やっぱり、スペインと言えば「パエリア」!

スペインを代表する料理と言えば、やっぱりパエリアでしょう!

パエリアはスペイン中どこででも食べれますが、本場はバレンシアで、バレンシアの郷土料理の一つです。パエリアは、家庭の数だけパエリアがあると言われているほど、各家庭によって作り方はいろいろ。バレンシアの人と話していると、「我が家のパエリアが一番おいしいパエリアだよ」って必ず言われ、つい微笑ましくなってしまいます。(笑)

気候が良くなると、お友達や家族を誘って、お庭にテーブルを出し外でパエリアを作って食べる機会が増えます。また、村のお祭り等で巨大なパエリアを作って食べたりします。

今回は、バレンシアのお友達から頂いた彼女の家の魚介類のパエリアのレシピを紹介します。

私が住むサラマンカ郊外にある村でのお祭りのときに作られる巨大パエリア

魚介類のパエリア(Paella de mariscos)

材料:4人分

・魚貝類のスープストック            1,5L

・魚のスープストック用の白身魚の骨       適宜 (鯛のアラ、アンコウの骨等)

・米                       400g

・殻付きエビ                   16~20匹

・ムール貝                    8~12個

・アサリ貝                    300g

・イカ                     1杯

・白身魚                    2切れ

・玉葱                     1個

・完熟トマト                  1個

・青ピーマン、モロッコいんげん、ズッキーニ   適宜 (オプション)

・オリーブオイル                適宜

・サフラン                   適宜

・塩                      適宜

作り方

(魚のスープストック)

1.ムール貝はよく洗ってひげを取り、蒸し器などで蒸す。蒸した後の水をスープストックとして使うので取っておく。ムール貝は食べる前に飾りつける。

2.殻付きエビの殻を取り、水から殻とスープストック用の魚の骨を茹でてスープストックを取る。

3.2を濾す。1のムール貝の蒸し汁と2の濾したスープストックを合わせて1,5Lの魚介類スープストックをつくる。

注:スープストックは弱火にかけて冷えないようにする。

 

(魚介類と野菜の下準備)

1.エビの背ワタを取る。

2.イカを一口大の大きさに切る。

3.白身魚を一口大の大きさに切る。

4.玉葱をみじん切りにする。

5.オプションの野菜(青ピーマン、モロッコいんげん、ズッキーニ)を細かく切る。

6.トマトをすりおろす。

(サフランの下準備)

1.フライパンを空焚きし、サフランを軽く炒る。

2.炒ったサフランをすり、粉状にして、スープストックを入れて色を出しておく。

3.色が出たら残りのスープストックに戻し入れ、弱火にかけて冷えないようにしておく。

(パエリア開始!)

1.パエリアパンにたっぷりのオリーブオイルを敷いて、中~強火にかける。

2.オリーブオイルが熱したら、みじん切りにした玉葱を炒める。次にオプションの野菜を入れて更に炒める。

3.野菜がよく炒まったら、すったトマトを入れて更に炒める。

4.次にアサリ貝を入れて炒め、アサリ貝が開いたら、一旦取り出す。

5.エビ、イカ、白身魚も入れて炒める。

お庭でパエリアを作ろう!

6.米を洗わずにそのまま入れる。塩も入れる。

7.米に油が回ったらアサリ貝を戻し入れ、かぶるくらいの量のスープストックを入れて軽く混ぜ、その後は混ぜたりせずに中火で炊いていく。水分が少なくなったらかぶるくらいの量のスープストックを加えて炊いていく。時々、パエリアパンごとゆすって必要以上に焦げ付かないようにする。

8.塩加減をみて、必要であれば塩を足す。スープストックを入れてしまい、米に芯が残らない程度に炊け、水分がなくなったら火を消して10分ほど置く。

9.蒸したムール貝を飾る。

エビは、殻つきのまま炒めて飾ると華やかな感じになります。また、パエリアにレモンをかけて食べても美味しいです。本場バレンシアで「ソカラッ(socarrat)」と呼ばれるおこげは、みんな大好き!お皿につぎ分けるときに、「ソカラッ(socarrat)」を各自に入れてあげることをお忘れなく! 

¡Que aproveche! (どうぞ、召し上がれ!)

白ワインと一緒に!

ちょっとスペイン語-16-アラビア語由来の言葉たち

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

グラナダ アルハンブラ宮殿(写真:筆者撮影)

スペインは、718年から1492年までの約800年間にわたりキリスト教の王国がイスラム教国家のアル=アンダルス(Al-Andalus)に対し、レコンキスタ(国土回復運動)と呼ばれる再征服活動を行っていました。イスラム教国家のアル=アンダルス(Al-Andalus)は、現在のスペインのアンダルシア地方に当たります。カスティージャ女王イサベル1世とアラゴン王フェルナンド2世の婚姻により、キリスト教徒の二つの王国が一体となり精力的にレコンキスタを推し進め、遂に1492年グラナダ陥落にてイスラム教国のナスル朝は滅亡し、800年近く続いていたイベリア半島でのイスラム王国が消滅してしまいました。

一番勢力があった時期には、イベリア半島の4分の3に当たる広さをイスラム王国が治めていました。800年という長い年月のイスラム支配下で、スペインではアラビア語由来の言葉が3000語以上あると言われています。今回の「ちょっとスペイン語」では、ほんの少しだけアラビア語由来のスペイン語を紹介します。

よく言われるのが、「al-」で始まるスペイン語は、まず殆んどがアラビア語由来です。

Albaricoque    アンズ、アプリコット

Alcohol      アルコール、酒類 

Algodón      綿(めん)、木綿、綿(わた)

Almohada     枕、枕カバー

その他にも、スペインでよく使われる言葉や食べ物の名前等、アラビア語由来の言葉はいろいろあります。

Arroz       稲(いね)、米

Azafrán      サフラン 

Café       コーヒ―

Guitarra      ギター

Naranja       オレンジ、オレンジ色

Tambor      太鼓、ドラム

アルコールやコーヒーもアラビア語由来の言葉とは驚きですね!

そういえば、コルドバのメスキータ(モスク)には、オレンジの木の中庭 (El Patio de los Naranjos) があります。オレンジもアラビア語由来の言葉なんですね。

スペイン観光中に、色んなアラビア語由来のスペイン語の言葉を見つけてみませんか?

