スペインでバードウォッチング!-エストレマドゥーラ州「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」

サルト・デ・ヒターノ(Salto de Gitano)岩肌にも沢山のシロエリハゲワシがいました (写真:筆者撮影)

観察日:2021年5月16日

観察した鳥の種類:25種類

エストレマドゥーラ州にある「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」は、様々な猛禽類やナベコウ等を一目見ようとヨーロッパ中からバードウォッチャーたちが訪れるバードウォッチングの聖地です。

絶滅の危機にあるイベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)やクロハゲワシ(Buitre negro)もここで見ることができます。クロハゲワシは、世界全体の生息数のうち、かなりの割合がこの国立公園に棲息しています。「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」は世界最大のクロハゲワシの繁殖地でもあります。スペイン政府のウエッブサイトによると、エストレマドゥーラ州で確認されているクロハゲワシの数は、調査が開始された1974年にはつがい86羽だけでしたが、2013年にはつがい897羽が確認され、かなり回復してきています。また、イベリアカタシロワシについては、1993年調査時にはつがい39羽が確認されたのみでしたが、2013年にはつがい52羽が確認されています。これらの大多数はここ「モンフラグエ国立公園」に棲息しているのです。

また、ナベコウ(Cigüeña negra)、ワシミミズク(Búho real)、シロエリハゲワシ(Buitre leonado)、エジプトハゲワシ(Alimoche)等も生息しています。

見たかった!イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)

2年前に訪れたときにイベリアカタシロワシを見た場所に午前10時前には直行してみると、既にバードウォッチャー達がカメラを据えていました。いました!つがいでしょうか。2羽岩の上にとまっていました。望遠鏡をセットして観察するとより鮮明に見ることができました。前回よりはハッキリ見れて大満足でした。

その後、1羽は飛び立っていきました。イベリアカタシロワシ(学名:Neophron percnopterus / 西:Águila imperial ibérica)/
写真:アルベルト・F・メダルデ

子育てに忙しいナベコウ(Cigüeña negra)

サルト・デ・ヒターノ(Salto de Gitano)という名前の展望台に行くと、頭上をかなりの数のシロエリハゲワシ(Buitre leonado)が飛び交っていました。この辺りは、双眼鏡や望遠鏡がなくても肉眼で迫力のあるシロエリハゲワシを観察することができるので、子供連れの親子も多くみられました。いつ見てもその悠々と空を飛ぶ姿には感動させられます。

展望台の丁度向かい側の岩肌の段差を上手く利用して、ナベコウ(cigüeña negra)が子育て真っ最中!展望台からはかなり遠いので、矢張り望遠鏡をセットして観察すると、確認できただけでも3羽の親鳥が子育てをしていました。時々別の親鳥がエサを巣まで持ってきて子育てに忙しそう。

ナベコウは、スペイン語では「黒いコウノトリ」と呼びますが、幼鳥の時はまだ体は白いようです。可愛いですね!

親鳥の足元に2羽の雛が! ナベコウ(学名:Ciconia nigra / 西:Cigüeña negra)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

美しい青い鳥 イソヒヨドリ(roquero solitario)

サルト・デ・ヒターノ(Salto de Gitano)展望台でナベコウやシロエリハゲワシを観察していると、すぐ目の前岩にイソヒヨドリ(roquero solitario)がやってきました。飛んで行ったかと思うとまた同じ岩に戻ってきて、しばらくその美しい青い鳥に魅了されていました。

まるで「幸せの青い鳥」のよう!イソヒヨドリ(学名:Monticola solitarius / 西:roquero solitario)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

また、よーく観察してみると、沢山のシロエリハゲワシに混じってクロハゲワシ(Buitre negro)の姿も確認できました。

今回見れた鳥たち

イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)、ナベコウ(Cigüeña negra)、イソヒヨドリ(roquero solitario)の他に見た鳥たちは次の通りです。

-シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre leonado)

シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre leonado)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– クロハゲワシ(学名:Aquila adalberti / 西:Buitre negro)

クロハゲワシ(学名:Aquila adalberti / 西:Buitre negro)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– エジプトハゲワシ(学名: / 西:Alimoche)

エジプトハゲワシ(学名: / 西:Alimoche)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ヒメクマタカ (学名:Hieraaetus pennatus / 西:Aguililla calzada)

ヒメクマタカ (学名:Hieraaetus pennatus / 西:Aguililla calzada)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

-トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)

トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano real)

アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano real)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigueña blanca)

シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigueña blanca)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)

アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– カワラバト(学名: Columba livia / 西:Paloma barvía 又は Paloma doméstica)

カワラバト(学名: Columba livia / 西:Paloma barvía 又は Paloma doméstica)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)

モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ヨーロッパアマツバメ(学名:Apus apus / 西:Vencejo común)

– チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)

チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)

ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)

ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

-コシアカツバメ(学名:Cecropis daurica / 西:Golondrina dáurica)

– クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)

クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)

カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ワタリガラス(学名:Corvus corax / 西:Cuervo grande)

ワタリガラス(学名:Corvus corax / 西:Cuervo grande)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ハシボソガラス(学名:Corvus corone / 西:Corneja negra)

ハシボソガラス(学名:Corvus corone / 西:Corneja negra)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)

カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

-カケス(学名:Garrulus glandarius / 西:Arrendajo euroasiático 又は Arrendajo común)

カケス(学名:Garrulus glandarius / 西:Arrendajo euroasiático 又は Arrendajo común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro)

ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro) / 写真:アルベルト・F・メダルデ

今回は会えませんでしたが、2年前の4月に「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」を訪れた際に見た鳥たちも紹介しておきます。


– シラヒゲムシクイ(学名:Sylvia cantillans / 西:Curruca carrasqueña)

シラヒゲムシクイ(学名:Sylvia cantillans / 西:Curruca carrasqueña)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)

シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común) / 写真:アルベルト・F・メダルデ

– アオガラ(学名: Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo común)

アオガラ(学名: Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– エナガ(学名: Aegithalos caudatus / 西:Mito)

エナガ(学名: Aegithalos caudatus / 西:Mito)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)

ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– シメ(学名:Coccothraustes coccothraustes / 西:Picogordo común)

