スペインで家庭菜園!日本の野菜もスペインの野菜もなんでも作っちゃえ!

元気いっぱいの野菜たち

私が住む村では、村の役場が希望者に家庭菜園用の土地を貸し出してくれるサービスがあります。一区画約200平方メートルの広さで、貸し出し料金は水道料金込みで年間50ユーロ(約6000円)。友人から誘われてこの広い土地に野菜を植え始めてから早6年目。今では、夫と2人で毎年奮闘中です。

ここカスティーリャ・イ・レオン州は、地形がメセタ(台地)と呼ばれる広大な乾燥高原。年間平均降水量は、サラマンカ県では408㎜、平均気温は12,1℃。ちなみに日本は約1700mm、東京の年間平均気温は15,4℃。夏は比較的暑いけれど、冬は結構寒い地方です。ただ、乾燥しているので体感温度は低く、夏はクーラー無しでも十分暮らしていけます。冬は寒いので、セントラルヒーティング完備の家が一般的です。毎月の平均日照時間は230時間、日本は154時間。太陽の光をたっぷり浴びた、おいしい野菜がたくさん収穫できます。

せっかくなので、できれば八百屋さんに売っていない野菜や品種を植えたいと思い、サラマンカでは見かけない日本の野菜なども作って楽しんでいます。また、お店ではあまりお目にかけない種類のトマトやトウモロコシなども植えています。

茄子、青ピーマン、黄色いパプリカ、ミニトマト、トマト、ルバーブ

日本の野菜は、かぼちゃ、枝豆、水菜、スナップエンドウなど。カボチャは、スペインのカボチャとハロウィーン用のカボチャを植えています。トマトは、熟れると実が柔らかくなるので殆んど市場には出回っていないけれど、畑仲間の中では有名な黒トマトや2年ほど前から見かけるようになった青トマトも仲間入り。実がしっかりしたトマトを日本人は好みますが、この黒トマトは実が柔らかく、塩をちょっと振ってエキストラ・バージン・オリーブオイルをかけて食べると、しっかりしたトマトの味とオリーブオイルがその味を引き立てて最高の味です。赤トマトはそのままも美味しいですが、トマトソースにしても絶品。スペインはトマトの種類も豊富です。

青トマトが熟す前はまるで茄子のような色
黒トマト、青トマト、ピンクトマト、赤いトマト
ズッキーニの花は天ぷらに
左からかぼちゃ、ズッキーニの花、インゲン、ズッキーニ、ピミエントス・デ・パドロン(獅子唐)の天ぷら
茹でたジャガイモ、茹でたインゲンにオリーブオイルで炒めた長ネギのみじん切りをのせ、最後に自家製トマトソースをかけて
日本のかぼちゃとスペインのカボチャ

毎年、新しい品種の野菜を作って、自分たちの好みの野菜を発見するのは楽しいものです。それに、同じように村の土地を借りて野菜作りを楽しんでいるスペインの人たちとの交流も野菜作りの醍醐味のひとつでしょう。枝豆や日本のかぼちゃを畑のお隣さんたちにお裾分けし、食べ方やレシピを教えたり、逆に私たちが作っていない野菜を頂いたり・・・。枝豆は、こちらの和食レストランでも付け出しで食べたことがあり知っているというスペイン人も多く、人気があります。日本のかぼちゃは皮が硬くて切りにくいということもあり、残念ながらイマイチ不人気です。

皆口をそろえて言いますが、一番おいしい野菜はトマトです。お店で売っているトマトは殆んど匂いもしませんが、一個一個はさみで切るごとにプーンとトマトの匂いがして、幸せな気持ちにしてくれます。皆、トマトを食べたいばっかりに一生懸命畑に精出しているといっても過言ではありません。トマトは、前述したようにそのまま塩とオリーブオイルをかけて食べたり、ガスパッチョにしたり、トマトソースを作ったり。また、洗ってそのまま丸ごと冷凍して料理に使ったりでき、とても便利です。トマトジャムにして、カナッペ用にクラッカーにトマトジャムを塗りオイルサーディンをのせて食べるのもお薦めの食べ方のひとつです。

今回は、トマトソースとトマトジャムのレシピを紹介します。

基本のトマトソース

材料:完熟トマト 1㎏

   玉葱    100g

   ニンニク  2片

   エクストラ・バージン・オリーブオイル   50g

   黒砂糖(白砂糖でもよい)   30g

   塩

作り方

1. ニンニクと玉葱はみじん切り、トマトはざく切りにする。

2. 鍋にオリーブオイルを入れ火にかけ、1のニンニクと玉葱を気長に弱火で10分ほど炒める。

3. トマト、黒砂糖、塩を入れて火を強めて中火で水分が飛び約半分の量になるまで炒める。

*この基本のトマトソースに人参、ピーマン、セロリ、バジルなどを加えても美味。

*基本のトマトソースは、肉、魚、野菜料理に使ったり応用が利きます。バジル入りのトマトソースは、我が家のパスタ用ソースの定番です。

トマトジャム

材料:トマト   1㎏

   白砂糖   500g

   レモン汁  1/2個(好みで)

