ちょっとスペイン語 -29-  (Tener tela marinera-厄介である、手間がかかる、大変な苦労をする)

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

写真: ウィキペディアドメイン

スペイン語圏で最も権威の高いスペイン王立アカデミー(Real Academia Española)が発行している辞書によると、「Tener tela marinera」は「Tener gran dificultad」という説明があります。つまり、「大きな困難を伴う」という意味で、「厄介である、手間がかかる、大変な苦労をする」ということです。「Tela」は「布」、「Marinera」は「船舶の」という意味があり、直訳すると「船舶の布を所持する」ということですが、この言い回しは船の帆に使われる布地を指しているようです。船の帆に使われる布は高価なうえ大量の布が必要であり、作るのに大変だったので、こういう言い回しができたと言われています。その意味から派生して、「とても難しいこと」「骨の折れる事」の他にも「大量のもの」という意味にも口語ではよく使われています。

Después de trabajar 8 horas ir a la autoescuela tiene tela marinera.

8時間仕事した後に自動車学校に行くのは大変だよ

¿Cuántas horas te quedan las clases de la práctica?

実習クラスはあと何時間残っているの?

Me queda aún por lo menos 20 horas…

少なくとも20時間は残っているよ…

¡Vaya tela marinera!/¡Vaya tela!/¡Tela!

そんなに残ってるの!

上の例文でお分かりの様に、「Tela marinera」や「Tela」だけでも使えます。場面によって意味が少し異なり、「量が多い」という意味で使われたり「大変だ」という意味でも使われたりします。単に「¡Tela!」と言ったり、驚嘆を表す「Vaya」を付けて「¡Vaya tela!」と言ったりもします。

それにしても、16世紀に世界で初めて地球を一周する貿易路を開拓・支配した歴史的を持つ海洋国スペインならではの言い回しかもしれませんね。