シメ(学名:Coccothraustes coccothraustes / 西:Picogordo común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– シロハラアマツバメ(学名:Tachymarptis melba / 西:Vencejo real)

シロハラアマツバメ(学名:Tachymarptis melba / 西:Vencejo real)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」の中には幾つもの遊歩道があり、ビジャ・レアル・デ・サン・カルロス村にはビジターセンターやピクニックゾーンもあります。バードウォッチングはもちろんのこと、大自然を満喫できる国立公園です。是非、「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」まで足をのばしてみてくださいね。

ビジャ・レアル・デ・サン・カルロス村(Villa Real de San Carlos)/ 写真:筆者撮影

情報

スペイン政府エコロジーへの移行と人口動態への挑戦のための省庁のウエッブサイト。英語版あり。

Parque Nacional de Monfragüe (miteco.gob.es)

¡Nos sienta bien Extremadura! ¡Nos sienta bien Monfragüe! (miteco.gob.es)

Monfragüe: Centro de visitantes (miteco.gob.es)

スペイン観光公式サイト。嬉しい日本語版です。

モンフラグエ国立公園 | spain.info 日本語

Parque Nacional de Monfragüe

 「モンフラグエ国立公園(Parque Nacional de Monfragüe)」

スペインでバードウォッチング-カスティーリャ・イ・レオン州「ビジャファフィラ・ラグーン(Lagunas de Villafafila)」

                               観察日:2021年4月10日

                               観察した鳥の種類:51種類

バードウォッチャーの聖地

カスティーリャ・イ・レオン州のサモーラ県にある自然保護区で、ラムサール条約登録地でもある、「ビジャファフィラ・ラグーン(Lagunas de Villafafila)」に行ってきました。ここは、地球上にいる飛べる鳥類としては世界一大きな鳥「ノガン(Avutarda)」が生息していることで有名で、ヨーロッパ中のバードウォッチャーがやってきます。

生息数が激減している「ヒメチョウゲンボウ」もよく見れます。世界の約40%に当たるヒメチョウゲンボウが、ここカスティーリャ・イ・レオン州に生息し、そのうちの半分がこの野鳥保護区にいるとのこと!

充実したビジターセンターや「ハイド」と呼ばれる野鳥観察小屋(casetas)も数ヶ所にあり、家族連れにもお薦めです。

ビジャファフィラのビジターセンター敷地内にあるハイド / 写真:筆者撮影

3月4月はノガンの求愛季節

いつもは一見麦畑の中のどこに居るのかわかりにくいノガンたちですが、4月に入ってからバードウォッチングをしに行ったので、今回は肉眼でも簡単にみつけられました。というのも、「レック」と呼ばれる場所に集まってしきりと求愛中だったのです。オスは胸と尻にある真っ白な羽毛を見せてメスに求愛するので、遠くからでも真っ白な部分が目じるしになり、見つけやすくなります。後は双眼鏡で観察できました。ビジャファフィラ・ラグーンの公式サイトによると、3月にノガンの求愛行動が始まり、4月も引き続き求愛行動が見られるとのことなので、ノガンがお目当てのバードウォッチャーにはお薦めの季節ですね。

・ノガン(学名:Otis tarda / 西:Avutarda)

ノガン(学名:Otis tarda / 西:Avutarda)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

渡り鳥たちも

前述の「ヒメチョウゲンボウ」が3月にはアフリカ大陸からビジャファフィラ・ラグーンへやって来ます。また、渡りの途中で飛来する「アカアシシギ」「イソシギ」「ハマシギ」「シロチドリ」なども3月から見ることができます。今回は、「アカアシシギ」と「イソシギ」と「ハマシギ」を見れました。

5月に入ると「ヒメチョウゲンボウ」「シュバシコウ」「ソリハシセイタカシギ」「ハシブトアジサシ」の繫殖期です。「ヒメチョウゲンボウ」は、ビジャファフィラ・ラグーンのビジターセンターの近くのオテロ・デ・サリエゴ村にある教会でコロニーを見ることができます。今回は、ちょっと早すぎたので、コロニーは見れませんでした。

今回、上記ノガンの他に次の49種類もの鳥たちを観察できました。

・マガモ(学名: Anas platyrhynchos / 西:Ánade Azulón)

マガモ(学名: Anas platyrhynchos / 西:Ánade Azulón)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・オカヨシガモ(学名:Mareca strepera/ 西:Ánade Friso)

オカヨシガモ(学名:Mareca strepera/ 西:Ánade Friso)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ハイイロガン(学名:Anser anser / 西:Ansar Común)

ハイイロガン(学名:Anser anser / 西:Ansar Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・タゲリ(学名:Vanellus vanellus / 西:Avefría)

タゲリ(学名:Vanellus vanellus / 西:Avefría)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アカアシシギ(学名: Tringa totanus / 西:Archibebe Común)

アカアシシギ(学名: Tringa totanus / 西:Archibebe Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・イソシギ(学名: Actitis hypoleucos / 西:Andarríos Chico)

イソシギ(学名: Actitis hypoleucos / 西:Andarríos Chico)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ソリハシセイタカシギ(学名:Recurvirostra avosetta / 西:Avoceta Común)

ソリハシセイタカシギ(学名:Recurvirostra avosetta / 西:Avoceta Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヤツガシラ(学名:Upupa epops / 西:Abubilla)

ヤツガシラ(学名:Upupa epops / 西:Abubilla)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヨーロッパノスリ(学名:Buteo buteo / 西:Busardo Ratonero)

ヨーロッパノスリ(学名:Buteo buteo / 西:Busardo Ratonero)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigüeña Blanca)

シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigüeña Blanca)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヒメチョウゲンボウ(学名:Falco naumanni / 西:Cernícalo Primilla)

ヒメチョウゲンボウ(学名:Falco naumanni / 西:Cernícalo Primilla)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)

カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ハシグロヒタキ(学名:Oenanthe oenanthe / 西:Collalba Gris)

ハシグロヒタキ(学名:Oenanthe oenanthe / 西:Collalba Gris)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・クロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros / 西:Colirrojo Tizón)

雌のクロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros / 西:Colirrojo Tizón)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ハシボソガラス(学名:Corvus corone / 西:Corneja negra)