作り方

  1. トマトの皮をむいてざく切りにする。(皮が剥きにくいときは、十字の切り込みを入れ熱湯につけて皮を剥くと剥きやすくなる。)
  2. 鍋にトマト、白砂糖、好みでレモン汁を入れて30分~1時間ほど置く。
  3. 最初は強火で、沸騰したら弱火で灰汁を取りながら木べらで気長に時々かき混ぜながら45分位煮る。(少し緩めで火を止め、
  4. ハンドミキサー(ブレンダー)にかける。

フライパンで焼いた鶏肉や豚肉に、トマトジャムを付けて食べてもおいしい。

新鮮なトマトが手に入ったら、是非試して食べてみてくださいね。

新世界発見ニュース第一報をもたらされた町バイヨーナ(Baiona)

ガリシア州のポンテべドラ県にあるバイヨーナは、大西洋に面する港町。この町は人口1万2千人(2018年統計)ほどですが、夏にはスペイン国中から避暑に来る人達でにぎわいます。海辺の散歩道を歩くと、魚介類満載のレストランやバル、観光客用のお店、お洒落なマリンウエアのお店などが並んでいて、ぶらぶら散歩するだけでも楽しい町です。

海沿いのこじんまりとした町バイヨーナ

この町は、現在パラドール(国立ホテル/4つ星)として使われているモンテレアル城またはバイヨーナ城で有名です。この大西洋に突き出したモンテレアル半島に、12世紀から16世紀にかけて要塞として建設されました。16世紀から17世紀にかけて作られた周囲約2㎞にわたる城壁に沿って遊歩道が作られていて、外洋からの風に当たりながら散歩するのはとても気持ちいいものです。特に私が訪ねた2019年9月上旬は、まだ夏のバカンスを楽しむ人たちがいるものの、7月8月に比べグッと観光客も減り落ち着いた雰囲気。それに日差しも真夏のようには強くなく、でも海風は心地よい、という丁度良い季節です。

ここからパラドールへ

このバイヨーナ、実は歴史的には重要な町で、欧州の中で一番最初に新大陸発見ニュースがもたらされた町なのです。1493年3月1日、コロンブス第1回目航海の際、マルティン・アロンソ・ピンソンに率いられたピンタ号がスペインへの帰還で最初に寄港した港、それがバイヨーナ港でした。

その歴史的出来事を記念し、毎年3月1日には「ラ・アリバーダ」(La Arribada/入港・到着という意味)と呼ばれる中世のお祭りが催されるとか。

www.baiona.org より

ちなみに、バイヨーナとアンダルシア地方ウエルバ県にある町パロス・デ・ラ・フロンテーラ(Palos de la Frontera)は姉妹都市ですが、これは、パロス・デ・ラ・フロンテーラがコロンブス第1回目航海の際、1492年8月3日にスペインを出港した時の町だったからです。

さて、バイヨーナは魚介類料理がおいしいことで有名なので、地元の人がお薦めのレストランに行きました。「カサ・リタ」(Casa Rita)というレストラン。決して安いレストランではないけれど、キビキビとしたプロのウエイターとそのサービスは確かなものでした。そして2時間以上かけてのんびりと食事をするこの至福の時間は、今どきの日本の食べ物屋さんで2時間限定です、などど時間を気にしながら食べるところでは味わえない、充実した食事の時間となりました。

サンブリーニャ(Zamburiña)と呼ばれるホタテ貝に似た二枚貝のこの貝、今まで白っぽい色のサンブリーニャ貝しか食べたことがなかったけれど、ここ「カサ・リタ」で出たのはこの辺り特産のサンブリーニャで、黒っぽい貝でした。普通のに比べて一回り位大きく、身がしまって弾力があって食べ応えがあり、味も濃厚でとても美味しかったです。オリーブオイルを好みでかけても美味しく、貝独自の味を消すことなく貝そのものの味を引き立てるのに相性の良いアルベキーナ(arbequina)というオリーブの種類のオイルを選んであったのも納得でした。

サンブリーニャ貝(Zamburiña)

もちろん食事と一緒に飲むのは地元ガリシア州の白ワイン、リアス・バイシャス(Rías Baixas)のワイナリー、テラス・ガウダ(Terras Gauda)。その上質な果実味の飲みやすいワインは私もお気に入りのひとつ。日本で地産地消を奨励していますが、ここガリシアに来たら地元でとれた魚介類と地元で作る白ワインのコンビネーションに勝るものはないでしょう

さて、バイヨーナから約5,5㎞ほど海沿いの遊歩道に沿って歩いていくと、1時間ちょっとでアメリカ海岸(Playa América)と呼ばれるビーチに着きます。アメリカ大陸で一旗揚げて帰ってきたスペイン人の人たちが多く住み始めたことがその名の由来とか。私が最初に訪れた25年前は、本当に真夏でもビーチにいる人は少なかったのですが、今では、場所を探すのにも苦労するほど人気のビーチになっています。大西洋は地中海とは比べ物にならないほど海水が冷たいにもかかわらず、9月だというのにかなりの人が泳いでいました。

