観察日:2026年3月27~28日

観察した鳥の種類:56種類

丁度4年前のイースター休暇でカスティージャ・イ・ラ・マンチャ州にある「タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)」に行きました。その時は旱魃により干上がったところも多かったのですが、今年はスペイン全国1月末から3月頭にかけてかなりの雨量があったので満々と水を湛えていました。

ハイド (野鳥観察舎)(写真: 筆者撮影)

「タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)」については4年前のブログ記事を読んでみてください。

ダイミエル(Daimiel)の町に泊って

今回はダイミエル(Daimiel)の町に2泊し、ゆっくりバードウォッチングを堪能してきました。ダイミエルの人口は約1万7700人(2025年)で、ドン・キホーテの物語の舞台となったラ・マンチャ地方にある農業や畜産業が盛んな地方です。ラ・マンチャ地方のワインやマンチェゴチーズ、オリーブ油やラ・マンチャ地方の料理ミーガス等も有名です。

牧羊民に由来する伝統的な料理で、残り物の硬くなったパンにオリーブオイル、ニンニク、チョリソや揚げパプリカが入ったラ・マンチャ地方のミーガス(migas manchegas)は、想像以上に美味しかった!(写真: 筆者撮影)

町のスペイン広場には市役所や銀行、バル等があり、軽い夕食や朝食を食べに何度も行きましたが、イースター期間中だったせいか、沢山の人達がテラスでワインやコーヒーを飲んだりしておしゃべりしている姿は、私の好きなスペインの風景そのものでした。

そのスペイン広場にある「ダイミエルの千年オリーブの木(Olivo Milenario de Daimiel )」と呼ばれダイミエルの町民たちに愛されている立派なオリーブの木が目を引きますが、歴史的価値の高い貴重な樹木で、西暦900年頃にアラブ人によって植えられたと考えられています。樹齢は1,100年以上で、この地方でのオリーブ油の伝統を象徴する存在となっています。そして「ダイミエルの千年オリーブの木(Olivo Milenario de Daimiel )」は、地元の「歴史の証人」であり、ラ・マンチャ地方の自然・文化遺産を代表する存在と見なされているそうです。

まるで双子のように、または夫婦のように寄り添ったオリーブの木は、この町の「歴史の証人」として1000年の時空を超えてしっかりと根付いている(写真: 筆者撮影)

ナバセカ湖の野鳥観察所(Observatorio de aves en la Laguna Navaseca)

タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)から車で約20分の所に、ナバセカ湖(Laguna de Navaseca)があり、その周辺でもバードウォッチングが楽しめます。ダイミエル地帯の湿地の一部で、タブラス・デ・ダイミエル国立公園を含むグアディアナ川とダイミエルの町のちょうど中間地点にあるので、是非こちらにも足を延ばしてください。

ナバセカ湖(Laguna de Navaseca)の向こう側に沈んでいく夕日(写真: 筆者撮影)

ここでは単に自然を楽しむ一般の人達の数はグッと減り、バードウォッチャーが立派なカメラを抱えてやってくる場所でした。それでも、お天気が良かったせいもあり、家族連れでのんびりと湖の周りを散歩している人たちの姿も見られました。

アオカワラヒワ(Verderón común)、ムジホシムクドリ(Estornino negro)、ヨーロッパウグイス(Cetia ruiseñor)、クロウタドリ(Mirlo común)、ヨーロッパコマドリ(Petirrojo europeo)、セイタカシギ(Cigüeñuela común)、ツクシガモ(Tarro blanco)、コガモ(Cerceta común)、アカハシハジロ(Pato colorado)、カンムリカイツブリ(Somormujo lavanco)等、ここでも様々な鳥を見ることができました。

「アンチャ・カステージャ(Ancha Castilla)」と呼ばれる広大なるカステージャ地方には、北海道の様な風景が!(写真: 筆者撮影)

今回見れた鳥たち

-ハイイロガン(学名:Anser anser / 西:Ánsar común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ツクシガモ(学名:Tadorna tadorna / 西:Tarro blanco)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-マガモ(学名: Anas platyrhynchos / 西:Ánade azulón)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-オカヨシガモ(学名:Mareca strepera/ 西:Ánade friso)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ハシビロガモ(学名:Anas clypeata / 西:Pato cuchara común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-コガモ(学名:Anas crecca / 西:Cerceta común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ウスユキガモ(学名:Marmaronetta angustirostris / 西:Cerceta pardilla)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ホシハジロ(学名:Aythya ferina / 西:Porrón europeo)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-アカハシハジロ(学名:Netta rufina / 西:Pato colorado)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-メジロガモ(学名:Aythya nyroca / 西:Porrón pardo)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-キンクロハジロ(学名:Aythya fuligula / 西:Porrón moñudo)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-カオジロオタテガモ(学名:Oxyura leucocephala / 西:Malvasía cabeciblanca)