ハシボソガラス(学名:Corvus corone / 西:Corneja negra)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ハタホオジロ(学名:Miliaria calandra / 西:Escribano Triguero)

ハタホオジロ(学名:Miliaria calandra / 西:Escribano Triguero)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro)

ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro) / 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・オオバン(学名:Fulica atra / 西:Focha Común)

オオバン(学名:Fulica atra / 西:Focha Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・コサギ(学名: Egretta garzetta / 西:Garceta Común)

コサギ(学名: Egretta garzetta / 西:Garceta Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ユリカモメ(学名:Larus ridibundus / 西:Gaviota Reidora)

ユリカモメ(学名:Larus ridibundus / 西:Gaviota Reidora)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・バン(学名:Gallinula chloropus / 西:Gallineta Común)

バン(学名:Gallinula chloropus / 西:Gallineta Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)

ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión Común)

イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ニシコクマルガラス(学名:Corvus monedula / 西:Grajilla)

ニシコクマルガラス(学名:Corvus monedula / 西:Grajilla)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)

タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)

トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano Real)

アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano Real)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・チフチャフ (学名:Phylloscopus collybita /西:Mosquitero común)

チフチャフ (学名:Phylloscopus collybita /西:Mosquitero común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ハシビロガモ(学名:Anas clypeata / 西:Pato Cuchara)

ハシビロガモ(学名:Anas clypeata / 西:Pato Cuchara)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma Torcaz)

モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma Torcaz)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アカアシイワシャコ(学名:Alectoris rufa / 西:Perdíz Roja)

アカアシイワシャコ(学名:Alectoris rufa / 西:Perdíz Roja / 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ツクシガモ(学名:Tadorna tadorna / 西:Tarro Blanco)

ツクシガモ(学名:Tadorna tadorna / 西:Tarro Blanco)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・カイツブリ(学名:Tachybaptus ruficollis / 西:Zampullín Común o Zampullín Chico)

カイツブリ(学名:Tachybaptus ruficollis / 西:Zampullín Común o Zampullín Chico)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ノビタキ(学名:Saxicola rubicola / 西:Tarabilla común)

ノビタキ(学名:Saxicola rubicola / 西:Tarabilla Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)

かわいいカササギのひな(学名:Pica pica / 西:Urraca)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヘラサギ(学名:Platalea leucorodia / 西:Espátula común)

ヘラサギ(学名:Platalea leucorodia / 西:Espátula común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ホシハジロ(学名:Aythya ferina / 西:Porrón europeo)

ホシハジロ(学名:Aythya ferina / 西:Porrón europeo)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・キンクロハジロ(学名:Aythya fuligula/ 西:Porrón moñudo)

つがいのキンクロハジロ(学名:Aythya fuligula/ 西:Porrón moñudo)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・クイナ(学名:Rallus aquaticus / 西:Rascón)

クイナ(学名:Rallus aquaticus / 西:Rascón)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・コチドリ(学名:Charadrius dubius / 西:Chorlitejo chico)

コチドリ(学名:Charadrius dubius / 西:Chorlitejo chico)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ハマシギ(学名:Calidris alpina / 西:Correlimos común)

ハマシギ(学名:Calidris alpina / 西:Correlimos común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・エリマキシギ(学名:Philomachus pugnax / 西:Combatiente)

・セイタカシギ(学名:Himantopus himantopus / 西:Cigüeñuela común)

セイタカシギ(学名:Himantopus himantopus / 西:Cigüeñuela común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヒメクマタカ(学名:Hieraaetus pennatus / 西:Aguililla calzada )

ヒメクマタカ(学名:Hieraaetus pennatus / 西:Aguililla calzada )/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・チョウゲンボウ(学名:Falco tinnunculus / 西:Cernícalo vulgar)

目がクリっとして可愛いチョウゲンボウ(学名:Falco tinnunculus / 西:Cernícalo vulgar)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・カワラバト(学名:Columba livia / 西:Paloma doméstica o Paloma bravía)

カワラバト(学名:Columba livia / 西:Paloma bravía)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ツメナガセキレイ(学名: Motacilla flava / 西:Lavandera boyera)

ツメナガセキレイ(学名: Motacilla flava / 西:Lavandera boyera)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・スズメ(学名:Passer montanus / 西:Gorrión molinero)

スズメ(学名:Passer montanus / 西:Gorrión molinero)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・サヨナキドリ(学名: Luscinia megarhynchos / 西:Ruiseñor común )

ナイチンゲールの名でも知られるサヨナキドリ(学名: Luscinia megarhynchos / 西:Ruiseñor común )/
写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・マキバタヒドリ(学名:Anthus pratensis / 西:Bisbita pratense)

マキバタヒドリ(学名:Anthus pratensis / 西:Bisbita pratense)写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

コロナが収束したら、是非一度ビジャファフィラ・ラグーンまで望遠鏡持参でおいで下さい!

ビジャファフィラ 情報

・ビジャファフィラ・ラグーンについての一般情報やビジターセンター、「ノガン(Avutarda)」や「ヒメチョウゲンボウ(Cernícalo Primilla)」の情報が紹介されています。ただ、残念ながらスペイン語版のみです。左側の「Fauna」の「Avistamientos」をクリックすると、最新の目撃された鳥の名前が出てきます。

LAGUNAS DE VILLAFAFILA

・カスティーリャ・イ・レオン州の公式観光ウエッブページ。これは英語もあります。

Reserva Natural Lagunas de Villafáfila – Portal de Turismo de la Junta de Castilla y León (turismocastillayleon.com)

・ビジャファフィラ・ラグーンがあるサモーラ県観光ウエッブページ。英語版もあります。

Turismo de Zamora , Turismo Sostenible (turismoenzamora.es)

・ビジャファフィラ・ラグーンの動画。

Villafafila. Parte 4 – Documental de Aves – YouTube

・ノガンの求愛に関する興味深い記事。

ノガンのオス、求愛のため毒虫も食べる | ナショナルジオグラフィック日本版サイト (nikkeibp.co.jp)

ちょっとスペイン語 -9- (en el quinto pino) はるか遠くに

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

en el quinto pino- はるか遠くに

直訳すると「5番目の松に」という意味ですが、このスペイン独特の言い回し(多分南米では使われていない表現です)の由来は、18世紀初頭のフェリペ5世の時代まで遡ります。所はマドリッド。その頃、マドリッドの中心部から北に向かっていたレコレトス通りに生い茂った松の木を5本植えました。1本目の松は街の中心地に近かったのですが、最後の5番目の松はかなり遠い所(今のカステリャーノ通りにあるヌエボス・ミニステリオスの近く)に植えられていたそうです。そこから、「5番目の松に」=「はるか遠く」、「とても遠く」というこの表現が生まれたということです。

¿Dónde está la casa de Juan? Quiero hacerle una visita.