サンダルを脱いで、チョットひんやりする海水に足を入れながらビーチが終わるパンション(Panxon)の町まで散歩してみるのも一興。私以外にはアジア人に出会うこともなく、海に夕日が沈む時間(ちょうど9時ぐらいでした)までゆっくり過ごしました。パンションに着いて、海に面したバルに立ち寄り、ちょっと白ワインとマテ貝(navajas)をたのみバルにいる他のスペインの人たちを見ると、みなそれぞれが楽しそうに友人や恋人、または家族とおしゃべりしながらビールやワインを飲んでいます。ああ、これがスペイン的な人生の楽しみ方だなと実感しました。

アメリカ海岸から見えた夕日

どこへ行っても観光客だらけ、特にスペイン人以外の観光客が多いマドリッドやバルセロナに比べ、ここバイヨーナやパンションの町はほとんどが地元の人かスペイン人観光客という町なので、遠い異国に来たという気分に浸れるかも。なにより、スペイン的な人生の楽しみ方をあなたも味わえることでしょう。

バイヨーナのパラドール 情報(英語・スペイン語・フランス語等)

https://www.parador.es/es/paradores/parador-de-baiona?gclid=EAIaIQobChMI1PaH3cXH5AIVSUHTCh0KwQGMEAAYASAAEgJ-NfD_BwE&gclsrc=aw.ds

バイヨーナ 観光情報(英語・スペイン語・フランス語等)

http://www.baiona.org/web/turismo/inicio

スペインを車でまわる!レンタカーでスペインを周る方、必見!

日本の約1,3倍の国土面積を持つスペイン。でも、高速道路は南北東西に延びていてとても便利です。車での移動は時間の節約にもなり、また公共交通機関では訪ねることができない小さい村などにも立ち寄ることができ、スペイン観光にお薦めの交通手段です。

そこで、スペインを車で観光するために事前に知っておいた方が良い情報を提供します。

1. 運転に当たっての注意点

交通安全規則

禁止事項運転中の携帯電話の使用。ただし、ハンズフリーの電話に関しては使用しても大丈夫です。                                          義務付け事項シートベルトの着用。これは、運転者のみではなく、乗車している全員のシートベルト着用が義務付けられています。                            黄色の反射ベストの着用。高速道路に限らず、車道や路肩に車を止めて車の外に出る場合は、黄色の反射ベストの着用が義務付けられています。                       三角停止板(三角表示板)の設置。一定の時間車を車道や路肩に止める必要がある場合は、三角停止板(三角表示板)の設置が義務付けられています。

制限速度に注意

制限速度は日本より早く、高速道路の制限速度は時速120キロ。また、細かく道路の広さなどにより制限速度が異なります。一般的な制限速度は次の通りですが、通りの右側にある制限速度標識に注意しながら運転した方が無難です。実際、同じ道でも、学校の前などに差し掛かるといきなり時速50キロ制限から30キロ制限となったりして、慌ててブレーキをかけ速度を落とさなければならない場面も。

  • 高速道路:120 Km/h
  • 国道:100 Km/h (片側2車線以上の道路、および緊急自動車用の専用車線または幅広車線を有する道路)
  • 一般道路:90 Km/h 
  • 市街地:50 Km/h (スクールゾーンでは、30 Km/h)

街中は一方通行が多い

スペインの街中、特に歴史のある街では一方通行が多いことにも注意が必要です。日本のように超狭い道路の離合に悩まされることは少ないという利点はありますが。また、目的地に着くのに結構時間がかかるので、時間には余裕をもったほうがよいでしょう。

信号機ついて

街中では、もし車用の信号が青でもそれなりに注意する必要があります。というのも、歩行者が赤信号でも平気で渡っているからです。どうかすると、大通りで車の量が多いところでも平気で横断しています。お年寄りで走ったりできないにもかかわらず、強引に点滅信号で横断歩道を渡ろうとする人や、小さな子供連れで手を引きながら走ってわたる親子も多々見かけます。ただ田舎に行くとほとんど信号機はなく、ラウンドアバウト(ロータリーのような円形交差点)が多いです。このラウンドアバウトでは左優先ということをお忘れなく。また村の入口に赤信号があるときは、車の速度を落とすと黄色の点滅に代わりそのまま通り抜けることができます。

速度レーダー

スペイン国内では速度レーダーが数多く設置されています。そして、かなり厳しく取り締まりが行われているので、制限速度10キロ未満のオーバーでも罰金の対象になります。この速度レーダーのカメラによって写真を撮られ、スペイン旅行から帰ってしばらくしたら日本にまで罰金支払い請求書が送ってきた!という事例もあるようなので、スピード違反には十分気を付けた方が良いよいでしょう。

