観察日:2022年4月8日
観察した鳥の種類:60種類
カスティージャ・イ・ラ・マンチャ州にある「タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)」は、スペインでは唯一、ヨーロッパの中でも珍しい塩性沼で、その特殊な水質をもつ貴重なエコシステムを作っています。渡り鳥の休憩地であり子育て地でもあるこの国立公園では、1年を通して様々な種類の鳥たちを見ることができ、バードウォッチャーには嬉しいバードウォッチングの聖地です。
今年の春はスペイン全体ではかなり雨が多く降った春でした。それで、タブラス・デ・ダイミエル国立公園の塩性沼も満々と水をたたえているだろうと期待していったのですが、期待とは裏腹に国立公園地帯では殆んど雨が降らなかったらしく、かなり広い面積で沼が干上がっていた状態でした。
それでも今回は、数多くの様々な鳥たちを見ることができました。なんと、観察した鳥の種類は60種類にも上りました!
今回見れた鳥たち
-ハイイロガン(学名:Anser anser / 西:Ánsar común)
-ツクシガモ(学名:Tadorna tadorna / 西:Tarro blanco)
-マガモ(学名: Anas platyrhynchos / 西:Ánade azulón)
-オカヨシガモ(学名:Mareca strepera/ 西:Ánade friso)
-ハシビロガモ(学名:Anas clypeata / 西:Pato cuchara común)
-コガモ(学名:Anas crecca / 西:Cerceta común)
-ホシハジロ(学名:Aythya ferina / 西:Porrón europeo)
-アカハシハジロ(学名:Netta rufina / 西:Pato colorado)
-アカアシイワシャコ(学名:Alectoris rufa / 西:Perdíz roja)
-カンムリカイツブリ(学名:Podiceps cristatus / 西:Somormujo lavanco)
-カイツブリ(学名:Tachybaptus ruficollis / 西:Zampullín común o Zampullín chico)
-カワウ(学名: Phalacrocorax carbo / 西:Cormorán grande)
-アマサギ(学名: Bubulcus ibis / 西:Garcilla bueyera)
-コサギ(学名: Egretta garzetta / 西:Garceta común)
-ダイサギ(学名: Egretta alba / 西:Garceta grande)
-アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)
-シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigüeña blanca)
-ブロンズトキ(学名:Plegadis falcinellus / 西:Morito común)
-オオフラミンゴ(学名:Phoenicopterus roseus / 西:Flamenco común)
-アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano Real)
-ヨーロッパチョウヒ(学名:Circus aeruginosus / 西:Aguilucho lagunero)
-チョウゲンボウ(学名:Falco tinnunculus / 西:Cernícalo vulgar)
-コモンクイナ(学名:Porzana porzana / 西:Polluela pintoja)
-オオバン(学名:Fulica atra / 西:Focha Común)
-ソリハシセイタカシギ(学名:Recurvirostra avosetta / 西:Avoceta común)
-セイタカシギ(学名:Himantopus himantopus / 西:Cigüeñuela común)
-コチドリ(学名:Charadrius dubius / 西:Chorlitejo chico)
-タカブシギ(学名: Actitis hypoleucos / 西:Andarríos bastardo)
-クサシギ(学名: Tringa ochropus / 西:Andarríos grande)
-アカアシシギ(学名: Tringa totanus / 西:Archibebe común)
-エリマキシギ(学名: Calidris pugnax / 西:Combatiente)
-モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)
-シラコバト(学名: Streptopelia decaocto / 西:Tórtola turca)
-ヨーロッパアオゲラ(学名:Picus viridis / 西:Pito real)
-カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)
-タヒバリ(学名:Picus viridis / 西:Bisbita alpino)
-マキバタヒバリ(学名:Anthus pratensis / 西:Bisbita pratense)
-タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)
-ツメナガセキレイ(学名: Motacilla flava / 西:Lavandera boyera)
-クロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros / 西:Colirrojo tizón)
-シロビタイジョウビタキ(学名:Phoenicurus phoenicurus / 西:Colirrojo real)
-ニシノビタキ(学名:Saxicola rubicola / 西:Tarabilla europea)
-クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)
-スゲヨシキリ(学名:Acrocephalus schoenobaenus / 西:Carricerín Común)
-ヤチセンニュウ(学名: Locustella naevia / 西:Buscarla pintoja)
-ヨーロッパウグイス(学名:Cettia cetti / 西:Cetia ruiseñor)
-シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)
-ズアカモズ(学名:Lanius senator / 西:Alcaudón común)
-カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)
-ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro)
-イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión común)
-ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)
-ゴシキヒワ(学名: Carduelis carduelis / 西:Jilguero europeo)
-ハタホオジロ(学名:Miliaria calandra / 西:Escribano triguero)
-ヨーロッパヨシキリ(学名:Acrocephalus scirpaceus / 西:Carricero común)
保護センター(Centro de Rehabilitación)の中にいた鳥たち
「タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)」では、傷ついた鳥を保護するセンターがあります。そこでは、回復している鳥たちを見ることができます。なかなか実際には見れない鳥たちに会う機会も多く、是非足を運ばれるとよいと思います。
-オナガガモ(学名: Anas acuta) / 西:Ánade rabudo)
-ヒドリガモ(学名:Anas penelope / 西:Ánade silbón o Silbón europeo)
-シマアジ(学名:Spatula querquedula / 西:Cerceta carretona)
-メジロガモ(学名:Aythya nyroca / 西:Porrón pardo)
-キンクロハジロ(学名:Aythya fuligula/ 西:Porrón moñudo)
マドリッドから最も近い国立公園の一つ
タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)は、マドリッドから車で約2時間です。マドリッドから行ける国立公園の中では最も近い国立公園の一つで、バードウォッチング目的でなくとも、街中の喧騒を避けてゆっくりとくつろげる国立公園なので、是非足を伸ばして立ち寄って見てくださいね。
プロのガイドと一緒に巡るツアーもいろいろあります。歩いて周るツアーだけではなく、車で周るツアー、子供用のツアー等も用意されているので、家族連れの方にもおすすめです。
プロのガイドとのツアーのウエブサイト。
公園の入口には、ビジターセンターやお土産屋さんもあり、国立公園の歩き方やアドバイス、お薦めの情報だけではなく、水や相物相の状態、訪れた時期の花などの情報を得ることもできます。ビジターセンターの隣にはお土産屋さんもあり、地元の特産品などを買い求めることができます。公園を歩きだす前にビジターセンターによって情報を得、帰りにお土産屋さんで日本へのお土産を買い求めると良いかと思います。
情報
・タブラス・デ・ダイミエル国立公園の公式サイト。
・スペイン観光公式サイト。嬉しい日本語版です。
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