フアンの家はどこ? 訪ねて行こうと思ってるんだけど。

Está en el quinto pino, te recomiendo que vayas en autobús.

すっごく遠いよ。バスで行った方がいいね。

さて、この「5番目の松」があった場所は人目に付かない場所だったので、その当時の恋人たちの待ち合わせの場所だったとか。残念ながら、今はこのロマンチックな「5番目の松」はなくなってしまいました。

レオン(León)へ行こう!(2)―2000年のタイムスリップ

レオン県は、スペイン北西部のガリシア州とアストゥリアス州に隣接する県で、レオン市はその県庁所在地です。2019年のデータになりますが、前年比で22%も観光客が増えている観光発展都市でもあります。新型肺炎コロナウイルスによる影響で、観光業界はスペイン全国大打撃を被っていますが、ポストコロナで自由に旅行ができるようになったら、是非一度は訪れたい街の一つです。実際、市内を歩いていると中世の香り漂う魅力的な街で、食べ物や地元のワインも美味です。

レオン大聖堂(写真:筆者撮影)

2000年の歴史

レオン市の始まりは、約2000年前のローマ時代にまでさかのぼります。68年にガルバ皇帝によって第7ローマ軍団ヘミナ(Legio VII Gemina)として、現在のレオン市内を流れるベルネスガ川とトリオ川の間に陣を構えたのが起源です。「レオン(León)」という名前は、動物のライオン(スペイン語では同じく「レオン(león)」と言います)のことではなく、ラテン語の「軍団=レヒオ(Legio)」からきています。

その後は一時期イスラム教徒に占領されますが、アストゥリアス王国のオルドーニョ1世によって奪回され、914年にオルドーニョ2世がアストゥリアス王国のオビエドからレオンに首都を移し、レオン・アストゥリアス王国又はレオン王国となります。しかし、10世紀末にはイスラムの将軍アルマンソールによってレオンの街は壊滅状態になります。その壊滅状態にあったレオンの街を復興し、ローマ時代に造られていた城壁の修復を行い、「良き法典(los Buenos Fueros)」と呼ばれる、スペイン最初の市の法令を公布したのがアルフォンソ5世です。

レオン王国の王 アルフォンソ5世の銅像
「1017年6月30日 王国と市に法令を発布した。1000年を記念して 2017年レオン市」(写真:筆者撮影)

10世紀からレオン王国は、イスラムに対してのレコンキスタ(キリスト教徒によるアラビア人からのスペイン国土回復運動)を先頭に立って行い、スペインの歴史舞台に登場していきます。更に中世においては、サンティアゴ巡礼の道上の街として多くの巡礼者たちが訪れる大いに活気のある街でした。11世紀にはロマネスク建築の「聖イシドロ王立参事会教会(Real Colegiata de San Isidoro)」が建設されました。

1188年、アルフォンソ9世はヨーロッパ史上初の3つの身分から成る王国会議をサン・イシドロ王立参事会教会にて招集しましたが、これが現在の議会代表制や民主主義システムの原型といわれ、2013年にはレオン市に対して「パーラメンタリズム(議会代表制)発祥の地」とユネスコが宣言しました。

13世紀にはゴシック様式の大聖堂が造られ、16世紀にはサン・マルコス修道院(Convento de San Marcos)が建設されます。19世紀には、サグラダファミリアの建築家として有名なガウディによるカサ・ボティネス(Casa Botines)が造られました。

現在は1983年に隣接するカスティーリャ地方と合併し、新設された9県から構成されるカスティーリャ・イ・レオン州に含まれています。人口約14万人(レオン市役所オフィシャルウエッブサイト)、1979年にはレオン大学が創設された学生の街でもあります。

べルネスガ川にかかる橋(写真:筆者撮影)

このように、2000年の歴史を持ちロマネスク建築のサン・イシドロ王立参事会教会、ゴシック建築のレオン大聖堂、ルネッサンス建築のサン・マルコス修道院、モデルニズム建築のカサ・ボティネス、現代建築のカスティーリャ・イ・レオン州現代美術館と、様々な様式の建築物が同じレオン市の中にあるので、それぞれの様式を見比べてみるのも一興です。レオン市の旧市街地はあまり大きくないので、ぶらぶらと歩いて周るのにとても楽しい街です。(レオン(León)へいこう! -1- | おいでよ!スペイン (shiroyshishi.com) こちらもご参照ください。)

「パーラメンタリズム(議会代表制)」発祥の地

前述の1188年にアルフォンソ9世が招集した王国会議とは一体どういうものだったのでしょうか。それは、特権階級である聖職者と貴族、そして非特権階級である主要都市の代表者の3つの身分の人々が王に召集され、それら各々の声が聞き入れられ、投票によって法規又は政令(Decreto)を定めて行ったものです。これは、正しく現在の議会代表制や民主主義に通じるものでした。

他のヨーロッパ諸国では、13世紀に入るまではこのような投票権を持つ一般民衆参加の会議は行われていなかったので、「レオン王国の1188年政令」が「パーラメンタリズム(議会代表制)」発祥の地と宣言されたというわけです。

この「非特権階級である主要都市の代表者」とはどのような代表者だったのかというと、レオン、サラマンカ、サモーラ、オビエド、アストルガ、トロ、シウダッド・ロドリーゴ、ベナベンテ、レデスマのレオン王国内にある9つの主要都市の中で特権を持たない一般民衆から選出された代表者達でした。貴族や聖職者が自分たちに都合の良い人を民衆の代表者として名指しで選ぶというものではなく、一般民衆自らが自分たちの代表を選ぶという本当の意味での一般民衆の代表者として、自分たちの意見を議会へ持ち込んで反映してくれる人だったのです。