2. 駐車について

スペインの路上有料駐車は、青色区、緑色区、オレンジ色区の色分けがしてあります。各都市により多少の違いはありますが、一般的には次のような決まりがあります。

  • 青色区(Zona Azul)-有料駐車場で、その近辺に自動券売機があります。駐車制限時間は、都市により異なり2時間から4時間くらいです。
  • 緑色区(Zona Verde)-住民のための制限時間のない有料駐車場で、住民ではない人が駐車する場合は、各都市によって2時間ほどの時間制限があります。また、この区の特徴としては、住民でない人の駐車料金が割高になっていることです。
  • オレンジ色区 (Zona Naranja)-各都市によって異なり(オレンジ色区が無い街も多いです)、住民のみが駐車できる街もあれば、住民以外も駐車できる街もあり、注意が必要です。

この路上有料駐車場を利用する場合は、有料駐車場近辺に自動券売機があるので、停める時間分だけお金を投入し、レシートが出てきたらそのレシートを外から見えるようにダッシュボードの上に置いてから車を出ます。駐車違反を取り締まる人が一日中チェックしてまわっていて、レシートのない車や、時間超過の車には罰金の切符を切っているので、くれぐれも時間超過などには気を付けて下さい。

その他、白色や黄色の線が引いてあるところもありますが、白色は無料駐車可能区で、誰でも時間制限無しで駐車できます黄色は駐車禁止区です。黄色で車線やバッテンが書かれていることが多いのでわかりやすいでしょう。

3. チャイルドシート

基本的に、136cm以下の子供は、認証されたチャイルドシートが必要です。また、チャイルドシートを使用していても、前方の座席に136㎝以下の子供を載せることは禁じられています。また、赤ちゃんを抱っこして載せることも禁じられています。赤ちゃん用の認証されたチャイルドシートが必要となります。

4. 注意事項

もし、車内に荷物を残していく場合は、路上駐車場ではなくいわゆる管理人のいる駐車場(Parking)を利用した方が賢明でしょう。というのも、窓から見えるところに荷物を残すと窓ガラスを割られて盗難に遭う危険性が高いからです。カーステレオやナビなどもダッシュボードの中に収納して下さい。後ろのトランクに荷物を入れておく場合は、駐車場に着いた時点でのトランクの開け閉めも避けた方が安全です。

5. レンタカー

スペインでレンタカーを借りるには、年齢が21歳以上でなければいけません。また、ほとんどのレンタカー会社にて、運転者は運転歴1~2年以上を求められます。レンタカーを借りるにはクレジットカードが必要なので、なので、この点も注意が必要です。

6. 情報

スペイン観光公式サイト

https://www.spain.info/ja/informacion-practica/consejos-viaje/consejos-practicos/conducir_en_espana/

光の画家フワキン・ソロージャ(1863-1923)とソロージャ美術館

海辺の散歩(1909)ソローリャ美術館蔵

スペインの画家フワキン・ソロージャをご存知ですか?

19世紀から20世紀にかけて活躍したスペイン印象派画家の巨匠の一人ですが、彼と同じ時期またはもう少し後に出てきたダリ、ピカソ、ミロに比べ、日本での知名度はかなり低いのではないかと思います。そういう私自身、スペインに来るまで彼の存在を全く知りませんでした。でも、彼の作品を一度見ただけで大好きになりました。

戸外にキャンパスを持ち出して、バレンシアの光の元で描いた彼の様々なモチーフの絵は、本当に見ている者を幸せな気持ちにさせる絵が多いのです。実際、国際的な名声を得るきっかけとなったのは、地中海の光景を描くその絵が、光と喜びにあふれていたから「光の画家」と呼ばれる所以です。

海の色、花の色、人々の光の下での肌の色。あぁ、ソロージャ特有の色!見る人を癒してくれるような、やさしく包んでくれるような絵が何時もそこにある。ソロージャの絵をみていると、とても心地よいのです。

ソロージャは、わずか2歳で両親を失ったにも拘わらず、妹と共に母方の叔父・叔母の家で大切に育てられました。そして1888年、人生の伴侶(クロティルデ)と結婚し、若くしてその才能を花咲かせて画家として大成功を修めました。彼自身の人生は、彼が描く絵にも反映しているといってよいでしょう。彼の代表的な絵に家族の肖像がが多数含まれるのを見ても、幸せな家庭を持ち幸せな人生を送った様子が見て取れます。

ソロージャの絵は、マドリッドにあるソロージャ美術館で見ることができます。1912年に建てられたその建物は、実際に彼と彼の家族が暮らしていた住居兼アトリエだったものをソロージャの死後美術館として公開されたものです。その美しいアンダルシア風の中庭や美術館の門を抜けるとすぐ広がる庭は、ソロージャ一家が当時くつろいだ空間です。また、館内に公開されている彫刻、陶器、宝石、古い写真、手紙、そもまま残されている画材などは、彼とその家族の生活の様子、彼の画家としての生活を垣間見ることができ、なかなか興味深いものです。

