ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

a diestro y siniestro-四方八方に、きょろきょろ、むやみに、大量に

ここでいきなり問題です。スペイン語で「右」と「左」は何というでしょうか?

答えは、「右」が「derecho」、「左」が「izquierdo」です。

今回は、この「derecho」「izquierdo」の文語的な言葉の「「Diestro(右)」と「Siniestro」(左)」を使って表現する慣用句を紹介します。

「Diestro」を辞書で引いてみると、形容詞としての意味は、1.《文語》右側の 2.[+en・conに]上手な、器用な; 巧妙な、抜け目のない 3. 右利きの という三つの意味が出てきました。名詞としての意味としては、「右利きの人」「闘牛士」「《文語》右腕」という、こちらも三つの意味が出てきました。「右利きの」や「右利きの人」という意味はよく使われる単語です。

では、「左」という意味の「Siniestro」を辞書で引いてみましょう。形容詞としては、1.不吉な、忌まわしい 2.悪意のある 3.《文語》左の というこちらも三つの意味が出てきました。名詞としては、《文語》事故、災害、災難、《文語》左手 という意味が出てきました。因みに現在、スペイン国内では、「Siniestro」の単語を単独で使用する際に、「左」という意味では殆ど使われることはないようです。

さて、今回紹介する「a diestro y siniestro」という慣用句は、もともとは、戦いの最中に両手(右と左)で武器や棍棒を使って殴りつけることを指していたそうです。そこから、「あらゆる方向へ、大量に、無差別に、秩序もなく、節度や配慮もなく行動すること」を意味するようになりました。日本語にすると、「四方八方に、むやみに、大量に」等という意味になります。

Parece que a Jorge le ha regañado su madre y ahora está haciendo un berrinche.

ホルヘったらお母さんに叱られて駄々をこねているようね。

Vaya, vaya, está protestando a su madre a diestro y siniestro.

あらあら、おかあさんに向かってむやみに当たり散らしてるようね。

「a diestro y siniestro」を使うことによって、ホルヘ君が所かまわずお母さんに文句言っていることがよくわかります。

他の意味でも見てみましょう。

¿Estás buscando alguna tienda? Es que estas mirando a diestro y siniestro.

きょろきょろ見回しているけど、店でも探しているの?

Sí, estoy buscando una cafetería que se llama Napoles.

うん、「ナポレス」って名前の喫茶店を探してるんだ。

こちらの例文では、右側や左側を見まわして探している様子が目に浮かぶようです。

こうゆう慣用句を使うと、会話にグッと臨場感が出てくるので、是非覚えて使って見てください!