰ってしばらくしたら日本にまで罰金支払い請求書が送ってきた!という事例もあるようなので、スピード違反には十分気を付けた方が良いよいでしょう。
2. 駐車について
スペインの路上有料駐車は、青色区、緑色区、オレンジ色区の色分けがしてあります。各都市により多少の違いはありますが、一般的には次のような決まりがあります。
- 青色区(Zona Azul)-有料駐車場で、その近辺に自動券売機があります。駐車制限時間は、都市により異なり2時間から4時間くらいです。
- 緑色区(Zona Verde)-住民のための制限時間のない有料駐車場で、住民ではない人が駐車する場合は、各都市によって2時間ほどの時間制限があります。また、この区の特徴としては、住民でない人の駐車料金が割高になっていることです。
- オレンジ色区 (Zona Naranja)-各都市によって異なり(オレンジ色区が無い街も多いです)、住民のみが駐車できる街もあれば、住民以外も駐車できる街もあり、注意が必要です。
この路上有料駐車場を利用する場合は、有料駐車場近辺に自動券売機があるので、停める時間分だけお金を投入し、レシートが出てきたらそのレシートを外から見えるようにダッシュボードの上に置いてから車を出ます。駐車違反を取り締まる人が一日中チェックしてまわっていて、レシートのない車や、時間超過の車には罰金の切符を切っているので、くれぐれも時間超過などには気を付けて下さい。
その他、白色や黄色の線が引いてあるところもありますが、白色は無料駐車可能区で、誰でも時間制限無しで駐車できます。黄色は駐車禁止区です。黄色で車線やバッテンが書かれていることが多いのでわかりやすいでしょう。
3. チャイルドシート
基本的に、136cm以下の子供は、認証されたチャイルドシートが必要です。また、チャイルドシートを使用していても、前方の座席に136㎝以下の子供を載せることは禁じられています。また、赤ちゃんを抱っこして載せることも禁じられています。赤ちゃん用の認証されたチャイルドシートが必要となります。
4. 注意事項
もし、車内に荷物を残していく場合は、路上駐車場ではなくいわゆる管理人のいる駐車場(Parking)を利用した方が賢明でしょう。というのも、窓から見えるところに荷物を残すと窓ガラスを割られて盗難に遭う危険性が高いからです。カーステレオやナビなどもダッシュボードの中に収納して下さい。後ろのトランクに荷物を入れておく場合は、駐車場に着いた時点でのトランクの開け閉めも避けた方が安全です。
5. レンタカー
スペインでレンタカーを借りるには、年齢が21歳以上でなければいけません。また、ほとんどのレンタカー会社にて、運転者は運転歴1~2年以上を求められます。レンタカーを借りるにはクレジットカードが必要なので、なので、この点も注意が必要です。
6. 情報
スペイン観光公式サイト
https://www.spain.info/ja/informacion-practica/consejos-viaje/consejos-practicos/conducir_en_espana/
コメントを残す