スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(淡水ガモ類)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Ánade azulónマガモAnas platyrhynchos常駐
Ánade frisoオカヨシガモMareca strepera常駐
Ánade rabudoオナガガモAnas acuta常駐
Cuchara comúnハシビロガモAnas clypeata常駐
Silbón europeoヒドリガモAnas penelope
Silbón americanoアメリカヒドリAnas americana偶然
Cerceta pardillaウスユキガモMarmaronetta angustirostris常駐
Cerceta comúnコガモAnas crecca常駐
Cerceta carretonaシマアジAnas querquedula
Cerceta aliazulミカヅキシマアジAnas discors偶然
マガモのつがい Pareja de Ánade azulón (写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

スペインの楽しい数え歌-(Un elefante se balanceaba-1頭のゾウがユラユラと)

スペインの童謡を聞いたことがありますか? 

私は、スペインで結婚して子供ができてからスペインの童謡をたくさん聞く機会がありました。

その中でも、まだ結婚前で留学生だった時代にスペインの友人たちに教えてもらい一緒に歌ったこの歌は、今も大好きなスペイン童謡の一つです。

あまりスペイン語が上手くなかった私にとって、わかりやすく歌詞も簡単なこの歌はみんなと一緒に歌える唯一の歌でした。歌詞は簡単なはずで、この歌は数え歌なので、1,2,3・・・と続いていくだけなのです。でも、日本人でスペイン語を勉強し始めたばかりの私にとって、2頭以上になると複数形になり、動詞の活用も変化するこの歌は良い勉強になりました。

歌詞はこんな感じです。

Un elefante se balanceaba
Sobre la tela de una araña
Como veía que no se caía
Fue a buscar otro elefante.

1頭のゾウがクモの巣の上でユラユラ揺り動いてたよ

クモの巣から落っこちないので仲間を呼びに行ったよ

Dos elefantes se balanceaban
Sobre la tela de una araña
Como veían que no se caían
Fueron a buscar otro elefante

2頭のゾウがクモの巣の上でユラユラ揺り動いてたよ

クモの巣から落っこちないので仲間を呼びに行ったよ

Tres elefantes se balanceaban
Sobre la tela de una araña
Como veían que no se caían
Fueron a buscar otro elefante

3頭のゾウがクモの巣の上でユラユラ揺り動いてたよ

クモの巣から落っこちないので仲間を呼びに行ったよ

Cuatro elefantes se balanceaban

Sobre la tela ・・・

4頭のゾウがクモの巣の上で・・・

                (歌詞訳:筆者)

歌うたびに、大きなゾウがクモの巣の上で楽しげにブランコのようにユラユラ揺れて、落っこちないのをいいことに仲間のゾウを次々と呼びに行って一緒に遊ぶ姿が目の前に浮かび、可笑しくなってしまいます。

去年、私が所属する合唱団は南のセビリアの音楽院のギターの生徒さん達と一緒に合同コンサートを開きましたが、コンサートが終わり帰りのバスの中で、学生さんたちと一緒にこの歌を一緒に歌いました。さすがにゾウが30頭ぐらいまで来たら皆で歌い疲れてしまいましたけどね。でも、年齢の差や住んでいる地方が違っても、同じ歌で盛り上がることができて童謡の良さを改めて実感しました。

セビリアの街のクリスマスイルミネーション(写真:筆者撮影)

どんな歌かお聞きになりたい方はこちらから聞けます。

Un elefante se balanceaba sobre la tela de una araña con letra – YouTube

なかなかスペイン語が上手くならず落ち込むことも多かったあの頃、この歌は2番目の歌詞も3番目の歌詞も、ズーッと全歌詞歌える唯一の歌で、皆と歌うことで少しだけでもスペイン生活に溶け込んだような気持ちやスペイン語がチョッピリ上達したような気持にさせてくれていたことを、懐かしく思い出されます。

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(ガン類)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

Gansos = ガン類

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Ánsar nivalハクガンAnser caerulescens偶然
Ánsar caretoマガンAnser albifrons
Ánsar chicoカリガネAnser erythropus偶然
Ánsar campestreヒシクイAnser fabalis
Ánsar piquicortoコザクラバシガンAnser brachyrhynchus偶然
Ánsar comúnハイイロガンAnser anser
Ánsar indioインドガンAnser indicus偶然
Barnacla canadienseシジュウカラガンBranta canadensis偶然
Barnacla cariblancaカオジロガンBranta leucopsis
Barnacla carinegraコクガンBranta bernicla
Barnacla cuellirojaアオガンBranta ruficollis偶然
Tarro blancoシクシガモTadorna tadorna常駐
Tarro caneloアカツクシガモTadorna ferruginea偶然
Ganso del NiloエジプトガンAlopochen aegyptiaca偶然

ちょっとスペイン語 -6-(Escalofrío – 悪寒、ぞっとする)

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

Escalofrío 悪寒、ぞっとする

この単語は、一般的に複数形で使われることがほとんどです。辞書には意味として、悪寒、悪寒による震え、戦慄などが出ています。

例えばー

Creo que estoy incubando una gripe. Es que desde esta mañana tengo escalofríos.

