ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。
Aprobar raspado-ぎりぎり/すれすれで/かろうじて合格する
7月に入り、スペインの大学では最終試験も終盤です。大学によっては6月中に終了する所も多いのですが、ここサラマンカ大学では1回目の試験に合格しなかった学生のための追試が行われています。
さて、試験の合否でよく聞かれるスペインでの言い回しに、「Aprobar raspado(ぎりぎり/すれすれで/かろうじて合格する)」というものがあります。基本的には、スペインの学校の合格点は10点満点で5点以上。4,9でも不合格なのでみんな必死ですね。
¿Qué tal el examen de ayer?
昨日の試験どうだった?
He aprobado un cinco raspado. ¡Menos mal!
5点すれすれで合格したよ。よかった!
この言い方は、「何とか合格した」、「もう少しで不合格のところだった」、という感じが伝わってきます。
同じような意味の表現で、「Aprobar por los pelos/ por un pelo」という言い方がありますが、「pelo」は「髪の毛」のことで、日本語の「間一髪で」と同じような語源ですね。
¡Carlos aprobó los examenes Canbridge English!
カルロスがケンブリッジ英語力検定試験に合格したぞ!
Sí, pero por los pelos.
かろうじてだけどね。
学生の皆さん、頑張って「raspado」でもとにかく合格して楽しい夏休みをお過ごしください!