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(タカ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

Rapaces diurnas = タカ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Buitre leonadoシロエリハゲワシGyps fulvus常駐
Buitre moteadoマダラハゲワシGyps rueppellii偶然
Buitre negroクロハゲワシAegypius monachus常駐
Alimoche comúnエジプトハゲワシNeophron percnopterus
Pigargo europeoオジロワシHaliaeetus albicilla偶然
Águila pescadoraミサゴPandion haliaetus常駐
Águila realイヌワシAquila Chrysaetos常駐
Águila imperial ibéricaイベリアカタシロワシAquila adalberti常駐
Águila pomeranaアシナガワシAquila pomarina偶然
Águila moteadaカラフトワシAquila clanga偶然
Culebrera europeaチュウヒワシCircaetus gallicus
Aguililla calzadaヒメクマタカAquila pennata
Águila-azor perdiceraボネリークマタカAquila fasciata常駐
Milano realアカトビMilvus milvus常駐
Milano negroトビMilvus migrans
Aguilucho laguneroヨーロッパチュウヒCircus aeruginosus常駐
Aguilucho pálidoハイイロチュウヒCircus cyaneus常駐
Aguilucho cenizoヒメハイイロチュウヒCircus pygargus
Aguilucho papialboウスハイイロチュウヒCircus macrourus偶然
Busardo moroニシオオノスリButeo rufinus偶然
Busardo ratoneroノスリButeo buteo常駐
Busardo calzadoケアシノスリButeo lagopus偶然
Abejero europeoハチクマPernis apivorus
Gavilán comúnハイタカAccipiter nisus常駐
Azor comúnオオタカAccipiter gentilis常駐
Elanio comúnカタグロトビElanus caeruleus常駐
Cernícalo vulgarチョウゲンボウFalco tinnunculus常駐
Cernícalo primillaヒメチョウゲンボウFalco naumanni
Cernícalo patirrojoニシアカアシチョウゲンボウFalco vespertinus偶然
Alcotán europeoチゴハヤブサFalco subbuteo
Halcón de EleonoraエレオノラハヤブサFalco eleonorae
Halcón peregrinoハヤブサFalco peregrinus常駐
EsmerejónコチョウゲンボウFalco columbarius
Halcón borníラナーハヤブサFalco biarmicus偶然
ヒメクマタカ(Aguililla calzada)/写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ

スペインでバードウォッチング!-スペインで唯一の塩湿地国立公園! カスティージャ・イ・ラ・マンチャ州「タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)」

観察日:2022年4月8日

観察した鳥の種類:60種類

カスティージャ・イ・ラ・マンチャ州にある「タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)」は、スペインでは唯一、ヨーロッパの中でも珍しい塩性沼で、その特殊な水質をもつ貴重なエコシステムを作っています。渡り鳥の休憩地であり子育て地でもあるこの国立公園では、1年を通して様々な種類の鳥たちを見ることができ、バードウォッチャーには嬉しいバードウォッチングの聖地です。

今年の春はスペイン全体ではかなり雨が多く降った春でした。それで、タブラス・デ・ダイミエル国立公園の塩性沼も満々と水をたたえているだろうと期待していったのですが、期待とは裏腹に国立公園地帯では殆んど雨が降らなかったらしく、かなり広い面積で沼が干上がっていた状態でした。

それでも今回は、数多くの様々な鳥たちを見ることができました。なんと、観察した鳥の種類は60種類にも上りました! 

国立公園内を歩く道が整備されています(写真:筆者撮影)

今回見れた鳥たち

-ハイイロガン(学名:Anser anser / 西:Ánsar común)

ハイイロガン(学名:Anser anser / 西:Ánsar común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ツクシガモ(学名:Tadorna tadorna / 西:Tarro blanco)

ツクシガモ(学名:Tadorna tadorna / 西:Tarro blanco) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-マガモ(学名: Anas platyrhynchos / 西:Ánade azulón)

マガモ(学名: Anas platyrhynchos / 西:Ánade azulón) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-オカヨシガモ(学名:Mareca strepera/ 西:Ánade friso)

オカヨシガモ(学名:Mareca strepera/ 西:Ánade friso) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ハシビロガモ(学名:Anas clypeata / 西:Pato cuchara común)

ハシビロガモ(学名:Anas clypeata / 西:Pato cuchara común) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-コガモ(学名:Anas crecca / 西:Cerceta común)

コガモ(学名:Anas crecca / 西:Cerceta común) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ホシハジロ(学名:Aythya ferina / 西:Porrón europeo)

ホシハジロ(学名:Aythya ferina / 西:Porrón europeo / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-アカハシハジロ(学名:Netta rufina / 西:Pato colorado)

-アカアシイワシャコ(学名:Alectoris rufa / 西:Perdíz roja)

アカアシイワシャコ(学名:Alectoris rufa / 西:Perdíz roja) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-カンムリカイツブリ(学名:Podiceps cristatus / 西:Somormujo lavanco)

カンムリカイツブリ(学名:Podiceps cristatus / 西:Somormujo lavanco) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-カイツブリ(学名:Tachybaptus ruficollis / 西:Zampullín común o Zampullín chico)

カイツブリ(学名:Tachybaptus ruficollis / 西:Zampullín común o Zampullín chico)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-カワウ(学名: Phalacrocorax carbo / 西:Cormorán grande)

まだ若いカワウ(学名: Phalacrocorax carbo / 西:Cormorán grande)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-アマサギ(学名: Bubulcus ibis / 西:Garcilla bueyera)

-コサギ(学名: Egretta garzetta / 西:Garceta común)

コサギ(学名: Egretta garzetta / 西:Garceta común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ダイサギ(学名: Egretta alba / 西:Garceta grande)

ダイサギ(学名: Egretta alba / 西:Garceta grande)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)

アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigüeña blanca)

シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigüeña blanca)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ブロンズトキ(学名:Plegadis falcinellus / 西:Morito común)

ブロンズトキ(学名:Plegadis falcinellus / 西:Morito común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-オオフラミンゴ(学名:Phoenicopterus roseus / 西:Flamenco común)

オオフラミンゴ(学名:Phoenicopterus roseus / 西:Flamenco común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano Real)

アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano Real)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ヨーロッパチョウヒ(学名:Circus aeruginosus / 西:Aguilucho lagunero)

ヨーロッパチョウヒ(学名:Circus aeruginosus / 西:Aguilucho lagunero)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-チョウゲンボウ(学名:Falco tinnunculus / 西:Cernícalo vulgar)

チョウゲンボウ(学名:Falco tinnunculus / 西:Cernícalo vulgar)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-コモンクイナ(学名:Porzana porzana / 西:Polluela pintoja)

-オオバン(学名:Fulica atra / 西:Focha Común)

オオバン(学名:Fulica atra / 西:Focha Común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ソリハシセイタカシギ(学名:Recurvirostra avosetta / 西:Avoceta común)