どうやら風邪をひきかけているみたい。だって、今朝からずっと寒気がしてゾクゾクしてるんだ。

この場合は、悪寒による震えのことを意味しています。

¿Has visto la película que emitió anoche en la 1?

Sí, pero no pude terminar de verla, es que me cogieron escalofríos.

夕べ1チャンネルで放送していた映画見た?うん、だけどぞっとして最後まで見れなかったよ。

この場合は、悪寒がするほど怖かったという意味です。

毎年冬になるとよく聞くこの言葉ですが、今年はあまり聞かないようです。コロナウイルスのせいで、インフルエンザが影を潜ませているせいでしょうか。それとも、マスクが義務付けられ、皆体調管理に気を配っているせいでしょうか。

とにかく、コロナウイルスにもインフルエンザにも感染しないで乗り切りたいですね。

おいでよ!スペインの素敵な村(2)-カスティーリャ・イ・レオン州-ラ・アルベルカ(La Alberca)

アルベルカ (La Alberca) のマヨール広場 (Plaza Mayor) にある十字架 (写真:筆者撮影)

スペインで最も美しい村

サラマンカから車で1時間半程で行けるアルベルカの村は、「スペインで最も美しい村」という協会に認定され登録されている村の一つです。「日本で最も美しい村」という日本版の協会もあるのでご存知の方も多いかもしれません。ちなみに、この「スペインで最も美しい村」という協会は2011年に設立され、人口1万5000人以下(歴史地区の人口は5000人以下)であること、建築的遺産または自然遺産があることなどを条件に、村内の環境、宿泊施設、案内板に至るまで厳正に審査し、登録を認定しています。2020年12月末時点で、105村が認定されています。(ウィキペディアより)

そして、このアルベルカは1940年に歴史的・芸術的な村としてスペインで宣言された最初の村でもあります。これは、アルベルカの村があるシエラ・デ・フランシア(Sierra de Francia)地方の伝統的な建物によるものです。

この村は、ただただぶらぶらと歩きまわって見るだけでもとても美しい村です

イグレシア広場にある家々。夏になるとベランダの花が咲いて目を楽しませてくれます。(写真:筆者撮影)

また、この村からバトゥエカスと呼ばれる場所まで行くと、新石器時代の岩画が残っていて、歴史的にも古い地方です。バトゥエカスは、散歩道沿いに川が流れていて夏になると川遊びができ、涼しいので週末ともなると家族連れでにぎわいます。

また、カルメル会のバトゥエカス修道院(Monasterio de Las Batuecas)があり、現在も少人数の修道士達が静かに瞑想の生活を送っているそうです。一般観光客には公開されていませんが、一定の期間、世俗を離れて瞑想の生活を送りたい人々のための宿泊所として開かれています。

このアルベルカ辺りに住む人が増えてくるのは12~13世紀ころからです。そして、シエラ・デ・フランシア(Sierra de Francia)地方にある大きな岩の上であるペーニャ・デ・フランシア(Peña de Francia)にて聖母像が発見されると、礼拝堂が建てられ巡礼者が訪れるようになりました。15世紀のことです。「銀の道」というスペインのサンティアゴ巡礼の道の一つがこの礼拝堂を通り、南からの巡礼者たちの巡礼の道となっていたところでもあります。ちなみにこの礼拝堂は、標高1727mの岩山の上にあり、世界で最も高い位置にある礼拝堂です。冬になると雪のため通行不能になるような場所ですが、ここの修道士たちは南米やフィリピンへ宣教師として派遣されていたとのことです。

現在のようなアルベルカの村が作られていくのは16世紀末以降ですが、それまでアルベルカの村があるこの地方には、ローマ人、西ゴード人、ユダヤ人、アラビア人と様々な文化を持つ人々が綿綿と暮らしてきました

建物の特徴

この村の建物の特徴は、石と木材を使い、柱が見える真壁造り(しんかべづくり)となっていることです。

また、一階部分は石造りで二階から上が張り出した形になっていて、屋根に至っては向かいの建物の軒に届きそうなくらい張り出しています。この狭い通りの両側にある家々が作り出す光と影は、この村を散歩する際に是非楽しんでいただきたい点の一つです。

アルベルカの家々(写真:筆者撮影)

アルベルカの村を歩いていると、まるで迷路に迷い込んでしまったような錯覚を起こさせます。まるでユダヤ人街の中にいるようです。実際、アルベルカの村にはユダヤ教からキリスト教に改宗したユダヤ系の人が多く住んでいたとか。

アルベルカの村の中心はマヨール広場です。花崗岩でできたアーケード、古いバルコニー、石灰によって白塗りされた壁に光が当たるとまばゆいばかりの白です。白壁と横木のこげ茶色のコントラストが奏でる軽快なリズムを是非自分自身で感じてみてください。

夏になると、バルコニーに色とりどりの花が飾られて私たちの目を楽しませてくれます。

まるで集合写真を撮るかのように十字架の足元に集まる若者たち(写真:筆者撮影)