宗教色濃く、貴族、そして聖職者が幅を利かせ、一般民衆には「権利」というものが不在していたヨーロッパの中世時代に、それぞれの都市から選ばれた代表者を王国会議に送り出すことができたこと、そして非特権階級の彼らにも投票権があったことは、驚きに値します。それは、きっと一般民衆の人たちにとっては一筋の光だったと言えるでしょう。それ以前も非特権階級の人たちが会議に参加することはあったようですが、1188年の王国会議では、「革命的(Revolucionaria)」な民衆の代表が王国会議に参加するという新しい状況が確認され、新しい習慣を生み出し、王国の制度的構造に重要な変更をもたらしたのです。

この王国会議(Curia regia)によって議決された政令(Decretos)は、17条から成り、それは王国全体の法による正義と平和を維持するための一連の法規でした。また、アルフォンソ9世の父であるフェルナンド2世がその長い治世の間に惜しみなく行った寄付の多くが取り消される内容も記されていました。気前の良い父のために国庫の財源が空っぽになっていて、アルフォンソ9世は財政を立て直す必要に迫られていました。つまり、1188年王国会議では、法的側面と経済力の向上について議決され、将来の安定のためには王国の社会的平和を確立する必要があったので、人々の生活に影響を与える不安感に終止符を打つ立法政策が求められてもいたのです。そして、そのためには特権階級の聖職者、貴族だけではなく、一般民衆の協力が必要だったのです。

さて、実はこの1188年王国会議で発布されたオリジナル政令の文書は現存しません。しかし、 スペインではカルトゥラリオス(cartularios)と呼ばれる中世の外交文書の写本記録簿をスペイン公文書館・図書館に保存する伝統があり、この1188年の政令(Decretos)も写本し保存されていたことから、その正真性が証明されたということです。(以上、レオン大学のウエッブサイトより)

800年以上も経った後で、まさか写本の保存が「パーラメンタリズム(議会代表制)発祥の地」と宣言されることに一役買うことになろうとは、当時の人たちは考えも及ばなかったことでしょうが、一国の公的な記録というものは、何時必要になるのか、後世重要性を帯びてくるものなのかは作成当時はわからないので、きちんと記録し保存していかなければならないものだと思いました。

サン・マルティーノ広場(Plaza de San Martino)にあるアルフォンソ9世のブロンズ像(写真:筆者撮影)

レオン市の紋章

後脚で立つ深紅色のライオンが現在のレオン市の紋章です。前述したようにレオン市の名前はライオンの「León」ではなく、ラテン語の「軍団=レヒオ(Legio)」からきていますが、ライオンを紋章に用いています。レオン王国ができたころからしばらくは「十字架」の絵が紋章や硬貨に使われていましたが、12世紀に君主アルフォンソ7世によって鋳造した硬貨に初めて動物のライオンの絵が刻印されました。そして、アルフォンソ7世自身のシンボルマークとして使われるようになり、続くレオンの君主フェルナンド2世、アルフォンソ9世もこれに倣いました。レオン王国が使った紋章としてのライオンは、ヨーロッパの中でも最も古いシンボルの一つです。アルフォンソ7世は、軍旗、盾、鎖帷子(くさりかたびら)の上に着た袖無しの上着などにこのライオンの紋章を用いました。(ウィキペディアより)

きっとライオンは強さの象徴だったのでしょう。イギリスやデンマークの紋章にも3頭のライオンがあしらわれています。その他ワシなどがあしらわれていた紋章もありますが、いずれにしても猛々しいですね。猛々しいのとは正反対な、優雅な雰囲気があるフランスのユリの花型の紋章も有名です。

さて、2020年10月にサン・マルセロ広場にお目見えしたのは、なんと下水口から這い出てきているライオンの像!! 300キログラムもあるブロンズ像です。私は、最初見たときに笑ってしまいました。なかなかユーモアがありますよね。レオン王国時代に比べると華々しさを欠いている現在のレオン(ライオン)が、「これから這い上がってくるぞ! これからは俺の時代だ! 」とても言いたそうな勇ましい雰囲気です。今では市民の人気者になっているようで、子供たちが触りに来たり、一緒に写真を撮ったりと、レオンの新しい観光スポットの一つになりました。それにしても、ローマ時代の人たちは、まさか「軍団=レヒオ(Legio)」が「ライオン=レオン(león)」となるなんて、夢にも思わなかったことでしょうね。

大人気の下水口から這い出すライオン(写真:筆者撮影)

情報

・サン・イシドロ王立参事会教会のウエッブサイト。スペイン語の他に英語とフランス語もあります。

Inicio | Museo de San Isidoro – Real Colegiata (museosanisidorodeleon.com)

・カスティーリャ・イ・レオン州の観光案内ウエッブサイト。こちらもスペイン語の他に英語とフランス語もあります。

León – Portal de Turismo de la Junta de Castilla y León (turismocastillayleon.com)

・レオン市内だけではなくレオン県の観光案内。嬉しい日本語版です。

レオン観光協会 – 日西観光協会 Asociación Hispano Japonesa de Turismo (travelinfospain.net)

・ローマ時代の遺跡や当時の生活の様子などが窺えるレオン・ローマ時代博物館:

レオン・ローマ時代博物館-カソーナ・デ・プエルタ・カスティーリャ(CENTRO DE INTERPRETACIÓN DEL LEÓN ROMANO – CASONA DE PUERTA CASTILLO)

住所:プエルタ・カスティーリャ広場 無番地(Plaza Puerta Castillo, s/n.)