ソロージャ美術館の門を抜けると…

ソロージャ美術館では、社会的批判の絵画、家族の肖像画、風習を描く作品や自画像など様々な芸術スタイルやテーマが見られます。 また、ベンリウレ、ロダン、ブロイなど他の芸術家の注目すべき作品もあります。この美術館は小規模ながらも去年(2018年)の年間入館者数が26万人を超えたとか!私が最初にこの美術館を訪れた20年以上前は、知る人ぞ知る隠れ屋的な美術館で、受付の人が1人居て入館料を払った記憶があります。その時の入館者は私と友人の2人だけでした。ところが20年以上経って訪れてみると、受付もすっかり様変わりしているし入館者も大勢いました。ちなみに1998年の年間入館者数は5万人ちょっと。この20年で5倍以上に増えたことに!驚きました。

彼の代表的な絵は、地中海の海辺で遊ぶ子供たちなど浜辺の絵が多いのですが、つい見る人の顔がほころぶような絵です。

浜辺の子供たち(1910)プラド美術館蔵

また、ソロージャの絵はプラド美術館でも見ることができます。ただ、ソロージャ美術館に展示してある作品のほうが、「光の画家ソロージャ」の名にふさわしい作品が多いようです。もしマドリッドに行く機会があれば、是非訪れてほしい美術館の一つです。

ソローリャ美術館 開館情報

住所:パセオ・へネラル・カンポス37番地(Paseo General Campos)
最寄り駅:イグレシア(Iglesia 1号線・水色) ルーベン・ダリオ(Rubén Darío 5号線・黄緑色)      グレゴリオ・マラニョン(Gregorio Marañón 7号線 と 10号線・オレンジ色と紺色)
開館時間:火~土 9:30~20:00(最終入館 19:15)日・祝 10:00~15:00  
*月曜日・1月1日・1月6日・5月1日・12月24日・12月25日・12月31日は休館        入場料:3€ (土曜14:30以降・日曜・4月18日・5月18日・12月6日は無料)

ソローリャ美術館 情報(英語・スペイン語)

http://www.culturaydeporte.gob.es/msorolla/visita/informacion-general.html

スペインの童話 

ドイツのグリム童話、イギリスのマザーグース、フランスのペロー童話そしてギリシャのイソップ物語など、ヨーロッパの童話はいろいろありますが、あまりスペインの童話って知っている方はいないのはないのでしょうか。そういう私自身もスペインの童話は自分の子供が生まれるまであまり知りませんでした。スペインでも、グリム童話やペロー童話が一般的に知られていて、スペイン人自体もスペイン特有の童話、昔話として特別認識しているわけでもないようです。でも、やはりどこの国にも童話や昔話はあるものです。

今回は、軽快な歌と共によく知られたお話、「ガルバンシート」のお話を紹介します。

ガルバンシート(ヒヨコマメ君)

昔々、あるところに、とっても小さくて、見えないくらいの息子がいる夫婦が暮らしておりました。あんまり小さすぎるので、ガルバンシート(ヒヨコマメ君)と名づけて呼んでいました。

 ガルバンシートが家を出て何かをするごとに、お母さんはとても心配でたまりませんでした。なぜって、ガルバンシートのことを誰かが踏んずけちゃうんじゃないかと怖かったからです。でもガルバンシートは、「もし僕のことが見えなくても、僕の声が聞こえるから大丈夫。だって僕いつも歌っているんだもん。」と言っていました。

ある日、お母さんが、ガルバンシートにサフランを買ってくるように頼みました。そこで、ガルバンシートは歌を歌いながら道を歩いていきました。

「パティン、パタン、パトゥン、足元を見てね!パティン、パタン、パトゥン、僕ここにいるよ!」

 お店に入りましたが、お店の人にはどこにも誰の姿も見えません。そこで、ガルバンシートは歌いだしました。そしてやっと店の人は、お金がひとりで動いているのを見つけました。

 「これは一体どうしたんだ!」と、店の人はおびえて言いました。「誰も見えないが・・・。」するとガルバンシートが、「僕のことが見えないんでしょ。だって僕ガルバンシートだからね。とっても小さいんだ。」

 「何をほしいんだい?」店の人は尋ねました。「2レアル(スペインの古い貨幣)分のサフラン、お願いします。」お店の人は、床にあるお金を拾い、その代わり紙袋入りのサフランをくれました。

 ガルバンシートは得意げに、紙袋をしっかり抱えて、家へ向かって駆け出しました。

 みんなから踏まれないように、大きな声で歌いました。ガルバンシートの歌声を聴いて、家の中に居た人まで、何事かと窓から顔を出しました。

 でも、だれの姿も見えません!人々は、通りを紙袋がひとりで歩いているのを見て、びっくりして隠れてしまいました。

 お母さんは、ガルバンシートがサフランを持って無事に帰ってきたのでとても喜びました。 そこでガルバンシートが、「お母さん、お父さんにお昼のお弁当を届けに行ってもいい?」と聞きました。