家の扉の上にある様々なしるし

村の道を歩きながら家々を見ていくと、扉の上にその家が建てられた年や紋章のようなものが彫られていることにすぐ気づくことでしょう。

これらは、キリスト教ドミニコ会の紋章や異端尋問であるインキシシオン(Inquisición)の紋章等やアナグラムが刻まれています。なぜこのような宗教的な紋章を刻んだのでしょうか。ここアルベルカは前述したようにユダヤ教からキリスト教に改宗したユダヤ系の人や、またイスラム教からキリスト教に改宗した人も多かったのですが、自分たちはちゃんと改宗していますよという信仰の目じるしとして、自分の家の扉の上に刻み込んで信仰を表明したと言われています。

ちなみに、ドミニコ会はスペインにおいて異端の改宗と取り締まりを先頭に立って活動していた修道会です。スペインカトリックの暗い時代の片鱗をこの村の家々に見るような気がしました。

ドミニコ会紋章(写真:筆者撮影)
インキシシオン(Inquisición)紋章(写真:筆者撮影)))

手工芸品・お土産

今回、私は有名なアルベルカの蜂蜜を自宅用のお土産に買って帰りました。周囲を山で囲まれたこのアルベルカは、特に栗の花の蜂蜜が有名です。実はまだ栗の花の蜂蜜を食べたことがなかったのですが、濃厚でちょっとビターな今まで食べた蜂蜜とは全く違う味でとても美味しいものでした。また、美味しいだけではなく、栗の花の蜂蜜には様々な効能があるとのこと。含有するタンニンが、動静脈にくっつこうとする脂肪を回避する働きをしてコレステロールを下げたり、酸化防止によるアンチエイジングの効能もあります。その他、血の巡りを良くしたり、鉄欠乏性貧血の方には鉄分補給にも役立ち、抗菌等の効能もあり、蜂蜜の中でも特に体に良い蜂蜜だそうです。

他に、私の好きなラベンダーの蜂蜜とクリーム状の蜂蜜も買ってきました。お土産に良いサイズでラベルも可愛くて、お友達にプレゼントしても喜ばれそうです。日本ではあまり売ってない蜂蜜もいろいろありますよ。イグレシア広場にある今年オープンしたてのお洒落なお店「レイナ・シエラ・デ・フランシア(Reina Sierra de Francia)」を見つけたので紹介します。現在(2021年1月)はコロナウイルスのため行われていませんが、蜂蜜採集などを体験するツアーなども開催したいとのことでしたので、コロナ収束後が楽しみです。

お洒落なハチの巣形の棚(写真:筆者撮影)
右から栗・クリーム・ラベンダーの蜂蜜(写真:筆者撮影)
試食用の蜂蜜(写真:筆者撮影)

他にアルベルカのお土産でお薦めなのは、伝統手工芸品である刺繍が施されている布ものです。

色彩豊かで見ているだけで気持ちが明るくなるようなその素晴らしい刺繍は、母から娘へ、娘から孫へと伝わってきた伝統的なものです。モチーフとしては鳥や魚、ライオンや双頭の鳥、花柄に宗教的な絵柄等です。それぞれに意味があるそうで、鳥は女性、ライオンは男性を表し、双頭の鳥は結婚を意味するとか。また、色合いにも意味があり、全体の柄を青色で刺繍する場合は「死」を表し、故人と共に棺に入れて埋葬していたそうです。大きなテーブルクロスなどはちょっと手が出ないくらい高価なものも多いのですが、花瓶敷きなど小物であれば手ごろな値段で買えるので、お土産にはもってこいですね。

また、同じ柄の陶器もアルベルカの工芸品の一つです。

私も次回アルベルカへ行ったときは、サラダボールを買いたいなと思っています。陶器は割れる心配もあるのでお土産にはためらわれるかもしれませんが、小さな指ぬきや小皿等だったら割れる心配はないかもしれません。こんな素敵な柄のカップでお茶を飲みながらアルベルカの村の思い出に浸るのもいいですね!

Artesanía
「La Alberca」ウエブサイトより

お薦め

アルベルカには是非一泊することをお薦めします!

何故なら、陽が沈み、空気が冷たくなる時刻には街灯がつき始め、お昼とは全く異なる顔のアルベルカを見せてくれるからです。夜になると多かった観光客もグッと少なくなり、お昼に歩いた通りをもう一度歩いてみると、まるでタイムスリップしたような錯覚に陥ります。300年以上も前に同じ石畳の道を改宗したユダヤ系の人たちやアラビア系の人たち、そしてローマ人や西ゴード人の末裔の人たちが、おしゃべりしながら闊歩していたことを想像するのは楽しいものです。流石に、その頃は東洋人は居なかっただろうななどと思いながら歩いていると、ついついもし当時の人が私に出会ったらどんな顔するかしら、などと勝手な想像が膨らんできます。スペインの保存状態の良い村々を訪れる機会があれば、是非一泊されて時空の旅を楽しまれることをお薦めします

オレンジ色の街灯は暖かいイメージを抱かせてくれて、今回冬に訪れた際もかなり寒さが厳しかったにも拘わらず、心はほっこりと暖かくなりました。コロナウイルスの影響で泊まることはできませんでしたが、朝日を浴びたアルベルカの村もきっと素晴らしく、別の印象を与えてくれることでしょう。

オレンジ色の街灯がついたマヨール広場(写真:筆者撮影)

食べ物では、アルベルカの村でリモン・セラーノ(Limón Serrano)と呼ばれるこの地方の名物料理やオルナッソ(Hornazo)を是非お試しください。

また、アルベルカの村から近いサン・マルティン・デル・カスタニャル(San Martín del Castañar)モガラス (Mogarraz)にもぜひ足を延ばしてほしいですね。サン・マルティン・デル・カスタニャル(San Martín del Castañar)とモガラス (Mogarraz)も「スペインで最も美しい村」という協会に認定され登録されている村です。

このシエラ・デ・フランシア(Sierra de Francia)地方は、遊歩道もいろいろあり、散歩するのにもいい場所です。是非、一度訪れてみてくださいね!