郵便番号24003( C.P.: 24003)レオン市( León)

電話番号:987-878 238

開館時間:月~日 10:00~14:00、17:00~20:00

*14時から17時までは昼休憩のため閉館

Centro de Interpretación del León Romano – Casona de Puerta Castillo (León) | Cultura | Junta de Castilla y León (jcyl.es)

・ユネスコが宣言した「議会主義制度発祥の地」に関するもの。スペイン語のみですが、ビデオなどもあります。

Los Decreta de la Curia Regia de León del año 1188 – registro-memoria-unesco | Ministerio de Cultura y Deporte

Los “Decreta” de León de 1188 – El testimonio documental más antiguo del sistema parlamentario europeo | Organización de las Naciones Unidas para la Educación, la Ciencia y la Cultura (unesco.org)

cuna del Parlamentarismo Archives – tULEctura (unileon.es)

¿Por qué León es la cuna del parlamentarismo mundial según la UNESCO? (europapress.es)

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(アイサ類)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Serreta chicaミコアイサMergus albellus偶然
Serreta medianaウミアイサMergus serrator
Serreta grandeカワアイサMergus merganser
カワアイサ Serreta grande  (写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

スペインでバードウォッチング!-壮観! シロエリハゲワシ(Buitre Leonado)-カスティーリャ・イ・レオン州-ロス・アリーベス・デ・ドゥエロ(Los arribes de Duero)

観察日:2021年3月14日

ドゥエロ川はスペイン国内で3番目に長い川で、カスティーリャ・イ・レオン州ソリア県にあるピコス・デ・ウルビオン(Picos de Urbión)を水源地とし、全長約897km、そのうち213kmはポルトガルを流れています。ポルトーワインで有名なポルトーを流れる川でもあり、大西洋に流れ込んでいます。ドゥエロ川が流れるスペインとポルトガルの国境地帯がロス・アリーベス(Los arribes)と呼ばれる地帯です。ここはカスティーリャ・イ・レオン地方の中でも比較的低いところにあるため、気候も温暖です。3月14日に行ってきましたが、ミモザの花も終わり、場所によってはアマポーラの花が咲いていたのでびっくりしました。同じサラマンカ県とはいえ、サラマンカ市内ではアマポーラの花は4月から5月にかけて咲く花です。1ヶ月くらい早いですね。今回は、ドゥエロ・ロス・アリーベス自然公園内にあるバードウォッチングスポットを紹介します。

日本語の名前は分かりませんでしたが、ウィキペディアでは「アスフォデルス・アルブス」と紹介されていました

シロエリハゲワシ(Buitre Leonado)がすぐ目の前に!

バードウォッチャーにとっても、あまりバードウォッチングに興味のない人にとっても、お薦めの野鳥観察スポットは、ピコン・デ・フェリペ展望台(Mirador del Picón de Felipe)とフライレ展望台(Mirador del Fraile)です。かなりの数のシロエリハゲワシ(Buitre Leonado)が、切り立った断崖を背にして飛び交ったり、私たちの頭上または眼下で飛び交う姿は、鳥に興味がない人にとっても忘れられない思い出になること間違いなしです。なんせ、普通シロエリハゲワシを見ることができても遠い空のかなたを飛んでいる鳥なので、ここの展望台から見れるようにすぐ目の前でそれも眼下に見れる場所はそうそうないからです。今回は日が暮れる前の6時から7時(3月14日はまだスペインでは冬時間です)にかけて見に行きましたが、30~40羽のシロエリハゲワシ(Buitre Leonado)がどこからともなく現れて空を飛んでいました。この時間帯には風の流れに乗って飛べるため、本当に沢山のシロエリハゲワシが悠々と飛び交い、なかなか見れない光景でした。肉眼でもシロエリハゲワシの顔や翼の模様まで見えて、訪れていた家族連れなどから感嘆の声があがっていました。バードウォッチャーやシロエリハゲワシの写真を撮りたい方には絶好のスポットです。

風の流れに乗って悠々と飛ぶシロエリハゲワシ(Buitre Leonado)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

悲しい愛の伝説「ピコン・デ・フェリペ(Picón de Felipe)」

さて、このピコン・デ・フェリペ展望台の名前は、この地方で語り継がれている伝説の若者の名前から付けられました

昔、フェリペという山羊飼いの若者が、毎日山羊を連れてこのロス・アリーベスの切り立った断崖に来ていました。川を隔てた向こう側にはブルソスというポルトガルの村がありました。そして、その村のある女性を川の反対側から見ているうちに恋に落ちます。しかし、滔々と流れるドゥエロ川と切り立った断崖という物理的な隔たりが障害となって、フェリペは遠くから見ているだけで会いに行くことができません。恋焦がれる女性に会いに行きたい一心で、フェリペは命も顧みずこの二人を隔てる自然の国境を何度も渡ろうとしますが、無情にも徒労に終わっていまいます。それでもフェリペはあきらめず無我夢中で岩を砕き橋を作って川を渡ろうと試みます。しかし、過酷な自然の前にフェリペはとうとう絶望して自殺してしまいました。

この伝説は、スペインとポルトガルを隔てる自然の国境であるドゥエロ川とその川の両面の断崖が、容易に二つの国を行き来できない過酷な自然環境であったことを物語るものです。実際、1840年にこのピコン・デ・フェリペ展望台からほど遠くないアルデアダビラ(Aldeadávila)という村から定期船が就航するまでは、川を隔てて見える反対側の村や人々を訪ねて行く方法はなかったのです。

ピコン・デ・フェリペ展望台から見れるドゥエロ川 右側はスペイン、左側はポルトガル
ピコン・デ・フェリペ展望台にある岩 山羊飼いフェリペは岩を川に落とし橋にしようとしました

まとめ

フライレ展望台は車で近くまで行くことができますが、ピコン・デ・フェリペ展望台へは、駐車場から1km以上歩いたところにあります。途中歩きにくいところもあるので、できれば歩きやすい靴を履いていくことをお薦めします。ここからは雄大なドゥエロ川とスペイン領、ポルトガル領が見渡せます。また、1960年代にスペインとポルトガル両国共同で造られたアルデアダビラダム(Presa de Aldeadávila)があり、両国の技術の粋を尽くして建設したダムのある風景も一見の価値があります。車がないと行くのは難しいですが、レンタカーでスペインを旅行される場合は、是非足を延ばして頂きたい場所の一つです。勿論、バードウォッチングするにはとてもお薦めスポットです。

1965年の映画「ドクトル・ジバゴ」にも出てくるアルデアダビラダム

情報

カスティーリャ・イ・レオン州のオフィシャルサイト。英語版もあります。ピコン・デ・フェリペ展望台へ行くルートの紹介があります。

Ruta del Picón de Felipe – Portal de Turismo de la Junta de Castilla y León (turismocastillayleon.com)

