一緒に探そう!家族みんなで楽しめるサラマンカの観光

絵本「ウォーリーをさがせ!」のような細かいイラストの中に隠れている「なにか」を探し出すことは、子供は勿論、大人も大好きですよね。スペインのサラマンカには面白い探し物が色々あります。一緒に探してみませんか?

サラマンカ大学の「カエル」を見つよう!

サラマンカ大学は現存するスペイン最古の大学として有名です。ヨーロッパ内でもイタリアのボローニャ大学、イギリスのオックスフォード大学、フランスのパリ大学等と同様に11世紀~13世紀にかけて高等教育機関、いわゆる「大学」として設立されたもので、サラマンカ大学の創立年は1218年です。去る2018年には創立800年記念が大々的に行われました。800年間も連綿と続いて現在進行形で発展していることは敬嘆に値します。

この沢山の彫り物の中にされこうべの上に乗っかっているカエルはいます(写真: 筆者撮影)

その大学を代表する建物のファサードは16世紀に造られましたが、サラマンカのシンボルともいえるされこうべの上に乗っかっているカエルの彫り物があります。サラマンカ大学に入学した学生たちは必ずこのカエルの彫り物を探します。見つけた人には幸運が訪れ、大学の全教科に合格するという言い伝えがあるからです。

450年以上もの間、されこうべの上に乗っかっているカエルを見つけてみてくださいね!見つける場所のヒントですが、右側のかなり上の方にその彫刻はあります。

サラマンカのお土産物屋さんにはファサードに彫られているのと同じされこうべに乗っかったカエルの置物が色々売ってあります(写真: 筆者撮影)

サラマンカ新大聖堂の不思議なモチーフとは一体なに

サラマンカ大学のカエルを見つけたら、次にサラマンカ大聖堂の様々な楽しい彫り物を探しに行きましょう。

サラマンカ新大聖堂はチュリゲレスコ様式とも呼ばれる銀細工様式(プラテレスコ様式)の飾り彫りが所狭しとばかりに施されているのが特徴でもあり見どころでもあります。様々な宗教的モチーフを具象化したその飾り彫りは見る人を飽きさせないものですが、大きな建物にこれでもか!これでもか!と彫られているまるで銀細工のように繊細で数えきれない飾り彫りの中から不思議なモチーフを見つけ出すのは至難の業だと言えるでしょう。

そこでヒントです。不思議なモチーフはプエルタ・デ・ラモス(Puerta de Ramos)と呼ばれる入口の飾り彫りの中にあります。さて、一体何でしょう?

では、いよいよ不思議なモチーフの正体を暴露しましょう!笑

不思議かつ驚きのモチーフは、宇宙飛行士です。えっ⁈宇宙飛行士⁈ 18世紀に完成した大聖堂の飾り彫りに20世紀の宇宙飛行士が何故いるの⁈ と困惑された方もいらっしゃることでしょう。でも、紛れもない立派な宇宙飛行士が大聖堂入口の飾り彫りの中に施されています。

紛れもない宇宙飛行士が大きな葉っぱの上に座っています(写真: 筆者撮影)

不思議なモチーフが彫られた理由とは⁇

1993年に「ラス・エダデス・デル・オンブレ (Las Edades del Hombre)」という展示会がサラマンカ新大聖堂で開催されましたが、プエルタ・デ・ラモス入口部分の劣化がひどかったために修復されることになりました。

丁度前年1992年にスペインで初めて宇宙飛行士の候補となるペドロ・ドゥーケ (Pedro Duque) 氏が選出されました。スペイン中で話題になり、このスペインの歴史的瞬間を証明するという意味で宇宙飛行士が選ばれたそうです。

というのも、スペインの石工達は建物建築や修復に携わる際、その時代の歴史的瞬間を彫り物のモチーフによって証明することが伝統的に行われていました。そのためこの修復工事に携わった石工ミゲル・ロメロ (Miguel Romero) 氏が20世紀を象徴するもの、スペイン初の快挙となる初めての宇宙飛行士候補が選ばれた国民的歓喜の歴史的瞬間を証明するものとして宇宙飛行士の姿を彫ったという訳です。

まだまだ探そう!不思議なモチーフ

宇宙飛行士の他にも不思議なモチーフがプエルタ・デ・ラモス入口部分には彫られています。宇宙飛行士が歴史的瞬間を証明するものとして彫られていますが、こちらは20世紀を代表するみんな大好きな食べ物が彫られています。さて、何でしょうか?

それは、ズバリ!アイスクリームです!

それも、単にアイスクリームが彫られているのではなく、まるでタイムスリップした18世紀の悪魔が20世紀のアイスクリームを食べているのです。 嬉しそうにそして誇らしげにコーン入りのダブルアイスクリームを持っている悪魔。憎めないですね!思わず、「いつまでももったいぶって食べないと、溶けちゃうよ!」って声をかけたくなります。

¡Qué aproveche! たっぷり召し上がれ!(写真: 筆者撮影)

宇宙飛行士やアイスクリームを食べる悪魔と同じエリアには、国際自然保護連合(IUCN)が作成した絶滅の恐れのある野生生物のリストに載っているスペインオオヤマネコ、闘牛でお馴染みの雄牛や、ザリガニ、コウノトリ、ウサギの姿も彫られていて子供たちと一緒に見つけるのにもってこいです。

両頬の下から長いひげの様な毛が生えているのが特徴のスペインオオヤマネコ(写真: 筆者撮影)
残念ながら角が折れて失われてしまっている闘牛。矢張り角がない闘牛は迫力がいまいちですね(写真: 筆者撮影)
こちらはザリガニ。サラマンカではザリガニ、コウノトリ、ウサギは水・空・大地を表す生き物です(写真: 筆者撮影)

厳粛かつ荘厳な大聖堂の入口に、こんな楽しいモチーフが彫られているのは意外ではないでしょうか。一つ一つ注意してみていくと石工達の遊び心満載です。子供たちと一緒に、自分だったら何を彫って後世に伝えていきたいかなと考えたりするともっと楽しくなりそうです。

たとえ修復工事によって新しく加えられたモチーフとは言え、日本では考えられないような自由な発想ですよね。伝統を守りながらも新しいことを加えていく柔軟さに敬嘆させられます。

赤ちゃんを運んでくる⁈ コウノトリ(写真: 筆者撮影)
触るとご利益があると言われているため、みんなに触りまくられているウサギは、表面がツルツルになって変色しています(笑)(写真: 筆者撮影)

コロンブスを探せ!

最後に、15世紀大航海時代の探検家であるコロンブスの像を探してみましょう!

こちらはコロン公園の中にあります。スペインではコロンブスのことはコロンと呼ばれていて、コロン広場は名前の如くコロンブス広場のこと。こちらは簡単に見つけられます。

地球儀を持ちアメリカ大陸を指さすコロンブス(写真: 筆者撮影)

その他に、街の中にある像を見つけるのも楽しいですよ。

こちらは、クリスマスのお菓子トゥロン(Turrón)を売るおばさんがマヨール広場の近く、市場の横に座っています。

優しそうな顔をしたトゥロン売りのおばさん(写真: 筆者撮影)

クリスマスのお菓子トゥロン(Turrón)については、こちらもどうぞ。

子供と一緒に海外旅行となると、なかなか子供が退屈しないようにするのが大変ですが、街の中や建物の装飾の中で探し物をしてみると子供たちも退屈せずに家族みんなで楽しめるかもしれません。

楽しい探し物が一杯あるサラマンカの街に、是非子供たちと一緒に訪れてみては如何でしょうか。