ソリハシセイタカシギ(学名:Recurvirostra avosetta / 西:Avoceta común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-セイタカシギ(学名:Himantopus himantopus / 西:Cigüeñuela común)

セイタカシギ(学名:Himantopus himantopus / 西:Cigüeñuela común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-コチドリ(学名:Charadrius dubius / 西:Chorlitejo chico)

-タカブシギ(学名: Actitis hypoleucos / 西:Andarríos bastardo)

-クサシギ(学名: Tringa ochropus / 西:Andarríos grande)

-アカアシシギ(学名: Tringa totanus / 西:Archibebe común)

アカアシシギ(学名: Tringa totanus / 西:Archibebe común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-エリマキシギ(学名: Calidris pugnax / 西:Combatiente)

-モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)

モリバト(学名:Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-シラコバト(学名: Streptopelia decaocto / 西:Tórtola turca)

-ヨーロッパアオゲラ(学名:Picus viridis / 西:Pito real)

-カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)

カンムリヒバリ(学名:Galerida cristata / 西:Cogujada común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-タヒバリ(学名:Picus viridis / 西:Bisbita alpino)

-マキバタヒバリ(学名:Anthus pratensis / 西:Bisbita pratense)

マキバタヒバリ(学名:Anthus pratensis / 西:Bisbita pratense)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)

タイリクハクセキレイ(学名:Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ツメナガセキレイ(学名: Motacilla flava / 西:Lavandera boyera)

ツメナガセキレイ(学名: Motacilla flava / 西:Lavandera boyera)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-クロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros / 西:Colirrojo tizón)

これはまだ若いクロジョウビタキ(学名:Phoenicurus ochruros / 西:Colirrojo tizón)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-シロビタイジョウビタキ(学名:Phoenicurus phoenicurus / 西:Colirrojo real)

-ニシノビタキ(学名:Saxicola rubicola / 西:Tarabilla europea)

ニシノビタキ(学名:Saxicola rubicola / 西:Tarabilla europea)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)

クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-スゲヨシキリ(学名:Acrocephalus schoenobaenus / 西:Carricerín Común)

スゲヨシキリ(学名:Acrocephalus schoenobaenus / 西:Carricerín Común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ヤチセンニュウ(学名: Locustella naevia / 西:Buscarla pintoja)

-ヨーロッパウグイス(学名:Cettia cetti / 西:Cetia ruiseñor)

ヨーロッパウグイス(学名:Cettia cetti / 西:Cetia ruiseñor)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)

シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ズアカモズ(学名:Lanius senator / 西:Alcaudón común)

-カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)

カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro)

ムジホシムクドリ(学名:Sturnus unicolor / 西:Estornino negro) / 写真 アルベルト・F・メダルデ

-イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión común)

イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)

ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ゴシキヒワ(学名:  Carduelis carduelis / 西:Jilguero europeo)

ゴシキヒワ(学名:  Carduelis carduelis / 西:Jilguero europeo)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ハタホオジロ(学名:Miliaria calandra / 西:Escribano triguero)

ハタホオジロ(学名:Miliaria calandra / 西:Escribano triguero)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

-ヨーロッパヨシキリ(学名:Acrocephalus scirpaceus / 西:Carricero común)

ヨーロッパヨシキリ(学名:Acrocephalus scirpaceus / 西:Carricero común)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

 

保護センター(Centro de Rehabilitación)の中にいた鳥たち

「タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)」では、傷ついた鳥を保護するセンターがあります。そこでは、回復している鳥たちを見ることができます。なかなか実際には見れない鳥たちに会う機会も多く、是非足を運ばれるとよいと思います。

-オナガガモ(学名: Anas acuta) / 西:Ánade rabudo)

-ヒドリガモ(学名:Anas penelope / 西:Ánade silbón o Silbón europeo)

-シマアジ(学名:Spatula querquedula / 西:Cerceta carretona)

-メジロガモ(学名:Aythya nyroca / 西:Porrón pardo)

-キンクロハジロ(学名:Aythya fuligula/ 西:Porrón moñudo)

キンクロハジロ(学名:Aythya fuligula/ 西:Porrón moñudo)/ 写真 アルベルト・F・メダルデ

マドリッドから最も近い国立公園の一つ

タブラス・デ・ダイミエル国立公園 (Parque Nacional de Tablas de Daimiel)は、マドリッドから車で約2時間です。マドリッドから行ける国立公園の中では最も近い国立公園の一つで、バードウォッチング目的でなくとも、街中の喧騒を避けてゆっくりとくつろげる国立公園なので、是非足を伸ばして立ち寄って見てくださいね。

プロのガイドと一緒に巡るツアーもいろいろあります。歩いて周るツアーだけではなく、車で周るツアー、子供用のツアー等も用意されているので、家族連れの方にもおすすめです。

プロのガイドとのツアーのウエブサイト。

Visitas guiadas- Visitas Guiadas :: Parque Nacional Tablas de Daimiel. Información, Actividades y Alojamientos. (lastablasdedaimiel.com)

公園の入口には、ビジターセンターやお土産屋さんもあり、国立公園の歩き方やアドバイス、お薦めの情報だけではなく、水や相物相の状態、訪れた時期の花などの情報を得ることもできます。ビジターセンターの隣にはお土産屋さんもあり、地元の特産品などを買い求めることができます。公園を歩きだす前にビジターセンターによって情報を得、帰りにお土産屋さんで日本へのお土産を買い求めると良いかと思います。

ビジターセンターやお土産屋さんもあります(写真:筆者撮影)

情報

・タブラス・デ・ダイミエル国立公園の公式サイト。

El parque :: Parque Nacional Tablas de Daimiel. Información, Actividades y Alojamientos. (lastablasdedaimiel.com)

・スペイン観光公式サイト。嬉しい日本語版です。

スペインのタブラス・デ・ダイミエル国立公園 | spain.info 日本語

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(フラミンゴ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

Flamenco = フラミンゴ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Flamenco comúnヨーロッパフラミンゴPhoenicopterus roseus常駐
ヨーロッパフラミンゴ(Flamenco común)(写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

ちょっとスペイン語-15-植物の名前集合!

