
スペインでバードウォッチング!-エストレマドゥーラ州「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」

観察日:2021年5月16日
観察した鳥の種類:25種類
エストレマドゥーラ州にある「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」は、様々な猛禽類やナベコウ等を一目見ようとヨーロッパ中からバードウォッチャーたちが訪れるバードウォッチングの聖地です。
絶滅の危機にあるイベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)やクロハゲワシ(Buitre negro)もここで見ることができます。クロハゲワシは、世界全体の生息数のうち、かなりの割合がこの国立公園に棲息しています。「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」は世界最大のクロハゲワシの繁殖地でもあります。スペイン政府のウエッブサイトによると、エストレマドゥーラ州で確認されているクロハゲワシの数は、調査が開始された1974年にはつがい86羽だけでしたが、2013年にはつがい897羽が確認され、かなり回復してきています。また、イベリアカタシロワシについては、1993年調査時にはつがい39羽が確認されたのみでしたが、2013年にはつがい52羽が確認されています。これらの大多数はここ「モンフラグエ国立公園」に棲息しているのです。
また、ナベコウ(Cigüeña negra)、ワシミミズク(Búho real)、シロエリハゲワシ(Buitre leonado)、エジプトハゲワシ(Alimoche)等も生息しています。
見たかった!イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)
2年前に訪れたときにイベリアカタシロワシを見た場所に午前10時前には直行してみると、既にバードウォッチャー達がカメラを据えていました。いました!つがいでしょうか。2羽岩の上にとまっていました。望遠鏡をセットして観察するとより鮮明に見ることができました。前回よりはハッキリ見れて大満足でした。

写真:アルベルト・F・メダルデ
子育てに忙しいナベコウ(Cigüeña negra)
サルト・デ・ヒターノ(Salto de Gitano)という名前の展望台に行くと、頭上をかなりの数のシロエリハゲワシ(Buitre leonado)が飛び交っていました。この辺りは、双眼鏡や望遠鏡がなくても肉眼で迫力のあるシロエリハゲワシを観察することができるので、子供連れの親子も多くみられました。いつ見てもその悠々と空を飛ぶ姿には感動させられます。
展望台の丁度向かい側の岩肌の段差を上手く利用して、ナベコウ(cigüeña negra)が子育て真っ最中!展望台からはかなり遠いので、矢張り望遠鏡をセットして観察すると、確認できただけでも3羽の親鳥が子育てをしていました。時々別の親鳥がエサを巣まで持ってきて子育てに忙しそう。
ナベコウは、スペイン語では「黒いコウノトリ」と呼びますが、幼鳥の時はまだ体は白いようです。可愛いですね!

美しい青い鳥 イソヒヨドリ(roquero solitario)
サルト・デ・ヒターノ(Salto de Gitano)展望台でナベコウやシロエリハゲワシを観察していると、すぐ目の前岩にイソヒヨドリ(roquero solitario)がやってきました。飛んで行ったかと思うとまた同じ岩に戻ってきて、しばらくその美しい青い鳥に魅了されていました。

また、よーく観察してみると、沢山のシロエリハゲワシに混じってクロハゲワシ(Buitre negro)の姿も確認できました。
今回見れた鳥たち
イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)、ナベコウ(Cigüeña negra)、イソヒヨドリ(roquero solitario)の他に見た鳥たちは次の通りです。
-シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre leonado)

– クロハゲワシ(学名:Aquila adalberti / 西:Buitre negro)

– エジプトハゲワシ(学名: / 西:Alimoche)

– ヒメクマタカ (学名:Hieraaetus pennatus / 西:Aguililla calzada)

-トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)

– アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano real)

– シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigueña blanca)

– アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)

– カワラバト(学名: Columba livia / 西:Paloma barvía 又は Paloma doméstica)

– モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)

– ヨーロッパアマツバメ(学名:Apus apus / 西:Vencejo común)
– チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)

– ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)

– ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)

-コシアカツバメ(学名:Cecropis daurica / 西:Golondrina dáurica)
– クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)

– カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)

– ワタリガラス(学名:Corvus corax / 西:Cuervo grande)

– ハシボソガラス(学名:Corvus corone / 西:Corneja negra)

– カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)

-カケス(学名:Garrulus glandarius / 西:Arrendajo euroasiático 又は Arrendajo común)

– ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro)

今回は会えませんでしたが、2年前の4月に「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」を訪れた際に見た鳥たちも紹介しておきます。
– シラヒゲムシクイ(学名:Sylvia cantillans / 西:Curruca carrasqueña)

– シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)

– アオガラ(学名: Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo común)

– エナガ(学名: Aegithalos caudatus / 西:Mito)

– ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)

– シメ(学名:Coccothraustes coccothraustes / 西:Picogordo común)

– シロハラアマツバメ(学名:Tachymarptis melba / 西:Vencejo real)

「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」の中には幾つもの遊歩道があり、ビジャ・レアル・デ・サン・カルロス村にはビジターセンターやピクニックゾーンもあります。バードウォッチングはもちろんのこと、大自然を満喫できる国立公園です。是非、「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」まで足をのばしてみてくださいね。

情報
スペイン政府エコロジーへの移行と人口動態への挑戦のための省庁のウエッブサイト。英語版あり。
Parque Nacional de Monfragüe (miteco.gob.es)
¡Nos sienta bien Extremadura! ¡Nos sienta bien Monfragüe! (miteco.gob.es)
Monfragüe: Centro de visitantes (miteco.gob.es)
スペイン観光公式サイト。嬉しい日本語版です。

「モンフラグエ国立公園(Parque Nacional de Monfragüe)」

