やっと会えました!ワシミミズク(Buho real)の親子-エストレマドゥーラ州「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」

観察日:2025年5月1日

観察した鳥の種類:35種類

以前にも紹介したことのあるエストレマドゥーラ州にある「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」は、ヨーロッパ中からバードウォッチャーたちが訪れるバードウォッチングの聖地です。去年は訪れることができなかったので、今年こそは!と行ってきました。(笑)

モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)で誰もがお目当てにしている鳥は、絶滅の危機にあるイベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)でしょうか。他にも、ナベコウ(Cigüeña negra)をお目当てにして来るバードウオッチャーも多いですね。私は、今回はまだ実際には見たことのないワシミミズク(Búho real)をどうしても見たくて、頑張っていつもより早起きして行ってきました。

モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)の地質は興味深いもので、写真の様に地層の側方から大きな力が掛かった際に、地層が曲がりくねるように変形している褶曲(しゅうきょく)がみられます(写真: 筆者撮影)

やっと会えたワシミミズク(Búho real)

どんよりと曇った朝9時半頃着くと、既に望遠鏡を設置してバードウォッチングをしている人がいました。そして、私達が着くとすぐ、「ワシミミズク(Búho real)が見えるよ」と教えてくれました。早速私たちも望遠鏡を設置して見てみると、巣の中にワシミミズク(Búho real)が!! いきなり到着早々にワシミミズク(Búho real)が見えるなんて、なんてラッキー!更に、30分後くらいには、巣の中に居た雛の姿も見れました!! ポヨポヨした灰色がかった毛と大きな丸い目が見えています。なんと可愛らしい姿でしょう。時々、首を動かしています。そのしぐさがまた可愛らしくて、巣の中に隠れてしまうまで約2時間程ずっと観察し続けていました。

ワシミミズク(Búho real)の雛はまるでぬいぐるみ!(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

見たかった鳥たちのオンパレード

その間に、イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)やナベコウ(Cigüeña negra)、クロハゲワシ(Buitre negro)やエジプトハゲワシ(Alimoche)が飛んでいるのも見えました。そして、数えきれないほどの数のシロエリハゲワシ(Buitre leonado)が岩山の上に止まっている姿も勿論見えました。

この国立公園では、無数のシロエリハゲワシ(Buitre leonado)が生息していて、そのあまりの数の多さにシロエリハゲワシ(Buitre leonado)を見てもありがたみがないほどです。(笑)

-イベリアカタシロワシ(学名:Neophron percnopterus / 西:Águila imperial ibérica)

イベリアカタシロワシ(学名:Neophron percnopterus / 西:Águila imperial ibérica)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

-ナベコウ(学名:Ciconia nigra / 西:Cigüeña negra)

ナベコウ(Cigüeña negra)の雛たち 雛のうちは真っ白 (写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– クロハゲワシ(学名:Aquila adalberti / 西:Buitre negro)

クロハゲワシ(学名:Aquila adalberti / 西:Buitre negro)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

-シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre leonado)

ここでは数多くのシロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre leonado)を見ることができます(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

卵を抱いていたエジプトハゲワシ(Alimoche)

他のポイントに移り、今度はエジプトハゲワシ(Alimoche)を見ました。こちらは、まだ雛はかえっていないようで、じっと巣の中に座って卵を抱いている様子でした。

– エジプトハゲワシ(学名: / 西:Alimoche)

今回も卵を抱いているエジプトハゲワシ(学名: / 西:Alimoche)が見れました(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

アオサギ(Garza real)の巣

モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)は何度も訪れたことはありましたが、今回初めて巣に居るアオサギ(Garza real)の姿も目撃することができました。

– アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)

アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

色んな鳥たちに出会え、お目当てのワシミミズク(Búho real)とおまけにその雛まで見れて、大満足の1日でした。その他の鳥たちも紹介します。

今回見れた鳥たち

ワシミミズク(Búho real)、イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)、ナベコウ(Cigüeña negra)、クロハゲワシ(Buitre negro)、エジプトハゲワシ(Alimoche)、シロエリハゲワシ(Buitre leonado)、アオサギ(Garza real)の他に見た鳥たちは次の通りです。

-トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)

トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)の姿も見れました(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigueña blanca)

シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigueña blanca)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)

チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)

ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)

ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

-コシアカツバメ(学名:Cecropis daurica / 西:Golondrina dáurica)

コシアカツバメ(学名:Cecropis daurica / 西:Golondrina dáurica)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)

クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)

カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– ワタリガラス(学名:Corvus corax / 西:Cuervo grande)

ワタリガラス(学名:Corvus corax / 西:Cuervo grande)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– シラヒゲムシクイ(学名:Sylvia cantillans / 西:Curruca carrasqueña)

シラヒゲムシクイ(学名:Sylvia cantillans / 西:Curruca carrasqueña)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)

シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– アオガラ(学名: Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo común)

アオガラ(学名: Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo común)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

– ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)

ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

-イソヒヨドリ(学名:Monticola solitarius / 西:roquero solitario)

イソヒヨドリ(学名:Monticola solitarius / 西:roquero solitario)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

番外編 バードウォッチング!-「お手軽バードウォッチング」(ポーランド・首都ワルシャワ)

観察日: 2025年4月13日

スペインではないのですが、番外編としてポーランドでのバードウォッチングについて紹介しています。イースター休暇を利用して友人たちとポーランド旅行に行ってきました。今回はバードウォッチングを中心とした旅行ではなく、初めて訪れるポーランドとして一般的な観光コースを車を借りて回りました。という訳で、街中などを歩いていて出会った鳥たちなので、あくまでもお手軽なバードウォッチングでしかないことを初めにお断りしておきます。

盾と矛を持ってワルシャワ市民を守っているシレンカと呼ばれる人魚の像(写真: 筆者撮影)

ワルシャワ市内で楽しめるバードウォッチング

第二次世界大戦の際、ワルシャワ市内は徹底的に破壊されましたが、残った資料や記録を頼りにワルシャワ旧市街を「壁のひび一本にいたるまで忠実に」復元したそうです。そして、「ワルシャワ旧市街」は「破壊からの復元および維持への人々の営み」が評価された最初の世界遺産となりました。そんなポーランドの人達が戦争からの復興を願って復元した素晴らしい街並みを堪能した後、夏の間、毎日曜日にショパン・コンサートが開かれることで有名なワジョンキ公園(Łazienki Królewskie)に足を延ばしてみました。お目当ては公園の中にある水上宮殿。水に映る宮殿は本当に美しいものでした。

ワジョンキ公園(Łazienki Królewskie)内の水上宮殿(写真: 筆者撮影)

公園の中を散策していると、様々な動物に遭遇しました。そして、予期せぬ様々な鳥たちにも会うこともできました!

ワジョンキ公園(Łazienki Królewskie)の人気者

公園の中を逍遥していると、1本の木の前で子供連れの家族等結構な人数の人達が携帯で写真を撮っているようなので、私も近づいてみることにした。木の上に見事な羽を持つオスのインドクジャク(Pavo real) が居ました。木の上に居るインドクジャク(Pavo real) を目の前で見るのは初めてだったので、新鮮な驚きを感じました。

-インドクジャク(学名: Pavo cristatus / 西:Pavo real)

派手な色がひときわ目立っています(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

人馴れしているこのインドクジャク(Pavo real) は、その後木から飛び降りて公園内をのんびり散歩していました。美しい羽は公園内の人達の目を引き、人気者でした。 

ヨーロッパでは珍しいオシドリ(Pato mandarín)も!

オシドリ(Pato mandarín) は日本では馴染み深い鳥ですが、ヨーロッパではほとんど見ることができない希少な鳥です。その美しい姿がヨーロッパでも愛されていて、ヨーロッパ各地に移入され、多くの公園で飼育されています。(ウィキペディア参照)

ワジョンキ公園(Łazienki Królewskie)で見たオシドリも多分、移入されて飼育されているオシドリ(Pato mandarín) だと考えられます。

-オシドリ(学名: Aix galericulata / 西:Pato mandarín)

「おしどり夫婦」という日本語を思わず思い出しました(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

キツネやリスも住む公園

広い公園内をのんびりと楽しんでいると、時々リス達の姿を見かけました。しばらく観察していると、しきりと穴を掘って木の実を掘り出したかと思うと、また別の場所に穴を掘って木の実を隠しています。そのひたむきな姿がとても可愛かったですね。子供たちが木の実をリスに直接渡そうとしている光景もほのぼのとしたものでした。

小柄で茶色のヨーロッパリス(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

また、いきなりキツネが建物の陰から出てきて目の前を通り過ぎました。とにかく、公園内の鳥も動物も周りの人間の存在を全く意に介さないようで、自然に公園内でそれぞれの活動をしているのは驚きでした。

周りの人達など気にも留めずのんびりと通り過ぎていくキツネ(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

