ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。
スペインは、718年から1492年までの約800年間にわたりキリスト教の王国がイスラム教国家のアル=アンダルス(Al-Andalus)に対し、レコンキスタ(国土回復運動)と呼ばれる再征服活動を行っていました。イスラム教国家のアル=アンダルス(Al-Andalus)は、現在のスペインのアンダルシア地方に当たります。カスティージャ女王イサベル1世とアラゴン王フェルナンド2世の婚姻により、キリスト教徒の二つの王国が一体となり精力的にレコンキスタを推し進め、遂に1492年グラナダ陥落にてイスラム教国のナスル朝は滅亡し、800年近く続いていたイベリア半島でのイスラム王国が消滅してしまいました。
一番勢力があった時期には、イベリア半島の4分の3に当たる広さをイスラム王国が治めていました。800年という長い年月のイスラム支配下で、スペインではアラビア語由来の言葉が3000語以上あると言われています。今回の「ちょっとスペイン語」では、ほんの少しだけアラビア語由来のスペイン語を紹介します。
よく言われるのが、「al-」で始まるスペイン語は、まず殆んどがアラビア語由来です。
Albaricoque アンズ、アプリコット
Alcohol アルコール、酒類
Algodón 綿(めん)、木綿、綿(わた)
Almohada 枕、枕カバー
その他にも、スペインでよく使われる言葉や食べ物の名前等、アラビア語由来の言葉はいろいろあります。
Arroz 稲(いね)、米
Azafrán サフラン
Café コーヒ―
Guitarra ギター
Naranja オレンジ、オレンジ色
Tambor 太鼓、ドラム
アルコールやコーヒーもアラビア語由来の言葉とは驚きですね!
そういえば、コルドバのメスキータ(モスク)には、オレンジの木の中庭 (El Patio de los Naranjos) があります。オレンジもアラビア語由来の言葉なんですね。
スペイン観光中に、色んなアラビア語由来のスペイン語の言葉を見つけてみませんか?
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