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

5月はアマポーラの季節です(写真:筆者撮影)

今回も引き続き、スペイン語を勉強している皆さんに質問です。次の植物の名前をご存知でしょうか?いずれもスペインでよくお目にかかる植物ばかりです。幾つ名前を知っているかチャレンジしてみてください。

  1. Encina
  2. Pino
  3. Roble
  4. Haya
  5. Olivo
  6. Castaño
  7. Alcornoque
  8. Abeto
  9. Madroño
  10. Almendro
  11. Higuera
  12. Clavel
  13. Rosa
  14. Lavanda
  15. Azucena
  16. Margarita
  17. Amapola
  18. Crisantemo
  19. Girasol
  20. Diente de León
  21. Tripan
  22. Camelia
  23. Glicina
  24. Granado
  25. Manzano
  26. Peral
  27. Ciruelo
  28. Cerezo
  29. Melocotonero
  30. Vid
リオハ州に行くと、ブドウ畑が延々と続いています(写真:筆者撮影)

さて、正解は-

  1. Encina        セイヨウヒイラギガシ
  2. Pino          マツ(松)
  3. Roble         ナラ(楢)
  4. Haya         ブナ
  5. Olivo         オリーブの木
  6. Castaño        クリ(栗)の木
  7. Alcornoque       コルクガシ
  8. Abeto          モミ(樅)
  9. Madroño        イチゴノキ、マドローニャの木
  10. Almendro        アーモンドの木
  11. Higuera        イチジクの木
  12. Clavel          カーネーション
  13. Rosa           バラ
  14. Lavanda        ラベンダー
  15. Azucena         ユリ
  16. Margarita        ヒナギク
  17. Amapola        ヒナゲシ、ポピー、アマポーラ
  18. Crisantemo       キク(菊)
  19. Girasol          ヒマワリ
  20. Diente de León       タンポポ
  21. Tripan          チューリップ
  22. Camelia          ツバキ(椿)
  23. Glicina          フジ(藤)
  24. Granado          ザクロの木
  25. Manzano          リンゴの木
  26. Peral           ナシの木
  27. Ciruelo          セイヨウスモモの木
  28. Cerezo          サクラ(桜)の木
  29. Melocotonero       モモ(桃)の木
  30. Vid             ブドウの木

さて、幾つご存知でしたか?もし、半分以上の名前を知っていたら、かなりスペイン語の植物の名前に詳しい方ですね!

一般的には、果物の木は男性名詞で、果物は女性名詞です。「Castaño (クリ(栗)の木)」「Almendro (アーモンドの木)」「Granado (ザクロの木)」「Manzano (リンゴの木)」「Ciruelo (セイヨウスモモの木)」「Cerezo (サクラ(桜)の木)」の果実は、「Castaña (クリ(栗)の実)」「Almendra (アーモンドの実)」「Granada (ザクロの実)」「Manzana (リンゴの実」「Ciruela (セイヨウスモモの実)」「Cereza (サクランボ)」と語尾が「a」に変化して女性名詞になります。ちなみに、「Madroño (イチゴノキ、マドローニャの木)」は、実も「Madroño」で同じ男性名詞です。また、「Olivo (オリーブの木)」の実は「Oliva」とも言いますが、サラダなどに入れるオリーブの実は「aceituna」と呼びます。「Peral (ナシの木)」や「Melocotonero (モモの木)」や「Vid (ブドウの木)」は、そのまま「a」をつけて女性名詞にはならず、「Pera (ナシの実)」「Melocotón (モモの実)」「Uva (ブドウの実)」となるので気を付けて下さい!

桜によく似た花が咲くアーモンドの木(写真:筆者撮影)

「Encina (セイヨウヒイラギガシ)」は、私が住むサラマンカ県の混牧林(Silvopastoriles)によくみられる風景の一つです。「Madroño (イチゴノキ、マドローニャ)」は、マドリッドのソル広場にある「クマとイチゴノキ (El Oso y el Madroño)」の像で有名ですね。

マドリッドのソル広場にある「クマとイチゴノキ (El Oso y el Madroño)」の像 / Wikipedia Public Domain

「Rosa (バラ)」「Azucena (ユリ)」「Margarita (ヒナギク)」は、女性の名前にもよく使われる花の名前です。

公園などに植えられている藤の花(写真:筆者撮影

ロマネスクへのいざない (6)- カスティーリャ・イ・レオン州-ブルゴス県 (3)- サン・ペドロ・デ・アルランサ修道院 (Monasterio de San Pedro de Alranza)

屋根部分はないがロマネスク建築が見られる教会部分(写真:アルベルト・F・メダルデ)

「カスティージャのゆりかご(Cuna de Castilla)」

アルランサ川が岩を削って作った壮大な峡谷にあるこのサン・ペドロ・デ・アルランサ修道院は、緑深き自然の中に姿を現した。素晴らしい景色の中、突如廃墟となったサン・ペドロ・デ・アルランサ修道院が現れたとき、人里離れたこの場所を選んだことに納得できた。「スペインで最も美しい村」という協会に認定され登録されている村の一つであるコバルビアス(Cobarrubias)から7~8km程の距離にあり、修道院に着くまでカーブの多い道で距離的には近いが車で10分位かかった。

今は廃墟となっているサン・ペドロ・デ・アルランサ修道院は、スペインの重要文化財に指定されている。912年に設立されたベネディクト会修道院で、当時約50人程度の隠者たちがこの庵に住んでいたことが記録に残っている。そして1080年にロマネスク様式の教会が建設された。その後「カスティージャのゆりかご(揺籃・ようらん)」と呼ばれ、カステージャ王国の重要な修道院と発展し、修道士たちの数も増えていった。それに伴い、拡張工事も行われ、ゴシック様式、バロック様式、ルネサンス様式が加わり、時代ごとに異なる様式の建物部分を含む修道院となっていった。

メンディサバル法によって解体される前のサン・ペドロ・デ・アルランサ修道院の模型(写真:アルベルト・F・メダルデ)

「メンディサバル法(Desamortización Eclesiástica de Mendizabal)」による明け渡し

約900年間も修道士たちが暮らし修道院としての機能を果たしていたが、1835年の通称「メンディサバル法」と呼ばれる主にカトリック教会を対象に行われた「永代所有財産解放令」によって解体されてしまった。これは、スペイン国内の修道院や教会が所有していた土地を没収し、競売にかけ、教会権力をそぎ、公的債務を解消し国富を増やしたが、このメンディサバル法によって由緒ある修道院等が明け渡されることになり、一気に廃墟となって、修道院や教会にあった建築的、美術的な価値あるものが次々と国内外に流出することにもなった