 「とっても重いから、お弁当のかごを持っていくなんて小さいあなたには無理ってことわからないの?」

でもガルバンシートは、とっても力持ちだということをお母さんに分からせるため、かごを肩に担いで見せました。そして、意気揚々とお父さんのお弁当かごを担いで出ていきました。

 途中で、激しい雨が降り始めました。雨宿りをするため、畑の横で止まり、キャベツの下に隠れました。

 ところがそこへ、おなかをすかした雄牛がやってきました。そして、キャベツとガルバンシートと、そしてお父さんへのお弁当の入ったかごとをぜーんぶいっぺんに一口で食べちゃいました。

 ガルバンシートの両親は、ガルバンシートがいつまでも帰ってこないので、畑へ出て大声で力一杯叫びました。「ガルバンシート、どこにいるんだーい。」でも、あまりに気が動転していて、ガルバンシートの声が聞こえませんでした。

 「雪も雨も降らない、雄牛のおなかの中だよー!」

両親がやっとその声を聞きつけると、雄牛にえさをおなか一杯になるまで与え、待つことにしました。ずいぶん経ってから雄牛はおもむろにうんちをし始めました。

すると、ガルバンシートが元気に飛び出しきたんですって!

 コロリン・コロラド おーしまい!

ガルバンシートを食べたのは君たちのうちの誰?

暑くなったらガスパチョを!

6月に入り、一気に気温が上昇して暑い日が続いています。スペイン人にとって暑くなるとまず最初に食べたくなる料理は、冷たいトマトのスープ、ガスパチョでしょうか。いつも行く村の八百屋さんでも、お客さんが「こんなに暑い日はやっぱりガスパチョにかぎるね~」なんて話しています。このトマトがたっぷり入ったヘルシーなスペイン料理は、日本でも知らない人はいないくらい有名ですよね。

今日は、基本のガスパチョと、ちょっとお洒落な果物入りガスパチョのレシピを紹介します。

基本のガスパチョ

材料:4人分(1リットル)

・完熟トマト  1㎏                                  

・パプリカ  1/2個  

・ニンニク  1片  

・エクストラ・バージン・オリーブオイル  60ml  

・バルサミコ酢  大匙2杯  

・バゲットパン  2~3切れ(約50g)  

・塩  適宜  

(好みで タマネギ 50g、キュウリ 50g)

作り方

1.バゲットパンをひたひたの水につけておく。

2.完熟トマト、赤パプリカを適当な大きさに切る。ニンニクも小さめに切っておく。

3.全ての材料を大きめの鍋に入れ、ハンドミキサーでブレンダーしていく。

4.水分が少ないようであれば、水を足す。

5.冷蔵庫で冷やして召し上がれ!

トッピングには刻んだ生ハムとバジルで

イチゴのガスパチョ

材料:4人分(1リットル)

・完熟トマト 1/2kg

・イチゴ  1/2㎏ 

・パプリカ  1/2個 

・ニンニク  1片  

・エクストラ・バージン・オリーブオイル  60ml  

・バルサミコ酢  大匙3杯

・バゲットパン  2~3切れ(約50g)  

・塩  適宜  

(好みで タマネギ 50g、キュウリ 50g)

作り方

1.バゲットパンをひたひたの水につけておく。

2.完熟トマト、イチゴ、赤パプリカを適当な大きさに切る。ニンニクも小さめに切っておく。

3.全ての材料を大きめの鍋に入れ、ハンドミキサーでブレンダーしていく。

4.水分が少ないようであれば、水を足す。

5.冷蔵庫で冷やして召し上がれ!

イチゴとミントの葉で飾って

スイカのガスパチョ

材料:4人分(1リットル)

・完熟トマト 1/2kg

・スイカ  1/2㎏

・パプリカ  1/2個 

・ニンニク  1片  

・エクストラ・バージン・オリーブオイル  60ml  

・バルサミコ酢  大匙3杯

・バゲットパン  2~3切れ(約50g)  

・塩  適宜  

(好みで タマネギ 50g、キュウリ 50g)

作り方

1.バゲットパンをひたひたの水につけておく。

2.完熟トマト、すいか、赤パプリカを適当な大きさに切る。ニンニクも小さめに切っておく。

3.全ての材料を大きめの鍋に入れ、ハンドミキサーでブレンダーしていく。

4.水分が少ないようであれば、水を足す。

5.冷蔵庫で冷やして召し上がれ!

このレシピを教えてくれたスペイン人のお友達はセビーリャ出身のコックさんで、「胃にもたれないサッパリしたガスパッチョ」と言っていましたが、生のタマネギときゅうりが入っていないので食べやすく、私も私の家族もみんな大好きです。水の量、暑くて食欲がないときは水の量を多めにしてサラッとのど越しよく作り、しっかり食べたいときは、水の量を少し少なめにして食べたりしています。どうぞ、お好みに合わせて調節してみてくださいね。

スペインには色んな種類のトマトが一杯!