トリップアドバイザーのサイトでもピコン・デ・フェリペ展望台とフライレ展望台が紹介されています。

Mirador del Picón de Felipe (Aldeadávila de la Ribera) – 2021 Qué saber antes de ir – Lo más comentado por la gente – Tripadvisor

El mirador del Fraile (Aldeadávila de la Ribera) – 2021 Qué saber antes de ir – Lo más comentado por la gente – Tripadvisor

ピコン・デ・フェリペ展望台(Mirador del Picón de Felipe)

フライレ展望台(Mirador del Fraile)

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(海ガモ類)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

Patos buceadores = 海ガモ類

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Porrón europeoホシハジロAythya ferina常駐
Pato coloradoアカハシハジロNetta rufina常駐
Porrón pardoメジロガモAythya nyroca常駐
Porrón bastardoスズガモAythya marila
Porrón moñudoキンクロハジロAythya fuligula常駐
Porrón acollaradoクビワキンクロAythya collaris偶然
Porrón osculadoホオジロガモBucephala clangula
Porrón islándicoキタホオジロガモBucephala islandica偶然
Eider comúnホンケワタガモSomateria mollissima
Eider realケワタガモSomateria spectabilis偶然
Negrón comúnクロガモMelanitta nigra
Negrón especuladoビロードキンクロMelanitta fusca
Negrón caretoアラナミキンクロMelanitta perspicillata偶然
Pato haveldaコオリガモClangula hyemalis
キンクロハジロのつがい / 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

スペインでバードウォッチング!-カスティーリャ・イ・レオン州-フラへネダ(Frageneda)

観察日:2021年2月28日

観察した鳥の種類:37種類

今年もアーモンドの花を見に行こうと楽しみにフラへネダ(Frageneda)まで行ってきましたが、残念なことに今年は花が例年より早く咲き、その上咲いた後に風が強くて、行った日は既にアーモンドの花は散ってしまった後でした。

しょうがないので、もう一つのお目当てだったバードウォッチングを楽しんできました。2月も終わりの28日、寒さが残る早春でしたがお天気に恵まれ気持ちの良い1日でした。

ドゥエロ・ロス・アリーベス自然公園/写真:筆者撮影

今回会った鳥たちは、なんと37種類の鳥たち! 携帯アプリの鳥の鳴き声につられてやってきた鳥などは、とても良く見れて大満足でした。

・カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)

どこでも見かけるカササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigüeña blanca)

再びスペインに戻ってきた渡り鳥シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigüeña blanca)/
写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano real)

V字の尻尾が目印 アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano real)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヨーロッパノスリ(学名:Buteo buteo / 西:Busardo Ratonero)

ヨーロッパノスリ(学名:Buteo buteo / 西:Busardo Ratonero)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor  / 西:Estornino negro)

ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor  / 西:Estornino negro)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Grrión común)

イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Grrión común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

ハタホオジロ(学名:Miliaria calandra / 西:Escribano triguero)

鳴き声が特徴のハタホオジロ(学名:Miliaria calandra / 西:Escribano triguero)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヒゲホオジロ(学名:Emberiza cia / 西:Escribano montesino)

ヒゲホオジロ(学名:Emberiza cia / 西:Escribano montesino)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヨーロッパセリン(学名:Serinus serinus / 西:Serrín verdecillo)

ヨーロッパセリン(学名:Serinus serinus / 西:Serrín verdecillo)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ゴシキヒワ(学名:Carduelis carduelis  / 西:Jilguero)

美しい鳥ゴシキヒワ(学名:Carduelis carduelis  / 西:Jilguero)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・クロウタドリ (学名:Turdus merula/ 西:Mirlo común)

その名の通り歌声のような鳴き声のクロウタドリ (学名:Turdus merula/ 西:Mirlo común)
/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus/ 西:Buitre leonado)

シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus/ 西:Buitre leonado))/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)

忙しく飛び交うチャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ニシイワツバメ(学名: Delichon urbicum/ 西:Avión común)

子育て中 ニシイワツバメ(学名: Delichon urbicum/ 西:Avión común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)

長い尾をしきりに上下させるタイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)
/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アカアシイワシャコ(学名:Alectoris rufa / 西:Perdíz roja)

走って逃げる姿が可愛い アカアシイワシャコ(学名:Alectoris rufa / 西:Perdíz roja)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)

シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アオガラ(学名:Cyanistes caeruleus/ 西:Herrerillo común)

アオガラ(学名:Cyanistes caeruleus/ 西:Herrerillo común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ワタリガラス(学名:Corvus corax / 西:Cuervo)

あまりよい写真ではないですが…ワタリガラス(学名:Corvus corax / 西:Cuervo)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・クロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros  / 西:Colirrojo tizón)

尾が赤いクロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros  / 西:Colirrojo tizón)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)

名前の通り頭が青い ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・モリバト(学名:Columba palumbus  / 西:Paloma torcaz)

モリバト(学名:Columba palumbus  / 西:Paloma torcaz)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・チフチャフ (学名:Phylloscopus collybita / 西:Mosquitero común)

この辺りではお馴染みのチフチャフ (学名:Phylloscopus collybita / 西:Mosquitero común)/
写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・カケス(学名:Garrulus glandarius / 西:Arrendajo euroasiático 又は Arrendajo común)

カケス(学名:Garrulus glandarius / 西:Arrendajo euroasiático 又は Arrendajo común)/
写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・セアカモズ(学名:Lanius collurio / 西:Alcaudón dorsirrojo)

・オナガ(学名:Cyanopica cyanus / 西:Rabilargo)

オナガ(学名:Cyanopica cyanus / 西:Rabilargo)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アオカワラヒワ(学名:Chloris chloris/ 西:Verderón común)

アオカワラヒワ(学名:Chloris chloris/ 西:Verderón común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)

まるでとさかのよう カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ムネアカヒワ(学名:Carduelis cannabina / 西:Pardillo común)

ムネアカヒワ(学名:Carduelis cannabina / 西:Pardillo común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・モリヒバリ(学名:Lullula arborea / 西:Alondra totovía)