アルベルカと周辺 情報

La Alberca :日本語版もあります!アルベルカがざっくり紹介されています。

Historia – La Alberca :アルベルカの歴史について。残念ながらスペイン語のみです。

Oficina de Turismo Municipal de la Alberca – Portal de Turismo de la Junta de Castilla y León (turismocastillayleon.com):カスティーリャ・イ・レオン州のオフィシャルサイト。日本語はありませんが、英語はあります。

Mancomunidad de la Sierra de Francia(サラマンカ)の観光ポータル (turismosierradefrancia.es) :シエラ・デ・フランシア(Sierra de Francia)地方全体を紹介したウエブサイト。日本語版もあります。

レイナ・シエラ・デ・フランシア(Reina Sierra de Francia) Reina Sierra de Francia – ホーム | Facebook:このブログで紹介した蜂蜜のお店。教会の前にあります。

住所:ラ・イグレシア通り32番地 アルベルカ サラマンカ県(C/La Iglesia, 32 La Alberca)   TEL:(34)675 394 593 / (34) 639 180 852  E-mail:reinasierradefrancia@hotmail.com

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(ハクチョウ類)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

Cisnes = ハクチョウ類

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Cisne vulgarコブハクチョウCygnus olor常駐
Cisne cantorオオハクチョウCygnus cygnus偶然
Cisne chicoコハクチョウCygnus columbianus偶然

ちょっとスペイン語-5- (¡Felices fiestas! – メリークリスマス!/よいお年を!)

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

¡Felices fiestas! – メリークリスマス!/よいお年を!

今年も残すところわずかとなってきました。

スペインでは、クリスマス直前からこの言葉が飛び交い始めます。

¡Felices Navidad!はクリスマスの当日にはもちろん言いますが、こちらの¡Felices fiestas!は、クリスマス期間を通して使える便利な言葉です。今日、久しぶりに偶然会った知人からもかけられた言葉でした。

¡Cuánto tiempo! ¿Cómo estás? ¿Vas a estar en Salamanca para la nochevieja y el año nuevo? Bueno, que te lo pases muy bien. ¡Felices fiestas!

¡Gracias! ¡Felices fiestas!

お久しぶり!元気だった?大晦日と元旦はサラマンカに居るの?楽しんでね。よいお年を!

ありがとう!よいお年を!

この¡Felices fiestas!は、気軽に色んな人達にかけれる言葉なので、クリスマスの時期にスペインに訪れる機会があれば、ホテルのフロントの人や、レストランやバルの人などに是非使ってみてください。きっと、言われたスペイン人の人がにっこり笑って¡Felices fiestas!と言い返してくれますよ!

スペイン クリスマスのお菓子たち

もうすぐクリスマスです! スペインの人たちにとってとても大切な時期がやってきました。残念ながら今年はコロナウイルスの影響で、例年のようなクリスマスは過ごせませんが、クリスマスを彩るお菓子たちは皆楽しみの一つです。今回は、スペインのクリスマスのお菓子たちを紹介します。

スペインに来るまでは、世界中どこでもクリスマスケーキを食べるものだと思ってました。ところが、ここスペインに来たら、「クリスマスケーキ?」「なにそれ?」「クリスマスにはトゥロンだよ」というから驚きました。素直にカルチャーショックでしたね。まあ、私が初めてスペインのクリスマスを体験したのは、遥か30年近く前のことなので、今のようにインターネットでいろんな国のことを調べたり、外国製品のネット購入などもできない時代だったので、私のようにスペインに来て初めてスペインのクリスマスのお菓子を知ったという人がほどんどでした。

我が家では、クリスマスツリーのサンタさんの靴下の中にクリスマスのお菓子を入れて各々食べています。
何が入っているかはお楽しみです! /(写真:筆者撮影)

日本では、クリスマスの日やイブの夜にクリスマスケーキを買ってきて食べるのが一般的ですが、スペインでは、クリスマス期間中ずっと食べ続けるのがクリスマスのお菓子です。つまり、12月24日のイブの夜ご飯のデザートに始まり、年が明けて1月6日の「三賢王の日」まで、約2週間にわたり食事の後に出てきます。気の早い人たちは、12月8日の無原罪の御宿りの祝日から食べ始めるとか。2週間以上、どうかすると1か月も食べ続けて食べ飽きないのかしら?という疑問が湧くかもしれませんが、このクリスマスのお菓子は種類が幾つかあり、この間にいろんなクリスマスのお菓子を食べているのがスペイン風です。

