ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

atar cabos sueltos-解決する、結論を引き出す、[情報などを]結び合わせる

現在、サッカーワールドカップで日本もスペインもノックアウトステージ進出を決め盛り上がっていますが、スペインと同じグループHで戦い、2位でノックアウトステージに進出したカーボベルデという国の名前を聞かれた方も多いと思います。このカーボベルデは、正式には「カーボベルデ共和国」という名前ですが、15世紀までは無人島だったところでした。ポルトガルの探検隊によって発見されて入植がはじまり、15世紀から1975年まではポルトガル領でした。そのため、「カーボベルデ」というポルトガル語由来の国名が付いています。直訳すると「緑の岬」という意味の国名です。ご存じのように、スペイン語とポルトガル語は同じラテン語から派生した言葉ということもあり、同じ単語が多々あります。この「カーボベルデ共和国」の国名も、ポルトガル語で「Cabo Verde」そしてスペイン語でも「Cabo Verde」と書き、意味も全く同じ「緑の岬」という意味です。

この「Cabo」の意味の中で、よく知られているものは「岬」ですが、他にもよく使われる意味として「端、先端、残り端」があります。航海の分野では、「ロープ、縄」のことを、一般的に使われるスペイン語の「Cuerda(クエルダ)」ではなく、「Cabo(カボ)」を使います。大航海時代を持つスペインやポルトガルの歴史ともつながっている言葉なのかもしれません。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、この「atar cabos sueltos」を直訳すると、緩いまたは締まっていないロープをしっかりと縛る、つなぐという意味になります。船の出航前に、緩くなっているロープやだらんと垂れ下がっているロープなどを、しっかりと縛って固定し安全を確保したり、きちんと縛ってまとめて完璧な状態にするという意味から、この言い回しが生まれました。そして今では、未解決の細部を整理したり、中途半端な仕事を完了させたり、推理小説の中で様々な手がかりを基に事件を解決するというような場合にも使われる言葉となりました。この表現の由来を知れば、視覚的にも何となく想像しやすい言い回しですよね。

¿Qué tal el serie policiaca de anoche de El Detetive ? He perdido verlo….

夕べの「ザ・探偵」シリーズどうだった?見逃がしちゃったんだけど、、、。

Pues, el detective Manolo ya va atando cabos sueltos, así que creo que la semana que viene o siguiente será el climax del sesrie y sabremos quién es el asesinato.

探偵マノロが結論を出しそうだったよ、おそらく来週か再来週あたりがクライマックスだろうね。そろそろ殺人犯が誰だか分かると思うよ。

¡Entonces, no puedo perder lo de la semana que viene!

じゃ、来週は絶対見逃せないな!

他にも、仕事の場面などでもよく使われる言い回しです。

¿Qué ha sido de ese contrato del que te encargabas?

君が担当のあの契約はどうなった?

Ya lo firmamos, pero todavía nos falta atar algunos cabos sueltos sobre las fechas de entrega.

本契約にはすでに署名済みですが、納期に関してまだいくつか未解決の点が残っています

色々な場面で使えそうな言い回しなので、是非覚えて使ってみてください!