スペイン国内に散在するサン・ペドロ・デ・アルランサ修道院のものとしては、次のようなものが挙げられる。

教会のファサード。1895年にマドリッドの国立考古学博物館に移された。

カスティージャ王国のフェルナン・ゴンサレス伯爵と妻サンチャとムダーラのロマネスク様式の墓。同県のブルゴス大聖堂に移された。

図書館にあった古代の膨大な量の写本。隣接するサント・ドミンゴ・デ・シロス修道院に重要な部分が残されている。

11世紀末から12世紀初頭の見事な教会の側の扉。マドリードの国立考古学博物館に展示されている。

後期ロマネスク建築の傑作である「ララの7人の王子」の異母兄弟である「ムダラの墓」。これもブルゴス大聖堂の回廊に移された。

修道院総会会議室に描かれていた13世紀初頭の壁画の様々な断片。カタルーニャ国立美術館にある。

最後のカタルーニャ国立美術館にある修道院総会会議室に描かれていた13世紀初頭の壁画の断片については、残りの壁画の断片はハーバード大学フォッグ美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館に分散されている。

ちなみに、当たり前のことだがアメリカにはロマネスク様式は存在しないので、ロマネスク様式の教会等の建物部分、壁画等、あらゆるものが買い取られて海を渡っていった。オリジナルの場所から引き離されて美術館や博物館に展示してある全ての芸術品を見るに度に思うことは、残念だという気持ちと幸いだったという複雑な二つの気持ちである。例えばこのサン・ペドロ・デ・アルランサ修道院について思いを巡らすと、修道士たちが居なくなった修道院が荒れ果てていったあとで、芸術や美術的価値もわからぬ輩たちの手によって心なく荒らされたり、残っていたものも雨露に打たれ朽ち果てていったであろうということは容易に想像がつく。そう考えると、価値を認められ、学術的にも研究され、誰でも見ることができ、保存状態を最良に保つことができる美術館や博物館に移動されたことは幸いだったのだろう。だが、それでもなお、オリジナルの場所から離れ、分断されることにより、周りとの関係性、調和、存在理由、歴史的な流れ、その土地の人々の思い、その建物、絵画、彫刻、教会などに携わっていた人たちの物語と歴史等々が失われてしまうことになると思うと、残念である。サン・ペドロ・デ・アルランサ修道院を見学中、そんなことをずっと思っていた。

今では廃墟となり、教会内部の床には草が生えている(写真:アルベルト・F・メダルデ)

中世期からバロック期へ

サン・ペドロ・デ・アルランサ修道院は、現在は廃墟になっていて失われた部分も多く、その全貌をつかむことは難しいが、旺盛を極めた17世紀から19世紀にはかなりの規模に発展していた。下の写真は修道院の中にあった説明板である。英語版はなかったが、珍しく点字での説明があった。日本でも観光地の案内板や説明板に多言語対応のみではなく、点字による説明があるといいなと考えさせられた。

後述する修復工事に携わった建築家マリア・デ・アラナ・アロカ(María de Arana Aroca)によると、この修道院は二つの時期に分かれるという。それは、中世期とバロック期である。中世期に当たる11世紀から15世紀のロマネスク様式やバロック様式の時代に、教会(Iglesia)、塔 (Torre) 、聖歌隊席 (Coro) 、内庭大回廊 (Claustro mayor)、修道院総会会議室(Sala capitular)、食堂 (Refectorio)が造られた。16世記、17世紀のバロック期になると大々的な増改築が行われ、内庭大回廊 (Claustro mayor)はスペインルネサンス様式(エレリアーノ様式-Herreriano)に取って代わられ、 修道院総会会議室(Sala capitular)は改装され、聖具納室 (Sacristía)、廊 (Claustro menor)が増築された。

修道院の中にあった説明板(写真:筆者撮影)

1. 教会(Iglesia)-ロマネスク様式で造られ、中央の礼拝堂は後期ゴシック様式の拡張工事が行われた。興味深いことに、ロマネスク様式の教会の屋根は石造りのアーチ型ではなく、木製の屋根で覆われていたようだ。その後、石造りのアーチ型屋根が造られた。今は屋根部分は消失している。

教会内の柱(写真:筆者撮影)

2. 塔 (Torre) -サン・ペドロ・デ・アルランサ修道院に個性的なアクセントを加えている塔。二層構造で、下段は13世紀初頭のもので、上段と鐘楼は15世紀末から16世紀初頭のもの。

修道院に近づくと最初に見える塔(写真:アルベルト・F・メダルデ)

3. 聖歌隊席 (Coro) -名前こそ聖歌隊席だが、聖歌隊席というより埋葬の部屋として造られたようだ。事実、カスティージャ王国の王家の霊廟という役割を担っていた。

4. 内庭大回廊 (Claustro mayor) -最初はロマネスク様式の内庭大回廊として造られ、その後ゴシック様式に改築された。そして、16世紀末から17世紀初頭にかけてスペインルネサンス様式(エレリアーノ様式-Herreriano)に取って代わられた。一般的に教会の南側に内庭回廊は造られ、その周りが修道士たちの生活の場だった。祈りをささげる場所だけでなく、会議室、食堂なども内庭回廊の周りに造られていた。

内庭大回廊(写真:アルベルト・F・メダルデ)

5. 聖具納室 (Sacristía) -貝殻の形をした格間(ごうま-casetón)を持つ入隅迫持(いりすみせりもち)または半円錐状のスキンチ(trampa)の上にドームがある。

貝殻の形をした格間(ごうま-casetón)を持つ入隅迫持またはスキンチ(trampa)の上にドームがある(写真:アルベルト・F・メダルデ)

6. 修道院総会会議室 (Sala capitular) -ロマネスク様式の柱を使ったアーチが残っている。薄っすらと壁画らしきもの見られた。

修道院総会会議室 へ続く廊下。左手に内庭大回廊が見える(写真:アルベルト・F・メダルデ)

7. 食堂 (Refectorio)-15世紀末から16世紀初頭にかけての改修工事により、ゴシック様式の食堂に生まれ変わった。現在では個人所有となっている。

個人所有のためか、まるで新しく作ったようだ(写真:アルベルト・F・メダルデ)

8. 内庭小回廊 (Claustro menor)-内庭大回廊に比べると、かなり小さなものである。17世紀半ばに造られ垂直に空へ伸びていくモミの木が1本ある。その隣には、井戸もあった。

約400年間、修道院を見守ってきたモミの木(写真:アルベルト・F・メダルデ)

ロマネスク様式を探して

前述したように、900年を超える歴史の中で修道院は増築改築工事の手が入れられ、ロマネスク様式だけではなくゴシック様式、バロック様式、ルネサンス様式もみられるが、ロマネスク様式が今も残っているのは、1080年に建設が始まった教会、12世紀末に造られた塔、修道院総会会議室(Sala capitular)であり、パッと見た限りではロマネスク様式だとはあまり感じさせられない。ただ、よく見てみるとあちこちにロマネスクの面影を見つけることができた。