トゥロン(Turrón)

まず、何といってもクリスマスのお菓子の代表格はトゥロン(Turrón)です。様々なトゥロンがありますが、スーパーなどでも手に入る代表的なものは、柔らかいトゥロン・デ・ヒホナ(Turrón de Jijona)と固いトゥロン・デ・アリカンテ (Turron de Alicante)があります。また、その他にも、街のお菓子屋さんが作るお店独特のトゥロンもいろいろあります。お菓子屋さんのお手製のトゥロンは、チョコレート味、コーヒー味、オレンジ味等様々で、飾りつけもきれいです。切り売りしてくれます。

今年は、サラマンカの村ラ・アルベルカのハンド・メイドのトゥロン(Turrón)にしました。/(写真:筆者撮影)

街のお菓子屋さんのショーケース。真ん中に二つのトゥロンがあります。/(写真:筆者撮影)

ポルボロン(Polvorón)& マンテカート (Mantecado)

次に一般的なクリスマスのお菓子といえば、ポルボロン(Polvorón)でしょう。ポルボロンは、一つ一つ紙に包んであります。このポルボロン、食べ方を知らないで包み紙から出してそのまま食べると、ポロポロと形が崩れて食べずらいです。というのも、包み紙から出す前に、手でしっかり握り固めてから口に入れなければなりません。そうするとポルボロンを一口噛んだ時、ポロポロ、ボロボロになることはないわけです。

ポルボロンは、スペイン南部アンダルシア地方のセビージャ県、エステパという所の物が有名です。16世紀の文献に既にポルボロンの名前が出てくるとのことで、かなり伝統的なお菓子ですね。

我が家での一番人気がこのポルボロンで、毎年色んなポルボロンを買って食べ比べてみましたが、数年前からバスク地方の「フェリッペ・セグンド(Felipe II)」を気に入って買っています。厳密には、ポルボロンという名前ではなくマンテカード(Mantecado)という名前のお菓子で売ってありますが、皆、ポルボロンと呼んでいます。元々、ポルボロンはマンテカートの一種なので、間違いではないのでしょうが、お菓子自体にはマンテカートの名前がついています。

この「フェリッペ・セグンド(Felipe II)」は、ブルッセルに本部がある国際味覚審査機構(I.T.Q.I)から8年連続で(2013年から2020年)、「食品のミッシェラン・ガイド」と呼ばれる「優秀味覚賞」を受賞しているという輝かしい功績を持つお菓子です。また、その他の様々な賞を受賞していて、「受賞数が一番多いマンテカート」としても知られています。

九州出身の私は、福岡名物「ひよこ」のあんこを思い出します。味はもちろんちょっと違いますが・・・。是非、食べ比べてみてください!

「フェリッペ・セグンド(Felipe II)」 一つ一つハンドメイドで、番号までついています! /(写真:筆者撮影)

マサパン(Mazapan)& パン・デ・カディス(Pan de Cádiz)& ピニョナーダ(Piñonada)

クリスマスのお菓子の多くは、アーモンドが入っていますが、スペインのマサパン(Mazapan)ことマジパンもその一つです。そのマジパンの仲間にパン・デ・カディス(Pan de Cádiz)やピニョナーダ(Piñonada)があります。パン・デ・カディスの方はしっとりとした感じですが、ピニョナーダのほうはちょっと堅めです。ピニョン(Piñon)というのはスペイン語で松の実のことですが、マジパンに松の実が一杯!のお菓子です。個人的にはピニョナーダが好きです。

パン・デ・カディス(Pan de Cádiz)は羊羹のように切って食べます。/(写真:筆者撮影)

松の実一杯のピニョナーダ(Piñonada)/(写真:筆者撮影)

ロスコン・デ・レージェス (Roscón de Reyes)

ロスコン・デ・レージェス(Roscón de Reyes)は、1月6日のみに食べるクリスマス最後のお菓子です。ケーキに近い感じですね。1月6日は、スペインでは「東方の三賢王の日」つまりカトリックの「公現祭」に当たる日で祭日です。この日は、幼子イエスの誕生をしり贈り物を持って拝みに来たと言われる「東方の三賢王」の日に当たり、この日をもってスペインの長いクリスマスが終わります。この日は、三人の王様達がみんなにクリスマスプレゼントを持ってきてくれる日にも当たり、スペインの家庭、特に小さい子供がいる家庭では、プレゼントが来たかどうかを知りたくてワクワクしながら朝早くから目を覚まし、プレゼントを楽しみにしている待ちに待った一日なのです。そして、夕方家族みんなや友人たちもよんで、このロスコン・デ・レージェス(Roscón de Reyes)と飲むチョコレートを食べながらワイワイおしゃべりに花が咲きます。このロスコン・デ・レージェス(Roscón de Reyes)は、生クリームやカスタードクリームが入っている物もありますが、基本的にはちょっとパサッとした感じで、砂糖漬けの果物が入っている菓子パンのようなものです。ちょっとしっとり感が足りないので、これを飲むチョコレートに付けながら食べると丁度良い感じですね!