6月にスペインを訪れる方必見!「光とアバンギャルドフェスティバル」

サラマンカ新大聖堂(左部分)と旧大聖堂(右側部分)/ フォト: Alberto F. Medarde

開催期間と場所

第4回「光とアバンギャルド フェスティバル」がスペインのサラマンカ市で6月13日から16日まで開催されます。

「光とアバンギャルド フェスティバル」とは

サラマンカの中心にある世界遺産に指定されているモニュメントをスクリーンに見立てて、最新のトレンドである前衛芸術(アバンギャルド)、光による美しく幻想的なプロジェクションマッピングショーが繰り広げられます。

初めて見たのは第2回目のフェスティバルでしたが、スクリーンとなるモニュメントの形なども計算された素晴らしい光の芸術に目を見張りました。そして、ビジュアル効果だけではなくそのショーに適した音楽の効果も手伝い、まるで、建物自体に生命が吹き込まれたかのような自由自在の動きに目が釘付けになりました。

ここスペインでは、約6~7年前からこういった前衛芸術の一つとしての、建物などに光を当てて様々なテーマを演出するプロジェクションマッピングショーが盛んにおこなわれています。(本日6月2日時点ではまだ日程がはっきり決まっていませんが、9月の週末にはトレドで、「ルクス・グレコ」祭りと呼ばれる画家エル・グレコの作品をベースにしてモニュメントをキャンパスに見立てた光の祭典が行われる予定です。)

コンクールの参加国と賞

サラマンカ市役所がこのフェスティバルを、世界の”サラマンカ・ブランド”に位置付けるものにするため強い後押しをしていることもあり、2016年の第1回当時は参加国が2ヵ国だけだったこのフェスティバル、4回目となる今年は、このフェスティバルのためのコンクールに14ヵ国からの参加がありました。参加国の顔ぶれもスペイン国内だけではなく、ヨーロッパ(イタリア、イギリス、ウクライナ、ドイツ、ハンガリー、ブルガリア)や南米(コロンビア、チリ、ブラジル、メキシコ)そしてアジア(中国、タイ、日本)と世界中から参加しています。日本からも参加があり嬉しい限りですね。

審査員賞受賞者には賞金15,000ユーロが、また、一般の見学者からの投票で選ばれる観客賞には、3,000ユーロの賞金が授与されます。この観客賞は、6月13日の開会式が始まってから6月17日午前1時までの間に、ウエッブサイト https://luzyvanguardias.com 宛に自分が好きな作品に投票するというシステムで、フェスティバル終了直後に結果が発表されます。

今年の新しいニュース

今年の新しいニュースとして、「Joven Talento (若き才能)」と銘打った、サラマンカ大学芸術・視聴覚コミュニケーション学部とサラマンカ・ポンティフィシア大学視聴覚コミュニケーション学部の学生制作のプロジェクションマッピングが、多くの人に見てもらう機会を得るという目的で、披露されることです。また、このフェスティバルに招待されたアーティストの一人が、トルメス川にかかるエンリケ・エステバン橋にプロジェクションマッピングを投影します。

学生たちの若い感性をもって作られた作品や、川にかかる橋をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングがどんなものか、今から興味がそそられます。

プロジェクションマッピングが行われる建物

フェスティバル期間中、次の4か所の建物でプロジェクションマッピングが繰り広げられます。

1、マヨール広場にあるサラマンカ市役所

2、アナヤ広場にある新大聖堂

3、パティオ・デ・エスクエラにある歴史的建造物サラマンカ大学

4、トルメス川にかかるエンリケ・エステバン橋

さいごに

日が沈み暗くなってから始まるこのフェスティバルは、昼間の暑さからも解放され、若者はもちろん、子供もお年寄りもみんな街に繰り出して気軽に楽しめるものです。夜ご飯を食べた後、散歩がてらに街をぶらぶら歩き、4か所で行われている光のショーを楽しみ、好きな作品に投票し参加してみてはいかがでしょうか。きっと素敵な旅の思い出になること間違いなしですよ。

公式サイトは、https://luzyvanguardias.com/ です。英語版もあります。

5月のスペインはアマポーラの季節

ここカスティーリャ・イ・レオン州の5月の気候は、急に夏が来たかと思うとまた冬に逆戻りの毎日。最高気温が30℃を超えて半袖でいたら、日が暮れると同時に10℃以下まで一気に下がるという1日の気温差が20℃を超えることも!

なんせ、「5月40日まではマントを脱ぐな!」
”Hasta el cuarenta de mayo no te quites el sayo”ということわざがあるくらいです。5月40日って、6月9日ですよ!そのくらいまでは、まだまだ寒い日が結構あるということですが、住んでみて肌で納得です。もし、この時期にカスティーリャ・イ・レオン州に訪れるかたは、くれぐれもジャケットをお忘れなく!暑くなったら玉葱のようにどんどん脱いでいけるようにジャケット・カーディガンなど羽織物、そしてスカーフをスーツケースに入れておくと重宝しますよ。