公園内で見れた他の鳥たち

他にも池に居た白鳥 (Cisne vulgar)、ヨーロッパコマドリ(Petirrojo)、カケス(Arrendajo)やヒメアカゲラ (Pico mediano)等も見ることができましたよ。

-ヨーロッパコマドリ(学名: Erithacus rubecula/ 西:Petirrojo)

ヨーロッパコマドリ(Petirrojo)はスペインでもよく見かける可愛い鳥です(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

-コブハクチョウ(学名: Cygnus olor / 西:Cisne vulgar)

はやりヨーロッパの公園には白鳥がつきものですね(笑)(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

-カケス(学名: Garrulus glandarius / 西:Arrendajo)

カケスのカップルが求愛中のようでした(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

-ヒメアカゲラ(学名: Leiopicus medius / 西:Pico mediano)

初めてヒメアカゲラ(Pico mediano)を見ました!可愛いですね(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

もし、ワルシャワに訪れる機会があれば、是非ワジョンキ公園(Łazienki Królewskie)をゆっくり逍遥されることをお薦めします。

春の芽吹きで緑の優しい色が心も身体も癒してくれました(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(カワセミ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

カワセミ(学名:Alcedo atthis / 西 : Martín pescador)/(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

Martin pescador = カワセミ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Martin pescadorカワセミAlcedo atthis常駐

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(ヤツガシラ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

ヤツガシラ(Abubilla)/ (写真: アルベルト・F・メダルデ)

Abubilla = ヤツガシラ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
AbubillaヤツガシラUpupa epops常駐

スペインでバードウォッチング!-絶滅危惧種ホオアカトキ(Ibis eremita)に迫る!

観察日:2025年1月18日

芝生の上で一生懸命エサを探して食べるブロンズトキ(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

こんな鳥がいますよ!

1月13日に、スペイン北部ガリシア州のバヨーナ(Baiona)の近く、ラマジョサ(Ramallosa)という海岸沿いの街に、こんな鳥がいますよ!という友人からのラインが届きました。最初は、スペイン南部で見かけるブロンズトキ(Ibis morito común)だと思っていたら、よくよく送られてきた動画を見てみると、ちょっと違うみたいだと夫が気づきました。早速、夫はバードウォッチング仲間が発信する「珍しい鳥がみれたよ!」というインターネットに書き込みをするサイトに入ってみると、モロッコに生息する絶滅危惧種のホオアカトキ(Ibis eremita)だということが分かりました。少なくとも1月に入ってからラマジョサ(Ramallosa)でのんびり過ごしているようです。

ホオアカトキに会えるか⁉

私たちも週末にはラマジョサ(Ramallosa)へ駆けつけて、スペインでは見ることができないホオアカトキ(Ibis eremita)を見に行きました。朝から友人が見たという公園に行く途中、大きな看板の上にとまっているホオアカトキ (Ibis eremita)を発見しました!その後ロータリーの芝生部分に降り立ち、しきりと虫を探して食事を始めました。ロータリーでは結構な車が横を通っているものの全く気にも留めていない様子です。

その後は、友人が見た場所の公園方面に飛び立ち、公園内にある建物の屋根の上で日向ぼっこでもしているかのよう。地元では結構有名人ならぬ有名鳥になっているようで、子供連れの家族や双眼鏡を持ったカップル、そして写真を撮ろうと立派なカメラ機材持参の人など,10名位がこの珍しいホオアカトキのウォッチングを楽しんでいました。

午後も再びホオアカトキに会いに行くと、海辺の近くの散歩道の横にある芝生地帯で羽を広げたり、食べ物を探したりしていました。人が歩いているすぐ近くにいて、あまり警戒心がないようです。また、足には黄色い足環を付けていたので、もしかすると動物園等の人間がいる所にいたホオアカトキが逃げ出してこの辺りまで飛んできたのかもしれません。

絶滅危惧種ホオアカトキ

ホオアカトキについて調べてみると、17世紀にヨーロッパでは完全に姿を消していたようです。それまでは、ドイツやスイス等にも生殖していたとのこと。スペインでも16世紀まではスペイン本土の大部分で生息していたらしい。しかし、今では野生のホオアカトキは、モロッコ等のアフリカ大陸の一部でのみ生息している絶滅危惧種に指定されています。

日本のトキも一旦絶滅した後、人工繁殖等の努力の結果、飼育下とは言うものの現在かなりの数まで回復していると聞いているので、洋の東西を問わずトキの環境は厳しいものなのでしょう。