面白いことは、ロスコン・デ・レージェス(Roscón de Reyes)の中には必ず人形や乾燥豆(乾燥ソラマメやひよこ豆など)が隠されています。切り分けられたとき、人形が当たった人はその年は良い年だとか。でも乾燥豆が当たった人は、次の年のロスコン・デ・レージェス(Roscón de Reyes)を買ってきて皆にごちそうしなければならない、といわれています。いかにも集まってワイワイすることが好きなスペイン人の都合の良い来年の約束って感じですよね! 「わー、私が当たっちゃった! じゃ、来年はロスコン・デ・レージェス持ってくるから、またみんなで集まろうね!」というわけです。

(写真:Wikipedia Public Domain)

お土産にお薦めのクリスマスのお菓子

もし、11月の半ばくらいからスペインにいらっしゃる機会がある方には、是非スペインの色々なクリスマス限定のお菓子をお土産にされることをお薦めします!この時期には、ここで紹介したお菓子以外にも色んな種類のお菓子が季節限定で出てきます。

普通のスーパーによく売られている「トルタ・インペリアル(Torta Imperial)」は、普通のトゥロンに比べると軽く、甘すぎないので日本人の口にも合うアーモンド菓子です。日本の私の家族も大好きなお菓子です。

トルタ・インペリアル(Torta Imperial)/(写真:筆者撮影)

この時期、スーパーに行くと、パッケージが昔懐かしいお菓子も出てきます。この「ラ・エステペーニャ(La Estepeña)」はポルボロンで有名なエステパの会社で、ポルボロンの他にも色んなお菓子があります。

レトロなパッケージ「ラ・エステペーニャ(La Estepeña)」のお菓子 /(写真:筆者撮影)

チョコレートのトゥロンならこれ!「スチャー(Suchard)」なら色んな種類のチョコレートのトゥロンの品揃えが豊富です。子供から大人まで楽しめます!

私のお薦めはこれ!ビターチョコにオレンジが入っています。/(写真:筆者撮影)
こちらはクラッシック。ミルクチョコレートです。/(写真:筆者撮影)

そして、数々の賞に輝くマンテカード「フィリッペ・セグンド(Felipe II)」はやっぱり一度は食べたいクリスマスのお菓子です。ただ、大量生産していないので普通のスーパーなどでは買えず、手に入りずらいかもしれません。興味のある方はウエブサイトをご覧ください。

一押しのフィリッペ・セグンド(Felipe II) /(写真:筆者撮影)

フェリッペ・セグンドの公式サイト:PÁGINA OFICIAL del obrador de Mantecados Felipe Segundo – los polvorones más premiados del mundo (reyfelipe.com)

様々な種類があるスペインのクリスマスのお菓子、スーパーや街のお菓子屋さんなどを見て歩くだけでも楽しくなりますよ。

今年は、残念ながらコロナウイルスのせいで日本からスペインに訪れる機会もないかもしれませんが、来年のクリスマス時期にはコロナウイルスが終息していることを願っています。その時は、是非クリスマスのお菓子を楽しんでくださいね!

おいでよ!スペインの素敵な村(1)-カスティーリャ・イ・レオン州-カンデラリオ(Candelario)

ベハール(Béjar)からカンデラリオ(Candelario)の遊歩道

10月末、お天気が良かったので栗拾い兼紅葉を見にカスティーリャ・イ・レオン州のサラマンカ県にあるカンデラリオ(Candelario)という村に行ってきました。標高1136mというこの村は、サラマンカ市内から車で小一時間程です。紅葉にはちょっと早かったのですが、カンデラリオの村の近くにあるベハール(Béjar)という街に車を止めて、カンデラリオの村に続く遊歩道を気持ちよく散歩できました。ベハールからカンデラリオの村までは約4km、ゆっくり歩いても1時間程です。小さい子供連れでも、あまり歩きなれていない人でも無理なく歩ける遊歩道です。

ベハールの街がみえます。写真:筆者撮影

歩いていると、カウベルが鳴り牛たちがのんびりと草を食む光景や、鳥の鳴き声が聞こえてくる歩道が急に細くなって林の中に誘ってくれる小道や、石橋がある川を渡ったり、乾燥したサラマンカ県の気候の中ではこの辺りは割と雨が多いところなので、普段はめったに見られないコケ蒸した石垣の道を通ったりと、なかなか変化に富んだ遊歩道です。

牛が草を食む牧歌的な風景 写真:筆者撮影

お目当ての栗も拾えました。家族連れで栗拾いを楽しんでいる人もいましたよ。この辺りの栗は小粒ですが、焼いて食べると味は良いですね。我が家でも帰った後、早速オーブンで焼いて食べました。

遊歩道に沿った苔むした石垣 写真:筆者撮影

スペインで最も美しい村

さて、1時間以上かけてゆっくりとカンデラリオの村に着きました。このカンデラリオの村は、「スペインで最も美しい村」という協会に認定され登録されている村の一つです。「日本で最も美しい村」という日本版の協会もあるのでご存知の方も多いかもしれません。ちなみに、この「スペインで最も美しい村」という協会は2011年に設立され、人口1万5000人以下(歴史地区の人口は5000人以下)であること、建築的遺産または自然遺産があることなどを条件に、村内の環境、宿泊施設、案内板に至るまで厳正に審査し、登録を認定しています。2020年8月末時点で、94村が認定されています。(ウィキペディアより)