-アカアシイワシャコ(学名:Alectoris rufa / 西:Perdíz roja)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-カンムリカイツブリ(学名:Podiceps cristatus / 西:Somormujo lavanco)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ハジロカイツブリ(学名:Podiceps nigricollis / 西:Zampullín cuellinegro)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-カイツブリ(学名:Tachybaptus ruficollis / 西:Zampullín común o Zampullín chico)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-カワウ(学名: Phalacrocorax carbo / 西:Cormorán grande)

-アマサギ(学名: Bubulcus ibis / 西:Garcilla bueyera)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigüeña blanca)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-オオフラミンゴ(学名:Phoenicopterus roseus / 西:Flamenco común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ミサゴ(学名:Pandion haliaetus / 西:Aguila pescadora)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ヨーロッパチョウヒ(学名:Circus aeruginosus / 西:Aguilucho lagunero)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-オオバン(学名:Fulica atra / 西:Focha Común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-セイタカシギ(学名:Himantopus himantopus / 西:Cigüeñuela común)

-ユリカモメ(学名: Chroicocephalus ridibundus/ 西:Gaviota reidora)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ニシセグロカモメ(学名:Larus fuscus/ 西:Gaviota sombría)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-カワラバト(学名:Columba livia / 西:Paloma bravía)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-シラコバト(学名: Streptopelia decaocto / 西:Tórtola turca)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ヤツガシラ(学名:Upupa epops / 西:Abubilla)

-カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ショウドウツバメ(学名:Riparia riparia / 西:Avión zapador)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ツメナガセキレイ(学名: Motacilla flava / 西:Lavandera boyera)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ヨーロッパコマドリ(学名:Erithacus rubecula / 西:Petirrojo europeo)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-サヨナキドリ (学名:Luscinia megarhynchos / 西:Ruiseñor común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-オガワコマドリ (学名:Luscinia svecica / 西:Ruiseñor pechiazul)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-クロガシラムシクイ(学名:Curruca melanocephala / 西:Curruca cabecinegra)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-セッカ(学名:Cisticola juncidis / 西:Cistícola buitrón)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ヨーロッパヨシキリ(学名:Acrocephalus scirpaceus / 西:Carricero Común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ヨーロッパウグイス(学名:Cettia cetti / 西:Cetia ruiseñor)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-チフチャフ(学名:Phylloscopus collybita / 西:Mosquitero común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ズアカモズ(学名:Lanius senator / 西:Alcaudón común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-スズメ(学名:Passer montanus / 西:Gorrión molinero)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ゴシキヒワ(学名:  Carduelis carduelis / 西:Jilguero europeo)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-ハタホオジロ(学名:Miliaria calandra / 西:Escribano triguero)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

-アオカワラヒワ(学名:Chloris chloris / 西:Verderón común)

(写真 アルベルト・F・メダルデ)

お薦めのチューロスと宿

今回宿泊したダイミエルの最後の朝に食べたチューロスがとっても美味しかったのでお薦めします。ぐるぐると渦巻く巨大な蚊取り線香の様なチューロスには圧巻でした!

店に入ると目に飛び込んでくるのがこの巨大な渦巻きチューロス!(写真: 筆者撮影)
私はミルク入りコーヒー(café con leche)と一緒に食べましたが、チョコレートと一緒でも!(写真: 筆者撮影)

このお店は、使徒聖ペトロ教会(Iglesia de San Pedro Apóstol)のすぐ近くにあるチューロス屋(Currería)で、「エル・メルカード(El Mercado)」という名前のお店です。

もう一つのお薦めは私が泊まった宿です。アパートメント式の宿で簡単なキッチンが付いていて、建物の中には中庭があり共有部分となっていました。とても綺麗で場所的にも街中にあり便利も良く、何といってもオーナーがとても優しくて居心地の良い宿でした。名前は、「Apartamentos Los Flamencos(アパルトメント・ロス・フラメンコス)」です。

共有部分の中庭にはテーブルが置いてあって、星空を見ながらラ・マンチャのワインでも飲みなくなるような場所でした(写真: 筆者撮影)

「タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)」までは、マドリッドから車で約2時間。国立公園内は散歩道が整備してあるので、車いすでもベビーカーでも問題なく散策できます。家族でのんびり湖の周りを散歩しながらバードウォッチングをするのも楽しそうですね。ただ、鳥たちを驚かさないように小声でお話しするように気を付けて下さい。レンタカーを借りて、是非ダイミエルの町に泊り、ゆっくりバードウォッチングを楽しんでくださいね!