今は廃墟となっている教会は、十字形のない3つの身廊とアプスからなるバシリカ式で、40メートルの長さがあったとされる。また、扉の前にはナルテックス(教会本堂前の広場)と聖歌隊席があった。

スペインのアルテギアス(Arteguias)というロマネスクやゴシックのウエッブガイド (Monasterio de San Pedro de Arlanza (arteguias.com))によると、この教会のシュヴェ(cabecera)にはいくつかの特異な点が指摘されている。そのひとつが、床から始まって1本の柱が続くダブルコラムの採用。これは、アストゥリアス建築(サンタ・マリア・デル・ナランコ、サンタ・クリスティーナ・デ・レナ)や、12~13世紀のスペイン国内でのシトー派修道院に数多く見られるもので、年代的に離れた時代に見られるスペイン中世建築の特殊性であるらしい。

また前述したように、教会の北側にあった扉は、マドリードの国立考古学博物館に移され展示されている。

柱頭には、ロマネスク様式の装飾が施されていて、ゴシック様式での拡張工事部分との違いが見て取れた。

ロマネスク様式の柱がみえる(写真:アルベルト・F・メダルデ)

12世紀末に造られた塔は、要塞としての機能も持っていただけに、殆んど飾りという飾りもなく、細長いたふさがれた尖頭アーチがあるのみだ。教会の北側に接し、ウシ―ジョ(usillo)と呼ばれるブルゴス地方特有の螺旋階段が塔の外側に見える。

12世紀末に造られた塔(写真:アルベルト・F・メダルデ)

修道院総会会議室(Sala capitular)とは、大修道院長が毎日修道士たちを集めて話をした場所である。12世紀にロマネスク様式で造られ、13世紀、17世紀、19世紀に改築されている。修道院総会会議室は二層構造で、下層階は12世紀前半に、上層階はその数十年後に建てられた。ロマネスク様式の柱を使ったアーチが残っている。更に13世紀半ばには、壁に頭がワシで体に羽のあるライオンや想像上の動物であるドラゴンの絵が施されたが、前述の通り修道院以外の場所に散在している。(こちらのサイトに、写真がでている。Monasterio de San Pedro de Arlanza (arteguias.com

スペイン900年の建築様式-ロマネスク様式から古典主義様式まで

サン・ペドロ・デ・アルランサ修道院は、スペインの文化・スポーツ省のスペイン文化遺産協会 (Instituto del Patrimonio Cultural de España-IPCE) という政府機関が主催した一般コンクールにより選ばれた建築家によって、2015年から2019年まで4年間にわたる修復工事が行われた。(修復工事の様子などが見れるビデオはこちら La mirada experta – La restauración del Monasterio de San Pedro de Arlanza – YouTube)

この修復工事によって、バロック期には修道院総会会議室 (Sala capitular)から聖具納室 (Sacristía)へ行く階段があったことが分かり、失われた階段を新しく作ることによって修道院総会会議室 (Sala capitular)から聖具納室 (Sacristía)へ行けるようになった

毎夏、スペインの有名な劇作家ロペ・デ・ベガ(Lope de Vega)の作品「フェルナン・ゴンサレス伯爵(El conde Fernán González)」がこの修道院の中で上演されている。フェルナン・ゴンサレス伯爵は、この修道院の創設者とされている。

ほぼ廃墟ともいえる修道院を観光地として訪れる場所の一つとするだけではなく、積極的に劇場として使用して新しい命を吹き込んでいることに好感を覚えた。

二層構造の古典主義的な建物である修道院の入口を抜けて外に出て、改めてファサードを振り返って見てみると、900年間のスペインの様々な建築様式を一つの修道院の中で見ることができ、まるでタイムマシンの中から出てきたような錯覚を覚えた。

古典主義的な修道院の入り口(写真:アルベルト・F・メダルデ)

参考

ここで紹介したサン・ペドロ・デ・アルランサ修道院 (Monasterio de San Pedro de Alranza)は、ブルゴス県のロマネスクを訪ねたルートの中の一つです。こちらのルートを知りたい方はこちらを参考にして下さい。

・現在の様子を窺えるビデオです。 

  Monasterio de San Pedro de Arlanza Burgos – YouTube

・ブルゴス県のツーリストウエッブページ。英語版もあります。修道院を訪ねたい方はこちらで時間等をチェックしてください。

  Monasterio de San Pedro de Arlanza | Turismo de Burgos (turismoburgos.org)

・Arteguias のウエッブページです。スペイン語ですが、写真が充実しています。国内外に散在しているロマネスク様式の壁画の写真も見られますよ。

Monasterio de San Pedro de Arlanza (arteguias.com)/

・スペインの文化・スポーツ省のスペイン文化遺産協会 (Instituto del Patrimonio Cultural de España-IPCE) のウエッブページ。

La mirada experta. Los proyectos de conservación-restauración del IPCE – Instituto del Patrimonio Cultural de España | Ministerio de Cultura y Deporte

・サン・ペドロ・デ・アルランサ修道院から、海を渡りニューヨークのメトロポリタン美術館にあるライオンのフレスコ画です。説明は日本語です。

https://www.metmuseum.org/ja/art/collection/search/471061

スペインでバードウォッチング!-種類別 スペインの野鳥 日本語名(トキ科)

ここでは、スペインに生息する野鳥の名前を、種類別に集めてみました。スペイン語名をクリックしてもらうと、スペイン鳥学会のホームページに飛びます。残念ながら日本語版はありませんが、英語での鳥の名前は出ています。スペインで野鳥観察されるとき、またはスペインの旅の途中で見かけた鳥のスペイン語名を知りたいときに、少しでもお役に立てれば幸いです。

Ibis y espátulas = トキ科

スペイン語日本語ラテン語//常駐/偶然
Morito comúnブロンズトキPlegadis falcinellus常駐
Ibis eremitaホオアカトキGeronticus eremita偶然
Espátula comúnヘラサギPlatalea leucorodia常駐
ヘラサギ(Espátula común)(写真:アルベルト・フェルナンデス・メダルデ)

ちょっとスペイン語-14-魚介類の名前集合!

ここでは、ちょっとしたスペイン語の言い回しや、ことわざ、話し言葉など、辞書には載っていない単語も含めて紹介していきます。スペイン語を勉強している方には言葉の幅が広がるお手伝いができればいいなと、スペイン語には興味ないという方には雑学として楽しんでいただければいいなと思っています。

パエリアの飾りとしても活躍するこの美味しい貝は何でしょう?