標高1136mの村カンデラリオ。右上の山には薄っすらと雪が積もっていました。 写真:筆者撮影

ここカンデラリオの村は2015年に「スペインで最も美しい村」に登録されましたが、その伝統的な建築により歴史的・芸術的な場所としても宣言されています。遊歩道からカンデラリオの村への入り口に、「カンデラリオ サラマンカの史跡ルート」なる看板が立っていました。

カンデラリオ山脈は、サラマンカ県、アビラ県、カセレス県にまたがり、その美しく多様な風景は、フユナラと栗の森におおわれた渓谷による河川と、氷河の浸食作用によって形成された地形の1つである圏谷とによってつくられています。

この自然の飛び地は、「共同遺産地区」並びに「野鳥保護特別地区」に指定されています。また、2006年にユネスコ協会により「ベハール山脈とフランス山脈の生物圏保護区」の一部として生物圏保護地区(ユネスコエコパーク)として宣言されました。ちなみに、スペインはこの生物圏保護地区(ユネスコエコパーク)に登録されている場所は、現在52か所あり、ヨーロッパの中でもかなり多い国です。

カンデラリオの村は、坂の多い可愛い村です。小さい村ですが、隅々まで歩いて周ると色んな発見があります。今回数年ぶりにこの村を訪れましたが、村の所々に様々な説明板がありました。残念ながらスペイン語しかありませんでしたが。この村を週末や夏に訪れると、結構な数の観光客で賑わっていますが、今回はお天気も良い週末にもかかわらず、コロナウイルスの影響で人っ子一人居ない閑散とした状態でした。いつもなら人のいない写真を撮るのに一苦労するところですが、今回はまるで村全部を貸し切っているかのような感じでした。コーヒーを飲みに入ったバルの人と話すと、「本当にいつもの賑わいが戻ってほしい」と残念がっていました。心からコロナウイルスの収束を願ってやみません。

左側に見えるバルでコーヒーを飲みました。本当に人が全く居なくて驚くやら悲しいやら・・・。 写真:筆者撮影

ラ・カサ・チャシネラ(La Casa Chacinera)

さて、カンデラリオの村の特徴の一つは、何といってもその建築にあります。18世紀初頭から「チョリソ」や「サルチチョン」と呼ばれるスペインのソーセージやサラミ等豚肉製品を作る産業が盛んになってくると、「チョリソ」や「サルチチョン」作りに適した家屋を造るようになりました。そして、一階は肉製品加工所、二階は居住する場所、そして三階は乾燥室並びに一階で加工した物を保管する倉庫である三階建ての家が造られ始めました。それらの家を「ラ・カサ・チャシネラ(豚肉製品用家屋)」と呼び、この村の特徴の一つとなったわけです。

「ラ・カサ・チャシネラ」一階は肉製品加工、二階は居住用、三階は乾燥室並びに一階で加工した物を保管する倉庫 写真:筆者撮影

バティプエルタ(Batipuerta)

上の写真でもみえますが、この村にある建物の特徴のもう一つに、「バティプエルタ」と呼ばれる扉があります。本扉の前に付けられた下から半分だけの扉です。この「バティプエルタ」には多様な用途があったようで、それらは、①通りに降り積もった雪から本扉を守るため ②動物たちが勝手に家の中に入るのを避けるため ③本扉を開け放ったままで自然光や風が建物の中にも入るためのものでした。

昔のスペインでは、犬や猫だけではなく豚や牛などの家畜も放し飼いにされていて、家の中に勝手にお邪魔してくる家畜たちも少なくはありませんでした。そこで、この「バティプエルタ」が活躍するわけです。また、前述したようにスペインソーセージやサラミ「チョリソ」「サルチチョン」等の豚肉製品を加工する際、自然光がよく入り、風通しを良くするためにもこの「バティプエルタ」はなくてはならないものでした。

自然や産業に適した建物を造り、そこには生活の知恵や生活様式が反映されていてとても興味深いです。その上、ただ単に半分に切った扉ではなく、デザイン的にもなかなかお洒落です。

「バティプエルタ」 写真:筆者撮影

ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会(Iglesia de Ntra. Sra. de la Asunción)

村の高い所に建てられたアスンシオン教会は、1329年に建設が始まり、ロマネスク、ゴシック、ムデハル、バロックと様々な様式が混在しているためか、ちょっと不思議な印象を与えられる教会です。外側から見ると飾り気はないけれど力強く古拙な感じを受けますが、中に入るとその独特なスタイルに驚かされます。

石畳の階段を上るとアスンシオン教会が建っています 写真:筆者撮影

祭壇の上を飾るムデハル様式の天井は一見の価値ありです。ムデハル様式とは、スペインの建築様式の一つで、イスラム教徒の建築様式とキリスト教徒の建築様式が融合したイベリア半島特有の様式です。特徴として建物の壁面に幾何学文様の装飾を施していますが、この教会のムデハル様式の天井は約100㎡の大きさがあり、ポリクロームと呼ばれる多色装飾による99個の星が施されています。

鮮やかに多色装飾された美しい天井 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

村巡りのすすめ

今回は紹介しませんでしたが、この遊歩道の出発点がある「ベハール」の街も見るところが沢山あります。また、もう少し足を延ばすと「モガラス(Mogarraz)」や「ミランダ・デル・カスタニャル (Miranda del Castañar)」や「ラ・アルベルカ(La Alberca)」という「スペインで最も美しい村」に登録されている素敵な村々もありますよ。是非、車を借りて、村巡りを楽しんでみてください。マドリッドやバルセロナ等の大都市にはない、もっとディープなスペインに出会えること間違いなしです。

カンデラリオの村の隅々に流れる水路。山からの水は冷たかった!