5月といえば、私にとってはやはりアマポーラ(ひなげしの花)です。ここスペインに住み始めたころ、歩いて街を出るとすぐ色んな所でアマポーラ畑が広がっていて、その広い大地に真っ赤な絨毯が敷かれているような景色に魅了されました。
車でカスティーリャ・イ・レオン州を旅すると、色んな所でこのアマポーラ畑を見ることができます。

サラマンカ郊外にあるアマポーラ畑

「アマポーラ」といえば、ホセ・カラジョ作曲、ルイス・ロルダン作詞の歌を思い浮かべる人も多いと思います。私は、日本で最初にこの曲を英語歌詞で聞きとても好きになりましたが、スペインに来てスペインを代表するテナー歌手プラシド・ドミンゴが歌う「アマポーラ」を聞いて、やはりスペイン語がぴったり!と思ったものです。よければ聞いてみてください。

アマポーラの花は、一本一本は可憐な花です。風に吹かれて揺れる様子は、まるで愛らしい少女のよう。でも、しなやかさがあって飄々としたその姿は、まさしくこの歌の歌詞にぴったり。実際にスペインのアマポーラの花を見た後で、もう一度この歌を聞いてみるのも一興ですね。

スペインといえば、ひまわり畑を見に来る人も多いですが、是非、この時期のアマポーラを見に来てください!真夏の太陽の下でのひまわり畑見学は辛いですが、今の時期は気持ちいいですよ。

5月にスペインを訪れる5つの理由

一年中、色んな顔を持つスペイン。いつ訪れてもきっと素晴らしい思い出が作れるでしょう。でも5月のスペインは特に美しい季節で、旅をするのには最適な月といえます。

ここカスティーリャ・イ・レオン州に住むようになり、学生時代も含めて既に20年以上になりますが、毎年5月になると、多色なバラの花がご近所の庭に咲き始め、少し郊外に行くと真っ赤な絨毯を敷いたようなアマポーラ畑の美しさに出会えます。そう、一年中で一番好きな季節です。(残念なことに、イネ科の植物に花粉症のある私にはつらい時期でもありますが―。)

この美しい5月に是非スペインに訪れてほしい5つの理由を挙げます。

1. 気候が良い

まだまだ朝晩冷える日もありますが、日中は20℃以上を超える日が多くなり、観光して周るのに気持ち良い気候です。また、秋や春に比べ比較的雨が少ない月です。この季節に訪れる方は、ジャケットやスカーフを持参していらっしゃると便利ですよ。

2. サマータイムで日が長い

ここスペインでは、他の欧州諸国と同様に、毎年3月の最終日曜日に冬時間から夏時間へと変更されます。今年2019年は、3月31日(日)午前2時(スペイン時間)に変更されました。昨日まで、夜8時頃に暗くなっていたのに、サマータイムが始まると夜9時頃まで明るいというこの不思議な感覚は、なかなか日本人にはなじめないものです。でも、旅行者にとっては、1時間分明るい時間が増えて得した気分。

ちなみに、昨日5月22日のここサラマンカの日の入りの時刻は、午後9時40分です。東京は午後6時45分が日の入り時刻なので、約3時間も違うんですね!

3. 観光客が比較的少ない時期

聖週間(イースター)休暇も終わり、まだ夏休みが始まる前の5月は、スペイン人の国内旅行観光客が少ないだけではなく、ヨーロッパ各国からの観光客も少ない時期です。フランスに次いで世界第2位の観光客数を誇る観光大国スペイン。ハイシーズンになると美術館やサグラダファミリア、アルハンブラ宮殿などの入場券も手に入りにくくなったり、長時間並んだりと、せっかくはるばるスペインまで来たのに、見たいものも見れず、入りたいところにも入れずに日本に帰ることにもなりかねません。5月だったら大丈夫。

4. 果物の種類が豊富

旅の楽しみの一つはやっぱり食べること!

果物好きな方には、5月はお薦めの季節です。春の果物の代表各イチゴもまだ出回っていますし(イチゴは分類的には野菜になるのですが、ここでは果物扱いとしておきます)、サクランボ・アプリコット・メロンなどの果物が出回り始めますよ。スペインに来たら是非食べてほしいイチオシは、サクランボです!特に、「ピコタ」と呼ばれている種類は、ワインレッド色で大粒、甘みの強いとても美味しい種類。ぜひ、市場によって買って食べてみてください。やみつきになりますよ!

5. 日本からの航空券が割安

日本から欧州行きの飛行機の一番のローシーズンは2月と11月ですが、ゴールデンウイークが終わり、夏休み前までのこの時期は、割安なチケットが手に入る時です。また、比較的予約を取りやすい時期といえます。

6. まとめ

以上のように、気候的にも、経済的にも、旅行中に回れる実質時間の長さや待ち時間などの節約という面でも、スペインを訪れるならやはり5月が最適でしょう。

現地のスペイン人のおばちゃん、おじちゃん達が行く市場に、あなたも積極的に立ち寄ってみて、おいしいスペインの果物や食べ物を試食してみてくださいね!スペイン語が話せなくても、きっとお店の人たちとのゼスチャー会話で盛り上がり、旅の良き思い出となることでしょう。