今回は、スペイン語を勉強している皆さんに質問です。次の魚介類魚の名前をご存知でしょうか?いずれもスペインの食卓やレストランでよくお目にかかる魚ばかりです。幾つ名前を知っているかチャレンジしてみてください。

  1. Sardina
  2. Boquerón
  3. Caballa
  4. Chicharro o Jurel
  5. Merluza
  6. Gallo
  7. Lenguado
  8. Rodaballo
  9. Rape
  10. Lubina
  11. Besugo
  12. Dorado
  13. Salmón
  14. Bacalao
  15. Congrio
  16. Pez espada
  17. Gamba
  18. Langostino
  19. Bogavante
  20. Mejillón
  21. Almeja
  22. Berbecho
  23. Navaja
  24. Percebe
  25. Calamar
  26. Sepia
  27. Chipirón
  28. Centollo
  29. Nécora
  30. Pulpo
クリスマスシーズンにはスペインの食卓でよく見るこの車エビのスペイン語名は?

さて、正解は-

  1. Sardina        イワシ、サーディン
  2. Boquerón      カタクチイワシ
  3. Caballa       サバ
  4. Chicharro o Jurel   アジ  
  5. Merluza       メルルーサ(タラの一種)
  6. Gallo        カレイ
  7. Lenguado      舌平目
  8. Rodaballo       ヒラメ
  9. Rape        アンコウ
  10. Lubina        スズキ
  11. Besugo       タイ
  12. Dorado       ヘダイ
  13. Salmón       鮭、サーモン
  14. Bacalao       タラ
  15. Congrio       穴子
  16. Pez sable      太刀魚
  17. Gamba       芝エビ
  18. Langostino     車エビ
  19. Bogavante      ロブスター
  20. Mejillón       ムール貝
  21. Almeja       アサリ、ハマグリ
  22. Berbecho      ザルガイ
  23. Navaja        マテガイ
  24. Percebe       ペルセベ、亀の手
  25. Calamar       ヤリイカ
  26. Sepia        コウイカ
  27. Chipirón        ホタルイカ
  28. Centollo/a      毛ガニ
  29. Nécora        ネコラ(カニの一種)
  30. Pulpo         タコ
とっても美味しい「Chipirones encebolladas (ホタルイカの玉葱炒め)」は、バルでもよく見るメニューのひとつ。

さて、幾つご存知でしたか?もし、15個以上の名前を知っていたら、かなりスペイン語の魚介類の名前に詳しい方ですね! スペイン国内でも日本の方に地方によって名前が変わる魚介類も多いので、その点は気を付けて下さいね。

スペイン旅行の際には、是非スペインの魚介類を見に市場(Mercado)に寄ってみてください。日本と同じ種類の魚介類も多いですが、日本では見られない魚介類もあります。また、日本でもお馴染みの魚介類でも、日本では丸ごと見ることが少ないアンコウなどは、ちょっとその容貌に面食らいますよ。(笑)

また、スペイン北部のバスコ州、カンタブリア州、アストゥリアス州、ガリシア州に行かれるときは、是非レストランで新鮮な魚介類を注文してください。そこでしか味わえない貴重な魚介類や季節限定の魚介類などを堪能すれば、更に旅の満足度が上がること間違いなしです!

スペインでバードウォッチング!-鳥たちは恋の季節 ! エストレマドゥーラ州「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」

観察日:2022年3月20日

観察した鳥の種類:37種類

エストレマドゥーラ州にある「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」は、様々な猛禽類やナベコウ等を一目見ようとヨーロッパ中からバードウォッチャーたちが訪れるバードウォッチングの聖地です。(「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」については、スペインでバードウォッチング!-エストレマドゥーラ州「モンフラグエ国立公園 (Parque Nacional de Monfragüe)」 | おいでよ!スペイン (shiroyshishi.com)をどうぞ)

今年も、イベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)やナベコウ(Cigüeña negra)に会いに行ってきました。去年は5月の半ば頃に行きましたが、今年はまだ肌寒い3月、春先に行ってきました。

ナベコウ(Cigüeña negra)の求愛(cortejo)

今回は、春先の時期で鳥たちの恋の季節真っ盛りという感じでした!

「フエンテ・デ・フランセス(Fuente de francés)」という泉のわきに行ってみると、鳥たちが水を飲むためや行水をするために、代わる代わるやってきていました。ここでは、ズアオアトリ(pinzón vulgar)、ズグロムシクイ(curruca capirotada)、アオガラ(herrerillo)、シジュウカラ(carbonero)、クロウタドリ(mirlo)、ヨーロッパコマドリ(petirrojo europe)、チフチャフ(mosquitero común) を見ることができました。そして、ズアオアトリとズグロムシクイはつがいでやって来て一緒に水を飲んだり、オスがしきりと歌を歌ってメスの気を引いているご様子。クロウタドリも相手探しに忙しそうで、ご自慢ののどを披露してその美しい声で高らかに鳴いていました。あー、鳥たちは相手を探すための求婚に忙しい季節なんだなって思いながら、鳥たちの美しい歌声に聞き入っていました。

–ズアオアトリ(学名:Fringilla coelebs / 西:Pinzón vulgar)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

ズグロムシクイ(学名:Sylvia atricapilla/西:curruca capirotada) / 写真:アルベルト・F・メダルデ

アオガラ(学名: Cyanistes caeruleus / 西:Herrerillo común) / 写真:アルベルト・F・メダルデ

シジュウカラ(学名:Parus major / 西:Carbonero común) / 写真:アルベルト・F・メダルデ

クロウタドリ(学名: Turdus merula / 西:Mirlo común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ
ヨーロッパコマドリ(学名:Erithacus rubecula / 西:Petirrojo europeo) / 写真:アルベルト・F・メダルデ
チフチャフ(学名:Phylloscopus collybita / 西:Mosquitero común ) / 写真:アルベルト・F・メダルデ

その後、「サルト・デ・ヒタ—ノ(Salto de Gitano)」展望台に行くと、とてもラッキーなことに、すぐ目の前を2羽のナベコウ(Cigüeña negra)が仲良く一緒に飛んでいました。かなり長い時間2羽は一緒に飛んでいましたが、よくよく見ているとどうも空中で求愛中のようです。2羽一緒に平行にシンクロナイズしながら飛んだり、一緒に回って飛んだりしていました。まるで、空中で一緒にダンスをしているよう!ナベコウの求愛飛行を自分の目で見るのは初めてで、見ていてほほえましくもあり、美しくもあり、ただただ見とれていました。

ナベコウ(学名:Ciconia nigra / 西:Cigüeña negra)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

(お薦め! 鳥たちの興味深い求愛行動の動画が紹介されているバードライフ・インターナショナル東京のサイトはこちらです。7つの素敵な鳥の求愛行動 | バードライフ・インターナショナル東京 (birdlife.org)