「ラ・アルベルカ(La Alberca)」についてはこちらもどうぞ。

「ムセオ・カサ・チャシネラ」博物館 開館情報

・「ムセオ・カサ・チャシネラ」カンデラリオにある博物館。

住所: カジェ・ペラレス3番地(Calle Perales, 3 )

郵便番号 37710 カンデラリオ( Candelario)サラマンカ県 ( Salamanca ).

電話番号:(34)695 56 34 91

E-mail:museocasachacinera@gmail.com. 

開館時間:土曜日 17:30~19:00 日曜日 11:30~13:00

一風変わった博物館で、ここに訪れると1920年頃にタイムスリップし、「チョリソ」「サルチチョン」などを作る人達の姿を見ることができます。というのも、博物館に居る人たちがその当時の服装で迎えてくれ、芝居によって説明してくれるからです。芝居はスペイン語ですが、当時の服装、仕事ぶりを見るのも楽しいものです。是非、立ち寄って見てくださいね。

http://www.candelario.es/museo-casa-chacinera-de-candelario/

スペインでバードウォッチング!-カスティーリャ・イ・レオン州-ベハール(Bejar)からカンデラリオ(Candelario)への遊歩道

私が住むカスティーリャ・イ・レオン州のサラマンカ県にあるベハールという町からカンデラリオというとても美しい村までの遊歩道でバードウォッチングしてきました。

このベハールからカンデラリオの地域は、2006年にユネスコ協会により「ベハール山脈とフランス山脈の生物圏保護区」(ユネスコエコパーク)として宣言されました。また、「野鳥保護特別地区」にも指定されており、バードウォッチングには最適の場所です。

カンデラリオ(Candelario)の山々 / 写真:筆者撮影

今回、出会えた鳥たちは以下の通りです。

・カケス(学名:Garrulus glandarius / 西:Arrendajo)

カケス(学名:Garrulus glandarius / 西:Arrendajo)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・タンシキバシリ(学名:Certhia brachydactyla / 西:Agateador Europeo o Agateador Común)

タンシキバシリ(学名:Certhia brachydactyla / 西:Agateador Europeo o Agateador Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ゴジュウカラ(学名:Sitta europaea / 西:Trepador Azul)

ゴジュウカラ(学名:Sitta europaea / 西:Trepador Azul)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・マミジロキクイタダキ(学名:Regulus ignicapilla / 西:Reyezuelo Listado)

マミジロキクイタダキ(学名:Regulus ignicapilla / 西:Reyezuelo Listado)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アオガラ(学名:Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo Común)

アオガラ(学名:Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・カンムリガラ(学名:Lophophanes cristatus / 西:Herrerillo Capuchino)

カンムリガラ(学名:Lophophanes cristatus / 西:Herrerillo Capuchino)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero Común)

シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero Común)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・ヒガラ(学名:Periparus ater / 西:Carbonero Garrapinos)

ヒガラ(学名:Periparus ater / 西:Carbonero Garrapinos)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・クロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros / 西:Colirrojo Tizón)

ヒガラ(学名:Periparus ater / 西:Carbonero Garrapinos)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・エナガ(学名:Aegithalos caudatus / 西:Mito)

エナガ(学名:Aegithalos caudatus / 西:Mito)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)

カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre Leonado)

シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre Leonado)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・アカゲラ(学名:Dendrocopos major / 西:Pico Picapinos)

アカゲラ(学名:Dendrocopos major / 西:Pico Picapinos)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión Roquero)

チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión Roquero)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

・モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma Torcaz)

モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma Torcaz)/ 写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

カンデラリオの村についてすぐの公園で、持参したサンドウィッチのお弁当を広げお昼にしましたが、その公園内にはたくさんの木が植えてあり、そこでも様々な鳥に出会えました。愉快だったのは、夫が持参していた携帯電話のアプリを使って鳥の鳴き声を付けると、シジュウカラやアオガラ、マミジロキクイタダキなどが近くの木に集まってきたことです!! あまりにたくさんの鳥たちが集まってきたのでびっくりしました。鳥の鳴き声のアプリって、鳥を引き寄せるには効果的なんですね!

ここカンデラリオの村は2015年に「スペインで最も美しい村」に登録された、坂の多いとてもかわいい村です。バードウォッチングをした後は、村でゆっくり観光してみませんか?バードウォッチングと美しい村観光という二重の楽しみを味わえますよ!

カンデラリオ(Candelario)の村 / 写真:筆者撮影