屋根の上で日向ぼっこの(写真: アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

エレミータ 計画(Proyecto Eremita)とは

そんなとても珍しい鳥を見ることができたので、単純にとても嬉しくなりました。家に帰ってこの鳥について調べてみると、こんな興味深いプロジェクトが行われていることを知りました。

それは、「エレミータ 計画(Proyecto Eremita)」と呼ばれるプロジェクトで、スペイン南部アンダルシア州にあるドニャーナ生物学研究所(CSIC)の科学的助言を得ながらヘレス動物園が2003年に開始したプロジェクトです。具体的には、野生のホオアカトキが絶滅の危機に晒されているため再導入計画が策定されて、飼育下で繁殖させた若い個体の放鳥が試みられています。そのお陰で、スペイン南部カディス県のハンダ(Janda)という地域で繁殖が確認されているそうです。

このプロジェクトで放鳥されているホオアカトキの足には、識別用の足輪が付けられているそうなので、もしかすると、私たちが見たガリシア州のラマジョサに居たホオアカトキは、このプロジェクトの賜物かもしれません。繁殖が確認されているスペイン南部カディス県のハンダ(Janda)から、私たちが見た場所ラマジョサまでの直線距離は約900㎞。結構な距離を頑張って飛んで来たんですね。

最後に

一体何時までラマジョサ周辺にこのホオアカトキが居座るかは分かりませんが、3月になったらまた行ってみようかなと考えています。3月は繁殖期に入るので、きっと仲間を探しに別のところに移っているとは思いますが…。

それにしてもこんなに貴重な鳥を間近に見ることができて本当にラッキーでした。「エレミータ 計画(Proyecto Eremita)」がこれからも成功して、もっと仲間が増えることを願っています。

資料

・「エレミータ 計画(Proyecto Eremita)」について

https://www.zoobotanicojerez.com/proyecto-eremita#:~:text=En%202004%20se%20inici%C3%B3%20el,para%20establecer%20una%20poblaci%C3%B3n%20sedentaria%2C

・2019年の「エレミータ 計画(Proyecto Eremita)」の報告書

https://www.zoobotanicojerez.com/fileadmin/documentos/2019/Resumen_Proyecto_Eremita_2019.pdf

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(アマツバメ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

シロハラアマツバメ (Vencejo real)/ (写真: アルベルト・F・メダルデ) 

Vencejos = アマツバメ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Vencejo comúnヨーロッパアマツバメApus apus
Vencejo realシロハラアマツバメApus melba
Vencejo pálidoウスアマツバメApus pallidus
Vencejo unicolorハイイロアマツバメApus unicolor常駐 (Canarias)
Vencejo cafreアフリカコシジロアマツバメApus caffer
Vencejo moroヒメアマツバメApus affinis偶然

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(ヨタカ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

ヨーロッパヨタカ(ウィキペディアドメイン写真)

Chotacabras = ヨタカ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Chotacabras europeoヨーロッパヨタカCaprimulgus europaeus
Chotacabras cuellirrojoアカエリヨタカCaprimulgus ruficollis

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(フクロウ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

Búhos  = フクロウ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Búho realワシミミズクBubo bubo常駐
Mochuelo borealキンメフクロウAegolius funereus常駐
Búho chicoトラフズクAsio otus常駐
Búho campestreコミミズクAsio flammeus常駐
Cárabo comúnモリフクロウStrix aluco常駐
Lechuza comúnメンフクロウTyto alba常駐
Mochuelo europeoコキンメフクロウAthene noctua常駐
Autillo europeoコノハズクOtus scops常駐
コノハズク(ウィキペディアドメイン写真)

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(カッコウ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

Cucos = カッコウ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Cuco comúnカッコウCuculus canorus
Críalo europeoマダラカンムリカッコウClamator glandarius
マダラカンムリカッコウ(ウィキペディアドメイン写真)

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(ハト科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

モリバト(Paloma Torcaz)/ (写真: アルベルト・F・メダルデ)

Palomas = ハト科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Paloma bravíaドバトColumba livia常駐
Paloma zuritaヒメモリバトColumba oenas常駐
Paloma torcazモリバトColumba palumbus常駐
Paloma rabicheゲッケイジュバトColumba junionae常駐 (Canarias)
Paloma turquéカナリーバトColumba bollii常駐 (Canarias)
Tórtola turcaシラコバトStreptopelia decaocto常駐
Tórtola europeaコキジバトStreptopelia turtur
Tórtola orientalキジバトStreptopelia orientalis偶然
Tórtola senegalesaワライバトStreptopelia senegalensis偶然