巣作りに忙しいシロエリハゲワシのつがい(Buitre leonado)

別の場所では、シロエリハゲワシのつがいが巣作りに精を出していました。枯れた枝などを岩の上に敷いて巣ができているようでしたが、じっと観察していると、1羽のシロエリハゲワシが巣の近くにある草を嘴でしきりにむしり取っています。最初は、「えっ?!シロエリハゲワシが草を食べてるの⁈」とびっくりしてしまいましたが、実は、その嘴でむしり取った緑色の草を巣の中央部分に置いていたのです。そうです。生まれてくる雛たちが新鮮な草の上のふかふかベッドで快適に過ごせるように、シロエリハゲワシの親は気を使っているようですね。一生懸命草を嘴でむしり取っては巣の中央に置いているシロエリハゲワシを見ていると、鳥にも親心があるんだな、なんて思ってちょっと感動しました。

シロエリハゲワシ(学名:Gyps fulvus / 西:Buitre leonado)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

今回見れた鳥たち

残念ながら、今年はお目当ての一つであるイベリアカタシロワシ(Águila imperial ibérica)に出会うことができませんでした。それでも、沢山の可愛い鳥たち、格好いい鳥たちに出会うことができました。

– クロハゲワシ(学名:Aquila adalberti / 西:Buitre negro)

– クロハゲワシ(学名:Aquila adalberti / 西:Buitre negro)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– エジプトハゲワシ(学名: / 西:Alimoche común)

エジプトハゲワシ(学名: / 西:Alimoche común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)

トビ(学名: Milvus migrans / 西:Milano negro)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano real)

アカトビ(学名:Milvus milvus / 西:Milano real)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigueña blanca)

シュバシコウ(学名:Ciconia ciconia / 西:Cigueña blanca)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)

– アオサギ(学名: Ardea cinerea / 西:Garza real)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– カワウ(学名:Phalacrocorax carbo / 西:Cormorán grande)

カワウ(学名:Phalacrocorax carbo / 西:Cormorán grande)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)

チャイロツバメ(学名:Ptyonoprogne rupestris / 西:Avión roquero)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– イソヒヨドリ(学名:Monticola solitarius / 西:roquero solitario)

イソヒヨドリ(学名:Monticola solitarius / 西:roquero solitario)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)

ニシイワツバメ(学名:Delichon urbicum / 西:Avión común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)

– ツバメ(学名:Hirundo rustica / 西:Golondrina común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– チョウヒワシ(学名:Circaetus gallicus / 西:Culebrera europea)

チョウヒワシ(学名:Circaetus gallicus / 西:Culebrera europea)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– マガモ(学名:Anas platyrhynchos / 西:Anade azulón)

マガモ(学名:Anas platyrhynchos / 西:Anade azulón)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ヨーロッパノスリ(学名:Buteo buteo buteo / 西:Bastardo ratonero)

ヨーロッパノスリ(学名:Buteo buteo buteo / 西:Bastardo ratonero)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– チョウゲンボウ(学名:Falco tinnunculus / 西:Cernícalo vulgar)

チョウゲンボウ(学名:Falco tinnunculus / 西:Cernícalo vulgar)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

–ハヤブサ(学名:Falco peregrinus/ 西:Halcón peregrino)

-イソシギ(学名: Actitis hypoleucos / 西:Andarríos chico)

イソシギ(学名: Actitis hypoleucos / 西:Andarríos chico)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– カワラバト(学名: Columba livia / 西:Paloma doméstico)

カワラバト(学名: Columba livia / 西:Paloma doméstico)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– モリバト(学名: Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)

モリバト(学名: Columba palumbus / 西:Paloma torcaz)/ 写真:アルベ[affi id=1]

-タイリクハクセキレイ(学名: Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)

タイリクハクセキレイ(学名: Motacilla alba / 西:Lavandera blanca)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)

カササギ(学名:Pica pica / 西:Urraca)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

–イベリアオナガカササギ(学名:Cyanopica cooki / 西:Rabilargo ibérico)

– ゴシキヒワ(学名: Carduelis carduelis / 西:Jilguero europeo)

ゴシキヒワ(学名: Carduelis carduelis / 西:Jilguero europeo)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ミソサザイ(学名:Troglodytes troglodytes / 西:Chochín común)

ミソサザイ(学名:Troglodytes troglodytes / 西:Chochín común) / 写真:アルベルト・F・メダルデ

– セリン(学名: Serinus serinus / 西:Serín verdecillo)

セリン(学名: Serinus serinus / 西:Serín verdecillo)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– クロジョウビタキ(学名: Phoenicurus ochruros / 西:Colirrojo tizón)

– クロジョウビタキ(学名: Phoenicurus ochruros / 西:Colirrojo tizón)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión común)

イエスズメ(学名:Passer domesticus / 西:Gorrión común)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

– ワタリガラス(学名:Corvus corone / 西:Cuervo grande)

ワタリガラス(学名:Corvus corone / 西:Cuervo grande)/ 写真:アルベルト・F・メダルデ

バードウォッチングお薦めの春

今の時期を逃すとなかなか見れない鳥たちの求愛行動。是非とも春のこの時期にモンフラグエ国立公園でバードウォッチングを楽しまれることをお薦めします。

木々には新芽が少しずつ出てきていました。この国立公園内に自生するロックローズ(jara)の白い花がぽつぽつと咲き始めていました。あと2週間程したら一面に白いロックローズが咲き乱れていることでしょう。

ロックローズ(Jara)の花(写真:筆者撮影)

今回は、道路わきのすぐ近くでお食事中の鹿2頭にも出会いました。車を止めて車の中から写真を撮ったのですが、彼らはあまり驚きもせず、夢中で草を食べていました。

ここモンフラグエ国立公園は様々な遊歩道もあり、家族で訪れても楽しめます。プラセンシアやトゥルヒ―ジョ、カセレスといった観光地もこの国立公園から割と近くですよ。

情報

スペイン政府エコロジーへの移行と人口動態への挑戦のための省庁のウエッブサイト。英語版あり。

Parque Nacional de Monfragüe (miteco.gob.es)

¡Nos sienta bien Extremadura! ¡Nos sienta bien Monfragüe! (miteco.gob.es)

Monfragüe: Centro de visitantes (miteco.gob.es)

スペイン観光公式サイト。嬉しい日本語版です。

モンフラグエ国立公園 | spain.info 日本語

Parque Nacional de Monfragüe

 「モンフラグエ国立公園(Parque Nacional de Monfragüe)」