モリヒバリ(学名:Lullula arborea / 西:Alondra totovía)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・オナガムシクイ(学名:Sylvia undata / 西:Curruca rabilarga)

オナガムシクイ(学名:Sylvia undata / 西:Curruca rabilarga)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・クロガシラムシクイ (学名:Sylvia melanocephala / 西:Curruca cabecinegra)

スペイン語でも黒い頭という意味のクロガシラムシクイ (学名:Sylvia melanocephala / 西:Curruca cabecinegra)/
写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・シラヒゲムシクイ(学名:Sylvia cantillans / 西:Curruca carrasqueña)

これもムシクイの仲間 シラヒゲムシクイ(学名:Sylvia cantillans / 西:Curruca carrasqueña)/
写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ズグロムシクイ(学名:Sylvia atricapilla / 西:Curruca capirotada)

黒い帽子をかぶっているような ズグロムシクイ(学名:Sylvia atricapilla / 西:Curruca capirotada)
/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ボネリークマタカ(学名:Aquila fasciata / 西:Águila-azor Perdicera)

ボネリークマタカ(学名:Aquila fasciata / 西:Águila-azor Perdicera)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ニシノビタキ(学名:Saxicola rubicola / 西:Tarabilla común 又は Tarabilla europea)

ニシノビタキ(学名:Saxicola rubicola / 西:Tarabilla común 又は Tarabilla europea)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデス

・ヤツガシラ(学名:Upupa epops / 西:Abubilla)

ヤツガシラ(学名:Upupa epops / 西:Abubilla)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデス

コロナの中、県外への外出もままならない毎日ですが、お天気にも恵まれ県内でのバードウォッチングを楽しめたことは幸いでした。遠出ができないができないので近場を散策する機会が増えたのは、コロナのお陰かなとも思ったりしています。今は遠出はできませんが、近場で楽しみましょう!

みんな大好き!トルティージャ・デ・パタタス(Tortilla de patatas)

スペインの国民的料理と言えばやはりこのトルティージャ・デ・パタタス(Tortilla de patatas)でしょう!日本ではスパニッシュオムレツとかスペイン風オムレツとか呼ばれているものです。スペインのバルのピンチョスやタパスに必ず登場する定番中の定番料理です。また、ちょっとしたホームパーティーでも必ずと言っていいほど、誰かが作ってきてくれる一品です。ちょっと時間はかかりますが、冷めても美味しく、材料も手軽に手に入るものばかりなので、是非一度挑戦してみてください。

トルティージャ・デ・パタタス(Tortilla de patatas)

材料:直径15cmのフライパン用

・ジャガイモ         大2~3個

・玉葱            中1個

・卵             4~5個

・オリーブオイル       約150㎖(ジャガイモと玉葱がひたひたにかぶるぐらいの量)

・塩             適宜

作り方

1.ジャガイモの皮をむき薄切りにし、玉葱も同様に薄切りにしておきます。

2.直径15mのフライパンにオリーブオイルを入れて、中火で加熱します。

3.油が熱くなったら1のジャガイモと玉葱を2に入れ、中火で気長に揚げ煮していきます。 時々動かして全体に火が回るようにします。

ジャガイモと玉葱がかぶるくらいヒタヒタにオリーブオイルを入れて揚げ煮します

4.ジャガイモと玉葱が柔らかくなったら一旦フライパンから出して油切りします。

柔らかく揚げ煮したジャガイモと玉葱の油をきります

5.卵をボールに割って、好みで塩をし、4の油を切ったジャガイモと玉葱をボールに入れて混ぜます。

6.フライパンの油をスプーン1~2杯分だけ残して、残りの油は取り除きます。フライパンの側面にもよく油を回してひき、中火にかけ、5の卵入りジャガイモと玉葱をフライパンに入れます。

7.外側から卵が固まっていくので、木べらでうまく固まっていない卵を外側に押しやり形を整えながら片面を焼いていきます。

慌てず気長に焼いていきます

8.まだ表面は生卵の状態ですが下半面の卵は固まってきたころに、フライパンより一回り大きな平皿をフライパンの上にのせ、素早くフライパンをひっくり返して平皿にのせます。この時、皿が熱くなるので台所用ミトンを付けておくことをお薦めします。

9.そして、そのまま皿からずらしながらトルティージャ・デ・パタタスをフライパンに戻し反対側の面を焼きます。その際、もしフライパンに油が足りなかったら、スプーン1杯分くらいの油を敷き直してください。

10.木べらで周囲を押しながら丸く形を整えていき、中まで火が通ったら出来上がりです。

ケーキのように切っても良し、一口サイズに切り分けても良し

コロナの影響でなかなか外食もままならない状況ですが、スペインのワインを買ってきてトルティージャ・デ・パタタスを作って、ちょっとスペイン気分を味わってみませんか?

ちょっとスペイン語 -8- (cuatro gatos) ごく少数の人

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

Cuatro gatos-ごく少数の人

「gato」はスペイン語で「猫」のことですが、ここでは人を指します。また、「cuatro」は数字の「4,4番目の」のことで、「わずかな、いくつかの」という意味もあります。

Fui al museo nacional del Prado, pero había cuatro gatos por COVID-19.

プラド美術館に行ったけど、コロナウイルスの影響で殆んど人がいなかったよ。

また「cuatro」の後に、「日」という意味の「día」の複数形を付けて「cuatro días」として「短期間で、すぐに」という意味でも使えます。

Estoy un poco cansado de estudiar español tantos años.

何年もスペイン語を勉強してちょっと疲れてきたよ。

Con paciencia, el idioma no se aprende en cuatro días.

我慢、我慢、語学はすぐには覚えられないからね。

他にも、「cuatro」の後に、「しずく」という意味の「gota」の複数形を付けて「cuatro gotas」として「短時間のわずかな雨、通り雨、ちょっとの雨」という意味でも使えます。

He llevado unos paraguas pero han caído cuatro gotas.

傘を持って行ったけど殆んど降らなかったよ。

スペインの日常会話ではこの「cuatro ~」という表現はよく使われます。それにしても、「猫」を使って「人」を表すこの言い回しは面白いですね!